ユーザー目線のマニュアルを簡単に作れるところが魅力
———導入の背景を教えてください。
中村 トレタのサービスを開始したときから、マニュアルは重要だと考えていました。ただ、その当時は、飲食店が使うのだから紙が良いだろうと考え、印刷したマニュアルを店舗に置いてもらうことをイメージして作成していました。しかし、トレタは月に約1回のペースで機能アップデートが行われているので、その都度マニュアルを更新するのは非常に手間でした。更に、機能が増えれば増えるほど影響範囲も広くなり、次第に機能のアップデートにマニュアルのアップデートが追いつかないという状態になってきました。そんな時にちょうどTeachme Bizを知り、試したところなかなか良かったので、導入を決めました。
———どのようなところが良かったのでしょうか。
関根 ステップバイステップになっていて、画像を差し込んでいくだけでマニュアルを作れるところや、画像登録ひとつとっても、早くて簡単で操作がしやすいところが良いなと思いました。また、はじめにお話を伺ったとき、機能ありきのマニュアルではなく、利用シーンを想定して、問い合わせベースでマニュアルを作っていくという話があり、そこに共感したのも大きかったです。
———ユーザー向けのマニュアルとしてご利用いただいているのですね。
関根 そうです。ただ、今後は管理画面の使い方など社内向けにも拡充していきたいと考えています。新入社員向けにまとまった資料のようなものがないので、Teachme Bizで作ることを検討しているところです。他の業務フローもどんどんマニュアル化していきたいですね。
マニュアル作成時間が半分以下に。アップデート作業も楽に。
———導入後の効果はいかがですか?
関根 とにかくマニュアルを作りやすくなりました。作成時間は半分以下になっていると思います。他部署のメンバーからマニュアルの追加要望があったときもすぐに作れるようになりましたし、UIが変わった時の更新作業もとても楽になりました。マニュアルをコピーして他のマニュアルに流用できる機能も、作成のスピードアップにつながっています。
中村 バージョンアップと同時にマニュアルも常に最新にできているというメリットは非常に大きいですね。紙で作っていたら追いつかなくなってしまうので。
———今はもう紙のマニュアルは納品していないのですか?
中村 トラブルシューティング用として1枚ペラのものだけはお渡ししていますが、基本的にはすべてTeachme Bizでご覧いただいています。そもそも、トレタを使っているということはタブレットがあるということなので、よく考えたら紙よりもTeachme Bizの方が良かったんですよね(笑)。トレタのようなタブレットを活用するサービスとTeachme Bizとの親和性はとても高いと思います。
———なるほど、確かにそうですね。PDFエクスポート機能をご利用いただいているのは、念のためということでしょうか?
関根 そうですね。トレタ側で印刷してお渡しできるようにしています。紙で渡せるほうがお客さまも安心すると思っています。
中村 たとえある程度タブレットに慣れているユーザーだとしても、いきなり紙をゼロにすることはできません。特に飲食業界は元々の文化としては紙なので、残している方が安心ではあります。紙をやめるために、「紙でも使えますよ」と言えることが、移行時の心理的なハードルを下げることになるのではないでしょうか。
サービスの価値を正確に伝え、最終的に完成させるのはマニュアル
———はじめからマニュアルが大切だと考えていたのはなぜですか?
中村 トレタは元々使いやすさを重視して作っているので、基本的な操作はマニュアルを見なくてもできるようにはなっています。とはいえ、ユーザーが全ての機能を理解できるわけではなく、便利な機能に気付いてもらえていないこともあるので、使いこなしていく過程でマニュアルは必要だと考えています。
サービスについて営業マンが全てを説明できるわけではなく、当然、ユーザーが全てを理解できるわけでもありません。そのような中で、すべての人がトレタを使って成果を上げて、ハッピーになるためには、何かしら営業マンの代わりとなって教えてくれる存在が必要です。それは、マニュアルにしかできません。トレタでは、いかにユーザーフレンドリーでいられるかを大切にしているのですが、その精神を隅々まで行き渡らせるにあたって、マニュアルは重要なパートを占めています。
他のウェブサービスにも言えることですが、自分たちのサービスの価値を正確に伝えて、サービスを最終的に完成させるのはマニュアルだと考えています。すごく良い機能でも、ひっそりとリリースされて知られていなかったら意味がないですよね。「このサービスで何ができるのか」を、きちんと伝えることができれば、サービスの価値が伝わり、使い続けていただけるはず。こういった面でも、Teachme Bizは今後もしっかりと活用していきたいと考えています。