直接指導の依存を脱し、コンサルタントの育成期間を1/6に短縮。売上3倍・利益8倍を実現した「教育の仕組み化」

  • 専門・技術サービス業
  • #50名未満
  • #マニュアル作成・更新の効率化
  • #業務の標準化
  • #業務浸透の徹底
  • #人材育成・研修
  • #属人化解消
  • #オンライン研修
  • #情報共有
ポイント
導入目的 研修講師のノウハウを伝え、新人コンサルタントの早期戦力化を実現するため
課題 ①代表による直接指導に頼り切りで育成に3年を要し、組織成長の足枷となっていた
②多拠点展開と頻繁な出張により、直接指導での情報共有が限界に達していた
③Wordでのマニュアル作成は工数が膨大で後回しになり、ノウハウが蓄積されない
効果 ①研修ノウハウの形式知化により、講師育成の期間を3年から6カ月へ大幅に短縮
②個々のスキルが底上げされ、売上3倍・利益8倍の「高生産な組織」へ成長
③独自の制度でマニュアル作成文化が定着。新サービスの業務フローも迅速に構築

建設業向けの技術研修・コンサルティングを手がけるハタ コンサルタント株式会社では、講師未経験のコンサルタントを一人前に育てるまでに3年間を要していました。すべてを代表による直接指導に頼っていたため、教える側のリソースに限界を感じ、組織全体の成長スピードが停滞するリスクを抱えていました。

コンサルタント育成に関するノウハウを組織の資産にすべく、Teachme Bizを導入。結果、育成期間が3年から6カ月へと大幅に短縮されました。また、個々のコンサルタントが担当できる業務の幅が広がり、一人当たりの生産性が向上し、会社全体の売上も3倍・利益8倍に成長する劇的な成果を上げています。

代表取締役の降籏 達生様をはじめとした4名に、導入の背景や活用方法、その効果について詳しくお話を伺いました。

【お話を伺った方々】
降籏 達生 様 代表取締役
伊藤 泰仁 様 大阪本店コンサルティング部 部長
浦野 悠 様 コンサルティング部
古磯 由香 様 販促企画部・物販事務局

建設現場の深刻な人手不足で研修ニーズが急増。現場出身の講師が担う、実践に根ざした技術研修

―――まず、事業内容と強みについてお聞かせください。

降籏様(以下、敬称略) 当社は大手ゼネコンから地方の中小建設会社まで、建設業に特化した技術研修とコンサルティングを手がけています。具体的には、新入社員や現場代理人など階層別の技術者育成をはじめ、ISO導入支援、働き方改革の推進など、建設会社が抱える課題解決を幅広く支援しています。

最大の強みは、コンサルタント全員が建設会社の「現場監督」出身である点です。現場を熟知した実務経験者が講師を務める建設専門の研修会社は国内でも数社しかなく、本社のある名古屋をはじめ大阪・東京にも拠点を構え、北海道から沖縄まで全国からご依頼をいただいています。

代表取締役 降籏 達生 様
代表取締役 降籏 達生 様

―――建設業界における研修ニーズの変化をどのように感じていますか。

降籏 30年前の建設業界では「現場で見て学べば十分」という風土でしたが、ここ10年近くで建設業界の人手不足や技術者の高齢化により状況は大きく変わりました。採用難や若手の早期離職の危機感から「教育の重要性」が業界に広がり、研修ニーズが急速に高まってきました。

伊藤様(以下、敬称略) 「2024年問題」による残業規制も大きな転換点になっています。建設会社内の教育担当者が現場に入らなければ業務が回らなくなり、研修を外部委託する動きが一気に加速しました。深刻な人手不足を背景に、外部研修へのニーズはかつてないほど高まり、同時に当社への相談も急増しています。

大阪本店コンサルティング部 部長 伊藤 泰仁 様
大阪本店コンサルティング部 部長 伊藤 泰仁 様

直接指導の限界と属人化の壁。業務拡大と多拠点化に伴う教育課題

―――Teachme Biz導入前、どのような課題を感じていましたか。

降籏 当社のコンサルタントは全員中途採用で、建設現場のノウハウという基礎はあります。一方で、講師としての受講者を引きつける講義技術や研修の運営はまったくの未経験です。

以前は代表の私が手取り足取り指導していましたが、独り立ちするまでに3年かかっていました。そんな中、建設業界の研修ニーズが高まり仕事量が増加するばかりで、私がつきっきりで教える時間を確保することが難しくなっていました。さらに、名古屋・大阪・東京と拠点が分散し、コンサルタントの多くが日々出張に出ているため、口頭や電話で指導すること自体が限界に達していたのです。

このまま私がマンツーマンで指導し続けては、組織の成長を止めるボトルネックになってしまうという、強い焦燥感がありました。

一刻も早く若手を戦力化できるよう、私の頭の中にある研修ノウハウを形にし、誰もがいつでも振り返れる仕組みを作ることが急務でした。

 

古磯様(以下、敬称略) 事務職は一般的な事務作業に加え、セミナーや物販の受付、ホームページの更新、さらには販促活動など多岐にわたる業務を担っています。

以前から文字だけのマニュアルは存在していましたが、前任者が退職して引き継がれた際、文章だけではイメージできず、推測しながら試行錯誤する場面が多々ありました。

特にITシステムを使用する業務においては「どのボタンを押せば次の画面に進むのか」が分からず手が止まってしまうことも少なくありません。不明点を一つひとつ確認しながら進める作業は、多大な時間を要し大きな負担となっていました。

販促企画部・物販事務局 古磯 由香 様
販促企画部・物販事務局 古磯 由香 様

―――Teachme Bizを選んだ決め手を教えてください。

降籏 最も重視したのは「作成のしやすさ」です。マニュアル作成は「重要だが緊急ではない」仕事であり、少しでも手間がかかると現場は後回しにしてしまいます。

従来はWordで作成していましたが、画像を貼り付けて枠線を整理し、説明文を打ち込む作業には膨大な工数がかかっていました。

Teachme Bizの魅力は、PCのスクリーンショットやスマホで撮った写真を、そのまま決まったフォーマットに入れて作成できる手軽さにあります。言葉では伝えにくい研修ノウハウやシステムの操作を共有するために、画像や写真、動画を活用できることも決め手となりました。

長年培った「講師の技」を可視化。現場の迷いをなくし、顧客満足度も向上

―――どのようなマニュアルを整備してきましたか。

降籏 まずは最大の課題であった、私が持つ研修ノウハウの「形式知化」から着手しました。たとえば、受講者の集中力を途切れさせない講義のペース配分や、適度な緊張感を保つための工夫、さらには受講生の一体感を醸成するディスカッションの回し方など、私が長年実践してきた講師のノウハウを動画や画像を用いて可視化しました。

伊藤 配布資料の種類やグループ構成のルールなど当日の運営手順も一元化しています。マニュアルを見れば「次に何をすべきか」が明確なため、現場で迷うことがありません。私自身、たまにしか行わない業務の備忘録としても活用しており、必要な時にすぐ見返せるのが非常に便利です。

「セミナー運営(講師)」マニュアル
「セミナー運営(講師)」マニュアル。配布資料の種類からグループ構成のルールまで、講師が現場で迷わず動けるようステップごとに整理。

降籏 社内だけでなく、社外向けのマニュアルも作成しています。例えば、オンライン研修開催時に、不慣れな受講者向けに「ウェブ会議システムの参加方法」に関するマニュアルを外部公開しました。

事前にマニュアルのURLを送ることで、受講者からは「事前に手順がわかって安心した」「迷わず参加できた」と非常に好評をいただきました。

育成を「代表の直伝」から「仕組み」へ

―――コンサルタントの育成ではどのように活用していますか。

降籏 正直なところ、受講生を惹きつける話し方や、受講生の課題に合わせて研修教材を最適化する勘所といったコンサルタントのノウハウは、非常に抽象度が高く、すべてをマニュアルとして言語化することは不可能です。ただ、形にしにくいからこそ、形にしようと試みることに意味があると考えています。

そこで現在は「Teachme Biz」「動画」「社長塾」という3つの仕組みを組み合わせて、互いに補完し合う体制を整えています。まずTeachme Bizで基礎的な業務手順や講義のコツをマニュアル化し、スタッフ自身で土台を学びます。次に私が実際に行っている研修の「動画」を見て、講義全体の流れを掴んでもらいます。それでもマニュアルや動画ではカバーしきれない個別の悩みやプロとしての意識づけについては、月に1回、1対1で行う「社長塾」で直接指導してフォローしています。この仕組みがない頃は、社長塾のような直接指導だけで2〜3倍の時間が必要でしたが、Teachme Bizと動画で基礎が学習できているので、社長塾は月1時間程度で済むようになりました。

「ハタコン新規採用者教育資料」マニュアル
「ハタコン新規採用者教育資料」マニュアル。入社初日から経営理念や事業概要をステップ形式で学習できる。

浦野様(以下、敬称略) 当社のようなコンサルティング業はお客様に提供する「時間」そのものが商品であるため、タイムパフォーマンスが非常に重要です。Teachme Bizは画像とステップで視覚的にわかりやすく整理されているため、出張先の移動中など、スマートフォンでTeachme Bizから手順を確認しながら隙間時間で業務を身につけることができます。

スマートフォンでTeachme Bizを確認する様子

基礎をTeachme Bizで効率的にインプットし、動画で実践的な流れを学び、社長塾で直接大切なことを教わる。この3本立ての仕組みのおかげで、私は入社わずか6カ月で研修講師としてデビューすることができました。

コンサルティング部 浦野 悠 様
コンサルティング部 浦野 悠 様

育成期間の短縮化とスキル底上げにより、売上3倍・利益8倍を実現

―――導入による効果を教えてください。

降籏 一番の成果は教育期間の短縮です。以前は3年を要していましたが、わずか6カ月で講師として独り立ちできる体制が整いました。

また、Teachme Biz活用の本格化から数年で、売上は2020年度比で、導入前の3倍に成長しました。特筆すべきは、コンサルタントの人数は同期間4名から8名へ2倍に対し、売上が3倍になっている点です。

これは、教育期間が短縮されただけでなく、一人ひとりの「スキル」が底上げされた結果です。かつては私にしかできなかった研修ノウハウや複雑な案件が、マニュアルによって標準化され、全員で幅広い依頼に応えられるようになりました。利益についても同期間で8倍にまで伸びています。

古磯 当社では研修以外の新サービスも展開しています。建設技術の解説動画をサブスクリプション形式で視聴できる「ハタコンムービー」や、建設現場で働く方向けに開発した熱中症対策の新商品などがその一例です。

こうした新サービスが生まれるたびに、それに伴う事務手順や、無料体験実施に必要なオペレーション手順の骨子を、まず物販事務局の私がTeachme Bizに落とし込みます。新サービスのワークフローをTeachme Biz上で可視化し、チーム全員で必要なタスクを洗い出して確認・修正しながら完成させる流れが定着しています。

企画段階からみんなで意見を出し合い、業務フローを磨き上げながらマニュアルを整備できるのが大きなメリットです。

―――マニュアル作成を継続させるための取り組みを教えてください。

降籏 マニュアル作りは「重要だが緊急ではない」仕事の代表格で、放っておくと後回しになりがちです。そこで、全員に1人あたり年間6本以上のマニュアル作成目標を設けています。さらに、作成したマニュアルのステップ数に応じてポイントが貯まり、社内マネーとして商品に交換できる「はんこ制度」を設けました。重要だからこそ、会社としてきちんと評価する仕組みを作り、継続させています。

知恵を組織全体で共有し、さらなる高みへ。新サービスの早期立ち上げを支えるインフラ

―――今後のTeachme Biz活用についての展望をお聞かせください。

降籏 コンサルタントをさらに増やしていく上で、Teachme Bizをはじめとした育成の仕組みが整っていることは採用面でも強みになっています。求職者に「この仕組みがあるから安心して入社できる」と感じてもらえる存在になってほしいと思っています。

また、当社では新サービスの売上比率を10%以上確保するという方針を掲げており、新サービスが生まれるたびにTeachme Bizで手順を整備し、知恵を組織全体で共有する流れを続けていきます。建設業界の技術力を高めるという創業からの使命と、社内の仕組みづくりを両輪で回していくために、Teachme Bizは欠かせないインフラです。

コンサルティングの様子

※掲載している内容、所属や役職は取材を実施した2026年3月当時のものです。

会社概要
会社名 ハタ コンサルタント株式会社
URL https://www.hata-web.com
所在地 愛知県名古屋市中村区名駅4-2-28 名古屋第二埼玉ビル
事業内容 建設業を対象とした技術研修・技術コンサルティング事業。元現場監督の技術者が講師を務め、施工管理・安全管理・品質管理などの実践的な研修を全国の建設会社向けに提供。建設業向け動画サービス「ハタコンムービー」の運営も行う。

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