無料動画編集ソフトshotcut(ショットカット)の使い方を徹底解説!
みなさんは動画編集ソフトに何を使っていますか?業務において動画編集が必要になった時、なるべく無料で文字入れや画像の追加が行いたいですよね。
しかし、無料で使える動画編集ソフトは数多く存在し、調べても結局何が良いのか分からなく困っている人も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は無料の動画編集ソフトShotcutについて紹介いたします。ぜひ動画編集ソフトの選定の参考にしてみてください。
その他、動画編集に役立つWindows10の標準アプリについても別記事で紹介しています。
Shotcutとは?
Shotcut
Shotcutは、Windows・macOS・GNU/Linuxの全てのOSで利用できる動画編集ソフトです。全ての機能について無料で使えるため、誰でも手軽に利用を始めることができます。
他のソフトとの違い
他のソフトとの一番の違いは、一言でいうと全て無料で高度な編集が行えるという点です。
よくある無料の動画編集ソフトを使ったときに以下のような不便を感じたことはありませんか?
- 使える機能が少なく活用できない
- 長い動画の編集ができない
- 有料版の広告がしつこい
- ウォーターマークがついてしまう
有料版のソフトが存在する場合、無料ソフトはあくまでも「お試し」としての利用が想定されているため、あえて機能が制限されている場合が多いです。
しかしShotcutには有料版が存在しないため、無料で全ての機能が利用可能でこれらの不便を感じることなく動画や音声の編集が行えます。
Shotcutの詳しいメリット・デメリットについては次の項目でご紹介します。
Shotcutのメリット
ウォーターマーク(ロゴ)が入らない
無料動画編集ソフトでは、編集した動画にサービスのロゴマークなどのウォーターマークが入ってしまうということがよくあります。ウォーターマークが入ってしまうと見栄えが悪くなってしまい、動画の品質が下がって見えてしまいます。
社内だけで使用する動画であればウォーターマークがあっても問題はありませんが、顧客や広告など社外の人へ向けた動画ではウォーターマークのない動画を使用した方が良いでしょう。
Shotcutではウォーターマークが入らないため、品質の高い動画の編集が可能です。
時間制限がない
1時間ほどの動画を編集したいと思い無料の動画編集ソフトをダウンロードしても、時間制限や容量制限があり、結局使えなかったり有料版を勧められたという経験はありませんか?
無料動画編集ソフトでは時間制限や容量制限を設けていることが多い中、Shotcutでは時間制限なくどんな長さの動画でも編集を行えます。
無料で使える機能が多い
Shotcutでは動画の切り取りだけではなく、文字入れや画像の追加、エフェクトなどの様々な機能を無料で利用することができます。
様々なフォーマットに対応している
Shotcut最大のメリットは様々なフォーマットに対応していることです。MP4やMKV、WebMだけではなくH.264やH.265(HEVC)、AV1などの160種類以上のフォーマットの動画編集と動画の書き出しを行えます。また、Shotcutでは解像度やアスペクト比、フレームレートまで設定することができます。
Shotcutのデメリット
慣れるまで操作が難しい
Shotcutでは簡単な切り取りから高度な編集まで様々な機能を利用できますが、操作方法についての詳しい説明書がないため、操作に慣れるまで時間がかかります。
どの手順でボタンを押せば編集ができるのか、わざわざインターネットで調べたり時間をかけて覚えたりする必要があるため、業務で使う際にはマニュアルや手順書を用意することをお勧めします。
日本語でのサポート機能が少ない
Shotcutには日本語サイトが存在しないため、使い方がわからなかったりトラブルが発生したりした時は、英語で記載された「よくある質問」を理解しなくてはいけません。
Shotcutのダウンロード
ダウンロードタイプによる違い
WindowsとLinux用には通常のインストーラーとポータブルタイプの2種類あります。通常のインストーラーでは、PCのシステムにソフトがインストールされます。一方で、ポータブルタイプでは、インストールの必要がなくプログラムファイルがまとまったフォルダでソフトが使用できるようになります。そのため、USB等を利用することで異なるPCでも編集を引き継いで行うことができます。
また、ソフトをインストールしてしまうと、アンインストールする際にPCの設定からアプリの削除を行う必要がありますが、ポータブルタイプの場合はフォルダを削除することでアンインストールが完結するため、他の動画編集ソフトを検討している場合や削除する予定がある場合はポータブルタイプの利用をお勧めします。
macOSではポータブルタイプは用意されていませんが、「Intel macOS」と「ARM64 macOS」の2種類が用意されています。Intel製CPU搭載のMacを使用している場合には「Intel macOS」、Apple Siliconチップ搭載のMacを使用している場合には「ARM64 macOS」をダウンロードしてください。ダウンロードする前にあらかじめ自分のPCの仕様を確認しておきましょう。
手順1. ダウンロード方法
Shotcutのダウンロード方法についてご紹介します。
まず、ShotcutのダウンロードページにてOSを選択してダウンロードをします。Site1とSite2がありますが、ダウンロードを経由するサイトが違うだけでダウンロードファイルは同じため、好きな方を選択しましょう。
手順2 インストール or 解凍
ポータブルタイプの場合
特別な操作は必要なく、手順1でダウンロードしたzipファイルまたはtxzファイルを好きな場所に解凍することですぐに利用を開始できます。
起動するには、解凍したフォルダ内にある「Shotcut.exe」または「Shotcut.app」を開きましょう。
ポータブルタイプ以外の場合)
まず、手順1でダウンロードしたファイルを開きます。利用規約やインストール場所について選択する画面が出てくるため、示された手順に従いインストールを行いましょう。
Shotcutの基本的な使い方
動画の追加から保存までShotcutの基本的な使い方についてご紹介いたします。
Shotcutでは公式サイトに使い方の動画が公開されていますが、いずれも英語での説明動画になります。そのため、英語が得意ではない方や動画ではどの部分を見れば良いか分からない方は、是非こちらをご活用ください。
プレイリストに追加
アプリを開き、編集したい動画をプレイリストに追加しましょう。編集したい動画を選択し、アプリ上のプレイリストにドラッグ&ドロップすることで簡単に追加することができます。
いくつかの動画を組み合わせる場合や画像や音声を追加したい場合も同様で、プレイリストに追加することで編集に使用することができます。
タイムラインへの追加
プレイリストに追加された動画はタイムラインにトラックとして追加することで編集が行えます。タイムラインへの追加も簡単で、プレイリストで動画または音声・画像を選択し、タイムラインにドラッグ&ドロップすることで追加できます。
また、動画や画像がなくてもトラックを追加することは可能です。タイムライン上の何もないところを右クリック→「トラック操作」でトラックを追加したり削除したりすることができます。
トラックのカット
タイムラインに追加したトラックは自由にカットをすることができます。エフェクトを追加する際にトラックの分割が必要となるため、分割の仕方についてもマスターしておきましょう。
再生位置を動かし、][ のマークをクリックすると現在の再生位置で動画を分割することができます。また、削除したい場合は削除したい部分を選択し、右クリックで切り取りor削除を選択することで部分的に削除を行うことができます。
動画の書き出し
Shotcutでは様々なフォーマットに動画を書き出すことができます。ここでは、利用頻度の高いmp4形式での書き出し方法についてご紹介します。画像に示す①~④の順にクリックすることで簡単に動画の書き出しを行うことができます。「詳細設定」をクリックするとさらに細かい設定も行えます。
違うフォーマットで書き出しを行いたい場合は、②で希望のフォーマットを選択して下さい。
その他の機能
エフェクトの追加
Shotcutでは動画の色を変えたり文字や画像を追加するなど、様々なエフェクトを追加することができます。いずれも画像の①~③の順にクリックすることでエフェクトが追加を行えます。
次に、数あるエフェクトの中から文字の追加方法と画像の追加方法について詳しくご紹介します。
文字の追加
文字の追加を行うエフェクトとして以下の2種類があります。
- テキスト:シンプル
- テキスト:リッチテキスト
リッチテキストの方が文字の色やフォントなど多様に変えることができるため、こだわりをもって編集を行いたい場合にはリッチテキストを利用しましょう。
シンプルなテキストの方では文字を入力して位置を調整することで簡単に文字の追加を行えるため、ここではリッチテキストの編集方法についてご紹介します。
リッチテキストでは文字色や文字の背景色、大きさや位置まで高度な編集を行うことができます。
まずは画像中の黄色の枠内をクリックし、文字を入力してから編集を行いましょう。文字色が背景と同じ場合や文字が小さすぎる場合には、上手く編集できていないと勘違いしてしまうこともありますので気を付けましょう。
画像中の黄色枠部分を動かすことで文字枠の大きさや位置の調整ができ、赤枠内で文字の大きさや文字色・背景色などを設定できます。
画像の追加
まず、何もないところで右クリックをして「トラック操作」→「映像トラックを追加」を押してトラックを追加してください。
Shotcutではタイムラインの上側に表示されたトラックが前面に来ますが、上下を入れ替える機能がありません。そのため、新たに追加する映像を背面に設定したい場合はトラックの中身をコピーしてトラックの上下を入れ替えてください。
プレイリストに追加したい画像を追加したら、先ほど作成した映像トラックに画像を追加し、表示する長さを調節しましょう。
追加した画像を選択しエフェクトで「大きさや位置」について調整することで、動画上の好きな位置に画像を配置することができます。動画の場合も同様に追加することができます。
その他のフィルタ
Shotcutでは大きさ・位置の変更からレトロ風のフィルタ、動画のMIX方法まで、映像と音声合わせて100以上の多様なエフェクトを利用することができます。
Shotcutを使って高度なこだわりのある編集をしてみたい方は是非活用してみてください。
まとめ
今回は完全無料の動画編集ソフトShotcutについてご紹介しました。
全ての機能を使いこなすためには少し時間がかかりますが、基本的なカットや保存は誰でも簡単に無料で利用できるため、業務にも最適です。また、無料でどのような動画でも編集できるうえ、高度な編集まで行えるソフトのため、長時間の動画を利用したい方やこだわりのある動画編集を行いたい方は是非一度使ってみてはいかがでしょうか。
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