日本式居酒屋チェーン「しゃかりき432”」がタイに出店したのが2012年7月。現在では各種居酒屋のほか、炭火焼肉店など、マレーシアやミャンマー、タイ、日本で33店舗を展開しています。そんな店舗を支えるのは約600名のスタッフ。日本人は15名のみで、あとはほぼミャンマー人とカンボジアやラオスといった隣国のスタッフが働いています。
レシピの映像化で言語や文化のハードルも解消
―――Teachme Bizを導入した背景を教えてください。
「見切り発車」が影響して、料理のクオリティが安定しないなど、常に問題は山積み状態でした。必死に動いていたのですが、解決しようにも言語の壁はもちろん、日本とは料理や文化がまったく違うので、どこが重要なのかを説明するのも一苦労。教える側の人員も限られる中、オーダーとは別に、マンツーマンで実際の食材で作って見せる。ただ、それが人から人へ伝言ゲームのように伝わるうちに、料理のクオリティが不安定になってしまっていました。
―――導入の決め手は?
以前からその評判を耳にする機会はありましたが、実際にアプリを見た瞬間に「これだ」という直感がありました。
一番気に入ったのは機械音痴な自分でも操作しやすい、誰でも簡単に操作できるところ。どんなスタッフでも国籍に関係なく、1つの目標に向かっていけると感じました。
Teachme Biz導入によって現地スタッフの自主性が育つ
―――どのようにマニュアルを作っていますか?
現在、レシピの数はもうすぐ300になります。マニュアル作成を担当するのは3~4名。莫大な量になるので、とても憶えられるものではありません。日々の修業でしかつかめない感覚もありますが、やっぱりマニュアルがあることによってベースができて、その上で新しいメニューが生まれることもある。現場サイドとしても、Teachme Bizを導入するべきだと考えていました。
レシピは食品ロス率が高いものや原価の高いもの、クレームに繋がりやすいものを優先して作成していくようにしました。最初でこそ戸惑いながらでしたが、今では日本人スタッフが指示しなくても、タイ人スタッフが先頭になって作成するという流れになっています。
料理のクオリティの安定化により顧客クレームが80%減!
―――導入の効果はいかがでしたか?
Teachme Bizならレシピを映像化できるので、言語の壁も越えて理解が圧倒的に早くなりました。しかも、調理手順まで確認できて、料理の品質も安定。なぜその手順が必要かということから、日本の食文化まで理解し、成長してくれていっているようです。実際、店舗に設置しているアンケート用紙でも、月10件あったクレームが1~2件になりました。
また、スタッフが調理する映像をチェックすることで、細かいところまで指導できるだけでなく、教える側にとっても気付くことが多く、逆に指導しやすくなったように感じます。
さらに、食材ロスも大幅削減できました。購入した食材はだいたい20~30%をスタッフ指導に使用してきたのですが、現在では、指導用食材は10%以下になりました。
Teachme Bizは企業の将来に可かせないツール!
―――今後の活用計画を教えてください。
Teachme Bizは、しゃかりき432”の未来を明るいものにしてくれる、特別なツールです。キッチンのマニュアル作成は第一段階をクリアしたので、次はホール、サービスのほうにも活用の幅を広げていきたい。今後は“オススメ”を売る力やお客様を楽しませる力を磨いてもらって、お客様だけでなくスタッフも楽しめるお店にしていきたいですね。
■事例を共有される場合は以下のURLをご共有ください
https://biz.teachme.jp/casestudy/shakariki432/ (事例動画あり)