動画研修で効果を出すために知っておきたいポイント
新型コロナの影響によりリモートワークがメインとなった今、動画研修への切り替えを検討する企業が増えてきました。しかし、実際に動画研修のイメージについてお話をお伺いしてみると「動画の制作が大変そう」「どんな動画にしたら良いかわからない」「動画研修はやりたいけどどのくらい効果があるのかわからない」など少しハードルが高いイメージがあるようです。
そこで本記事では動画の良さを活かした効果的な動画研修の方法について解説します。
目次
研修を行う本来の目的とは?
まず、動画研修の話に入る前に企業が研修を行う目的について振り返ってみましょう。
研修のゴールは何か
本来、研修を実施するにあたりゴールとして意識するべきことは「その研修(教育)を通して学ぶ側の方が学んだことを、いかに現場で実践して成果に繋げて貰えるか」ということです。
教育を通して成果に繋がっている状態というのは、従業員が各業務の正しい手順、もしくは推奨するやり方を理解して、迷わず、悩まずミスすることなく現場で実践できる状態といえます。そうすることで間違わずに業務を実践でき、生産性の高い業務を行える状態が担保できます。そんな状態を作ることができれば、まさに教育を通して成果がでている状態と言えるでしょう。
研修における課題
研修の本来の目的を再確認したところで、研修における課題についてはどのようなものがあるでしょうか。
- 研修にかかる工数が大きい
- 講師の負担が大きい
- 研修しても後になるとその内容を忘れてしまう
- 配属先で研修の内容を再度教えなければいけない
こういった課題を解決するための1つの手段として動画研修を導入する企業も多いですが、実際には作成に工数がかかってしまったり、配属先で動画を見返す余裕がなかったりと課題が解決されず、うまくいかなかったと感じているケースが多くあります。
動画研修を実施する上で気を付けるべきポイント
研修の目的や課題をふまえた上で、動画研修を導入する企業が気を付けるべきポイントをご紹介します。実は動画研修には越えなければならない3つの壁があります。
動画を制作する工数が大きい
動画研修のベースとなる動画の制作には動画の撮影、編集などの制作工数が発生します。研修用のコンテンツとして完成度の高い動画を制作しようとすると編集スキルが必要だったり、さらに外注するとなると費用も発生します。そのため動画の制作自体が進まず、計画倒れになってしまうのです。
動画を視聴する負荷が高い
動画研修の壁として、受講者側の動画を視聴する負荷が高いことも挙げられます。
長尺の動画ですと視聴する集中力が続かなくなってしまったり、重要なポイントも流れてしまうので一時停止して確認しなければならなかったりします。場合によってはそのまま重要ポイントを見落としてしまうこともあります。このような視聴負荷の高さは動画研修の効果が感じられない要因の1つになっていると言えます。
すぐに更新することができない
業務の手順ややり方が変更されて研修の内容も変わっていくということはどの企業でもよくあることかと思います。一度動画にしてしまうと、一部だけ編集して更新することが難しい場合は、全て撮り直しとなってしまうのです。その結果、更新ができていない状態が放置され、そのまま活用されなくなったり、逆に活用されてしまうことで現場でのミスにつながっていきます。
この3つの壁によって動画研修の運用がうまくいかず、取り入れてみたが効果が感じられないといった状況に繋がっています。
成果が出る動画の活用方法
動画を活用していくには乗り越えなくていけない壁はありますが、やはり動画には視覚的に理解しやすいという利点があります。特にテキストや写真だけでは説明が難しい業務は、動画を見ることで直観的に理解することができるでしょう。ここでは動画の効果的な活用方法についてご紹介します。
動画が適している部分だけ動画を使う
研修の内容によって、動画が適している内容もあれば、動画ではわかりにくい内容もあります。そのため、本当にその研修は動画が向いているのか、考える必要があります。
例えば、飲食店で新しく入ったパートの方にサラダの作り方を教える業務について考えてみます。準備するものや、一連の作り方については動画でなくても理解ができるかと思いますが、野菜を入れる際のトングの使い方などは動きを見せ、伝えた方がより伝わりやすくなります。
【サンプル】野菜サラダのパック詰め
このように、全てを動画で説明するのではなく、効果的に動画を取り入れて伝えるとわかりやすくなります。
動画を活用した研修事例
飲食店でのレシピ改善(株式会社フレッシュネス様)
動画と画像を使ったレシピを作成し、iPadでレシピを見ることができる環境を整えたことで新人スタッフを教育する場面でも活用しています。画像だけでなく動画も用いることで料理を作るときの動作を確認できるため、教育を担当するスタッフの負担が軽減されます。また、厨房で調理をする際にも、レシピの動画があれば注文が入ってすぐにレシピを確認することができるので、不慣れなスタッフでも先輩スタッフの指導なしに安心して作業を進められます。
ホテルでのチェックイン(日本ホテル株式会社 JR東日本ホテルメッツ様)
これまでは膨大な量に及ぶ紙ベースのマニュアルを使用しており、更新に手間がかかってしまう上、視覚的に覚えるということもできませんでした。しかしツールを導入して動画研修を取り入れたことにより、分かりやすいマニュアルを簡単に作成できるようになりました。実際に利用している動画マニュアルの例として、接客のシチュエーションに合わせたチェックイン・チェックアウトフローの動画のほか、制服に合ったネクタイの結び方も動画で配信しています。
外国人従業員にもわかりやすいマニュアル(株式会社すかいらーくホールディングス様)
文字だけのマニュアルでは、「こんがり焼く」などの日本語のニュアンスを外国人に伝えるのは難しいですが、静止画や動画をベースにしたマニュアルにすることによりビジュアル・音などで簡単に伝えることができます。そのため年々増えてきている外国人従業員に対してもより理解度の高いマニュアルが提供でき、習熟度を高めることができます。
効果的な動画研修を実現するならTeachme Biz
本記事では、効果的に動画研修を実施するために気を付けたいポイントについて解説してきました。動画はメリットとデメリットを理解し、うまく活用することで大きな効果を発揮します。
マニュアル作成・共有システム「Teachme Biz(ティーチミー・ビズ)」は、マニュアルに使用したい動画や音声に加え、写真などの静止画や文章説明といった素材の取り込みも可能です。タブレットやスマートフォンで撮影した素材のほか、PC内の画像・動画などを利用し、静止画と動画を組み合わせマニュアル作成ができるのです。動画と静止画+説明文の良いところも同時に兼ね備えた、教えやすくよく身に付くマニュアルを簡単に実現します。
Teachme Bizでは、動画を一時停止して、画像編集と同じように図形やテキストなどを簡単に追加することも可能です。操作は直感的にできるので、動画編集未経験の方にもおすすめです。Teachme Bizの機能についてご紹介します。
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