生徒数1万人を目指し、スポーツ指導の標準化を図る

  • 教育・学習支援業
  • #50名以上100名未満
  • #業務の標準化
  • #業務品質向上
  • #人材育成・研修
ポイント
導入目的 スポーツ指導の標準化および効率化、事業拡大の基盤づくり
課題 事業拡大によるサービスレベルのバラつき、非効率な社内共有
効果 スポーツを通じた人材教育の高水準での標準化

単なるスポーツ指導に留まらない人材教育

School Partner Vietnamは、2014年1月からベトナムで子ども向けのスポーツスクールを運営しています。2023年7月現在ではホーチミン、ハノイ、ハイフォン、ビンズンでスクールを展開しています。サッカーがメインで、現在ベトナム全土で3,500人ほどの生徒がいます。女の子向けのチアダンスには200人ほどの生徒が在籍しており、今後はバスケットボールも始めたいと考えています。

ボールの蹴り方や止め方、ドリブルの仕方や戦術など、サッカーのやり方を教えるスクールは多くあります。ですが、プロのレベルを除いては、就職時などにサッカーの技術が優位に働くわけではありません。ただ、困難なことが目の前に訪れた場合どうやって跳ねのけるのか、困っている仲間がいたらどうサポートするのか、チームとしてどうしたらいい成果が出せるのかなど、スポーツを通じて学ぶことは社会に出てもとても大切なことです。私たちは単なるサッカーの指導に留まらず、そういう力を身に付けさせてあげることが子どもたちの将来の可能性を広げてあげることだと思っています。

私たちのクラブでは、具体的に意識して行っていることが2つあります。

1つは、「子どもたちに全力を出してもらえるようにすること」です。全力でやってうまくいったからうれしいとか、うまくいかなくて悔しいとか、感情の幅を経験することで人間の幅も広がり、それこそが人が成長する瞬間だと信じています。その前提にあるのが100パーセント全力でやるということ。そうした環境を作るために先生は、松岡修造さんのように熱く、明石家さんまさんのようにユーモアを持って子どもたちと接し、子どもたちの全力を引き出すことを徹底しています。

もう1つは「意識付けと習慣化の徹底」です。私は、良い行動をして、それが習慣になれば良い結果が得られたり、良い方向へ成長することに繋がると考えています。スクールには子どもたちに身に付けてほしい力というものがあります。最後まで諦めないでがんばる力とか、どんなことにも意欲的にチャレンジする力といったものです。それらを身につけるため、毎月「仲間に優しくしよう」というような約束事を設定し、練習開始時、練習終わり、さらに帰る前にもその約束事を生徒と確認することで、例えスクール外であっても、そういう場面に出会した時、良い行動に移してもらえるよう意識付けをし、習慣化することを目指しています。

クオリティのバラつきに課題

現在3,500人ほどの生徒を60人ほどの先生で対応しています。設立当初は私自らがレッスンを行い、ベトナム人の先生への指導も私が直接行っていたので、レッスンの標準化はできていました。しかし、現在は先生も4階層くらいに増え、私の指導が伝言ゲーム状態になってしまっていて、そこにサービスレベルのばらつきが生まれていました。

これまでは毎日の昼礼で、その週に意識するテーマの共有や共有内容を部下から上司へのフィードバック、上司から私へのフィードバックを行い、さらに私のフィードバックを受け、全員で再度トレーニングをしていました。全体のクオリティ維持のためこれを続けてきましたが、何せ効率が悪い。4年後には1万人の生徒規模にしたいという目標があり、そのためには今抱えているクオリティのばらつきや非効率な方法は絶対に解決しなくてはいけないという問題意識がありました。

ベトナムでも手厚いサポート

今回、Teachme Bizの導入に至ったきっかけは知人の紹介でした。実は4〜5年ほど前にベトナムで有名な日系飲食店さんが導入されたことを知り、サービス業で活用できるのなら私たちにも合っているのではと考え、一度、トライアルで利用したことがありました。当時はセルフサーブ型のトライアルで、自分一人でのトライアルで魅力を感じることができず、導入には至りませんでしたが、今回知人の紹介で再度接点を持たせていただき、担当者の方にきちんとご説明いただいたことで、使い方が非常に簡単なことなど4〜5年前にはわからなかったTeachme Bizの魅力が伝わり、効率化やさらなる標準化を図るため導入に踏み切りました。また、ベトナム語にも対応できるようになった点やベトナムでも現地パートナー企業によるサポートが充実していることも導入に至った大きな理由になります。まだ導入して1~2週間ですが、Teachme Bizは生徒数1万人を達成する1つのツールになってくれると期待しています。

アナログな時間を増やすためにテクノロジーを使う

私たちは生徒がどうやったら楽しく話を聞くのか、どのように声をかけてあげたらより理解して成長するのかといったことを常に考えています。そのため、先生が使うマニュアルには、「どうやってインサイドパスを教えるのか」などではなく、「がんばっての『て』の語尾を上げて話す」などといった語感まで言語化して落とし込んだり、練習の説明をするときの質問回数などが細かく記載されていて、よりハートフルなマニュアルになっています。しかし、どうしてもエクセルやスプレッドシートの文字だけでは共通認識が取りづらく、レベルの濃淡が生まれてしまう。そこでTeachme Bizを使い、動画をプラスすることで認識のずれが埋まっていくと考えています。また、これまで流れてしまっていた経験やナレッジを動画でストックしていくことで、会社としての大きなアセット(資産)にもなります。

私たちの商品は人がすべてです。先生が如何に子どもたちに熱く楽しく接してくれるかにかかっています。そのためにはこれまで行ってきたアナログなトレーニングは避けて通ることはできません。ただ、これまでのマニュアル作りや共有にかかっていた時間はTeachme Bizでもっと効率化できます。その結果、より多くの時間をトレーニングに割くことが可能になります。私たちはテクノロジーがアナログな時間の創出を裏側から支えることを目指します。

アナログな時間を増やすためにテクノロジーを使う

現時点でもある程度のレベルで我々の理念、それに基づいた指導内容、子供たちへの接し方などは社内で共有できていますが、まだまだ足りません。それをより高い水準に引き上げていくことで、今いる子供たちの成長だったり、保護者の方の満足度に繋げていきつつ、会社の視点としてはたくさんの子供たちが通ってくれることが社会的に意義のあることだと思っています。Teachme Bizを活用して高いレベルでのサービスの均一化を推進していく。どこを切ってもめちゃくちゃ指導のうまい金太郎飴を作れるようにしていきたいですね。

会社概要
会社名 School Partner Vietnam Co., Ltd
URL https://amitie-sc.vn/
所在地 SFC-7F, 9 Dinh Tien Hoang St., Da Kao Ward, District 1, Ho Chi Minh City, Vietnam
事業内容 「Amitie Sports Club(アミティエスポーツクラブ)」運営/スポーツイベントの開催

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