パワーポイントで動画マニュアルを作る2つの方法|録画・動画挿入をケース別に紹介
プレゼン資料やマニュアルを作成する際、「動画にできたらもっとわかりやすく伝えられるのに」と思ったことはありませんか。
実は、パワーポイントの機能だけで、誰でも簡単に動画マニュアルが作成できます。本記事では、作成方法や手順、作成の際の注意点について詳しく解説します。
目次
【ケース別】パワーポイントを活用した動画マニュアルの作成方法
パワーポイントを活用して動画マニュアルを作成する方法は、大きく分けて2通りあります。ひとつめは、スライド自体をそのまま動画にする方法、もうひとつは動画をパワーポイントに挿入する方法です。まずは、それぞれの特徴をお伝えします。
パワーポイント自体を動画マニュアルにしたい
パワーポイントで作成したプレゼン資料をそのまま動画にする場合、主に次の2つの方法があります。
1. パワーポイントの規定機能である「スライドショーの記録」を使う
2. Zoom等のビデオ会議システムで録画する
「スライドショーの記録」を使用した方法は手軽に作業ができ、短時間で仕上がります。zoom等のビデオ会議システムを使った方法は、複数人でのライブ形式や、臨場感のあるプレゼン動画に向いています。
詳しい手順は後述しますが、どちらの方法も比較的操作が簡単で、目的や場面にあわせて使い分けることができます。
動画が挿入されたパワーポイントのマニュアルを作りたい
パワーポイントで作成したマニュアルに動画を挿入する方法は3つあります。
1. 作業手順などを撮影した動画をパワーポイントに挿入する
2. YouTubeなど外部サイトの動画をパワーポイントに挿入する
3. 録画したPCの操作をパワーポイントに挿入する
どの方法も、パワーポイントの基本操作だけで実現できます。
なお、通常のパワーポイントマニュアルの作成方法は、以下の記事を参考にしてください。
マニュアル作成はパワーポイントを活用しよう! 作成のコツと運用方法を解説
パワーポイントのプレゼンを動画マニュアルにする手順
さっそく、パワーポイントを動画マニュアルにする手順を見ていきましょう。ここでは、パワーポイントの規定機能である「スライドショーの記録」を使用した場合の手順について詳しく解説します。
1. 動画にしたいPPTファイル、ヘッドセットなどを準備する
まずは、動画化したいパワーポイントファイル(以下、PPTファイル)は事前に完成させ、内容に誤りがないか確認しておきましょう。動画完成後にファイルを修正できないため、誤字脱字やデザインなど細部までしっかり最終チェックを行うことが大切です。
次に、ナレーションを録音するためのヘッドセットやマイクを用意します。マイクが内蔵されているパソコンもありますが、専用のヘッドセットやマイクのほうが、ノイズが入りにくくクリアな音質で録音できます。
そのほか、説明中にデモンストレーションを行う場合や補助資料を見せる場合は、必要に応じて事前に準備しておきましょう。
2. パワーポイント内の「スライドショーの記録」を押下する
ヘッドセットやマイクが準備できたら、動画化したいPPTファイルを開きます。
1.画面上部メニューの中から「スライドショー」タブをクリックする
2.タブ内「スライドショーの記録」または「録画」ボタンをクリックする
記録オプションが表示された場合は、ナレーションやレーザーポインター、ペン、消しゴムなどのオプションの設定も確認しましょう。
3. 録画を開始する
「現在のスライドから」、「先頭から」のいずれかをクリックすると、録画が開始します。
画面上部に表示される録画コントロールバーから「一時停止」「停止」「スライドの切り替え」などの操作が簡単にできます。
録画中はマイクがオンになっていることを確認し、クリアな音声で話すよう心がけましょう。録画のボタンを押すとカウントダウンが開始されるので、タイミングを見計らって話し始めてください。また、録画中に表示されるノート欄にあらかじめ話す内容を記載しておくとスムーズです。
カメラを内蔵したパソコンであれば、画面右下のカメラアイコンを有効にすることで説明者の顔(ワイプ映像)をスライドショー内に表示して録画できます。
4. プレゼンテーションを進める
録画を開始したら、プレゼンを進行しましょう。プレゼン中のスライド切り替えは、通常のスライドショーと同様です。キーボードの【Enter】や【→】キー、マウスクリックで次のスライドへ進みます。また、必要なタイミングで【←】キーなどで戻ることも可能です。
ナレーションは各スライドの内容に合わせて、わかりやすく説明します。音声とスライドのタイミングに配慮し、聞き取りやすい話し方を意識しましょう。なお、途中でやり直したい場合は、そのスライドだけやり直すことも可能です。
5. 録画完了後に「動画データ」へと変換する
プレゼンテーションがすべて終了したら、録画コントロールバーの「停止」ボタンをクリックします。なお、最後のナレーション後に数秒間無音を入れておくと、音声が不自然に途切れるのを防げます。
録画が完了したら、上部メニューの「ファイル」から「エクスポート」を選択し、「ビデオの作成」をクリックします。
次に画面内メニューから画質を選択します。パソコン視聴がメインであればフルHD(1080p)、スマホ向けであればHD(720p)または標準(480p)がおすすめです。なお、プレゼンの長さとファイル容量は比例することを考慮し、画質は慎重に選んでください。
最後に「ビデオの作成」ボタンを押し、ファイル名を入力して保存します。なお、ファイルの種類は「MPEG-4 ビデオ(mp4)」を選ぶと、メディアとの互換性が良いです。
Zoomを使用してパワーポイントを動画マニュアルにする手順
次は、Zoomなどのビデオ会議を活用した動画マニュアルの作成方法について解説します。
1. Zoomを起動する
Zoomを起動する前に、動画マニュアルにしたいPPTファイルをあらかじめ表示しておきます。
ファイルの準備ができたら、Zoomデスクトップクライアント、またはアプリを起動します。ホストとして「新規ミーティング」を開始するか、既存のミーティングに参加する場合は「参加」からミーティングIDを入力します。
ミーティングを開始したら、画面下のツールバーから「オーディオ」をクリックし、マイクとスピーカーの接続状況をチェックしましょう。
同様に、「ビデオの開始」をクリックし、カメラによる映像配信のON/OFFを選択します。プレゼンターの顔を動画に残したい場合は、カメラをONにしてワイプ表示などを活用しましょう。
2. 画面内の「レコーディング」を押下する
次に、レコーディングの設定をします。
Zoomミーティング画面の下にあるツールバーから「レコーディング」をクリックします。その際、「コンピューターにレコーディング(ローカル保存)」または「クラウドにレコーディング(クラウド保存)」のいずれかを選択します。(クラウド保存は有料プランの加入が必要です。)
レコーディングが始まると、画面左上に「レコーディングしています」や「レコーディング中」と表示されるため、録画中であることがひと目でわかります。この表示は参加者全員に見えるので、録画の状況を共有できます。
なお、ツールバーが表示されていない場合は、マウスポインターを画面下部に移動させるか、「詳細」メニューから表示を確認してみましょう。録画を停止する際は、ツールバーの「停止」または「一時停止」ボタンをクリックしてください。
3. Zoomの「画面共有」で動画にしたいPPTファイルを開く
次に、画面下部のツールバーから「画面を共有」をクリックし、共有オプションの中から動画マニュアルにしたいPPTファイルを選択します。ポップアップウィンドウが表示されるので、一覧の中から該当するパワーポイントウィンドウ、または「スライドショー」画面を選択し、「共有」をクリックします。
また、ファイル内に動画や音声が含まれている場合は、ウィンドウ左下にある「コンピューターの音声を共有」に必ずチェックを入れてください。これにより、資料内の動画やナレーション、パソコンで再生中の音声もZoom参加者や録画データに反映されます。
なお、共有する際に「デスクトップ全体」を選ぶと、不要な画面や通知が映り込む可能性があります。そのため「パワーポイントウィンドウ単体」での共有がおすすめです。
4. プレゼンテーションを進める
共有されたパワーポイントを全画面表示にし、プレゼンテーションを始めましょう。【Alt+Tab】やタスクバーを使ってパワーポイントウィンドウを選び、「スライドショー」タブの「最初から」または「現在のスライドから」をクリックすると、全画面表示に切り替わります。全画面で表示されているかどうかは、Zoomの共有画面枠(緑色の枠線など)で確認できます。以下は、スライド1枚目が画面共有されている状態です。
プレゼン中は、各スライドの内容に合わせて、ゆっくり・はっきりとマイクに向かってナレーションを行いましょう。スライドの切り替えは、通常のスライドショーと同じように矢印キーやマウスクリックで操作できます。それぞれのスライドで、ポイントや注意点、流れを意識して丁寧に説明することが大切です。
5. ミーティングを終了すると動画ファイルが作成される
プレゼンテーションが終了したら録画を停止し、ミーティングを終了します。ミーティングの終了と同時に、Zoomで録画したデータは自動的に一般的な動画ファイル(MP4形式など)に変換されます。
変換が完了すると、録画ファイルが保存されたフォルダが自動で開き、すぐに動画の内容を確認できます。ただし、変換には録画時間やパソコンの性能に応じて処理時間がかかるため、時間に余裕を持って対応しましょう。
作業手順などを撮影した動画をパワーポイントに挿入する手順
パワーポイントで作成したマニュアルに動画を挿入する方法は3つあります。ここではまず、パソコンなどのデバイス内に保存された作業動画をパワーポイントに挿入する手順を解説します。
1. パワーポイントのメニューで「挿入」タブを選択する
まず、あらかじめ挿入したい動画ファイルをパソコンに保存しておき、パワーポイントの対象ファイルを開きます。
次に、画面上部のリボンメニューから「挿入」タブをクリックすると、ファイル・画像・ビデオなど、さまざまなメディアをスライドに挿入するためのメニューが表示されます。
2. 挿入タブ内の「ビデオ」を選ぶ
「挿入」タブをクリックしたら、画面右側にある「ビデオ」アイコンを選択しましょう。メニューが表示され、動画の挿入方法を選択できます。挿入できる動画形式には、主にMP4、WMV、AVIなどがあります。
ただし、パワーポイントのウィンドウが最大化されていない場合、「ビデオ」アイコンが表示されないことがあります。また、画面の表示やメニューの位置は、パワーポイントバージョンによって多少異なる点にも留意しておきましょう。
3. ビデオをパワーポイント内に挿入する
前段の説明どおりに「挿入」タブから「ビデオ」をクリックすると、「このデバイス」「オンラインビデオ」のパターンが表示されます。
この方法ではPC内に保存されたローカルファイルをパワーポイントに挿入するので、「このデバイス」を選び、動画を挿入します。
一方、YouTubeやVimeoなどの動画をプレゼン内に取り込みたい場合は、「オンラインビデオ」を選びます。こちらの挿入方法については、次段で詳しく説明します。
YouTubeなど外部サイトの動画をパワーポイントに挿入する手順
続いて、YouTubeやVimeoなど外部サイトの動画をパワーポイントに挿入する手順を解説します。
1. パワーポイントに埋め込みたい動画を検索する
まず、YouTubeやVimeoなど、外部の動画共有サイトにアクセスします。動画が「公開」設定されていれば、さまざまなプラットフォームの動画をパワーポイントに挿入できます。
サイト内の検索ボックスにキーワードを入力し、表示された候補の中から目的に合った動画コンテンツを探しましょう。実際に再生して内容を確認し、プレゼンの目的や伝えたい内容と一致しているかを見極めることが重要です。また、動画の使用にあたっては著作権や利用規約にも十分注意して選びましょう。
2. 埋め込みたい動画のURLをコピーする
目的の動画が見つかったら、その動画のページを開き、埋め込みに使用するURLをコピーします。URLはブラウザのアドレスバーから直接コピーするほか、動画内にある「共有」ボタンをクリックして取得することも可能です。
特にYouTubeでは、「共有」ボタンを押すと短縮URLが表示されるので利用しやすいです。また、動画の再生開始位置を指定してコピーすることもできます。
3. 動画を埋め込みたいパワーポイント内で「挿入」タブを選択する
動画を挿入したいパワーポイントのファイルを開き、画面上部のメニューバーにある「挿入」タブをクリックします。
4. 挿入タブ内の「ビデオ」を選ぶ
「挿入」タブのリボンメニューから「ビデオ」もしくは「メディア」グループの「ビデオ」アイコンを選択します。
「ビデオ」アイコンをクリックすると、3パターンの挿入オプション「このデバイス」「ストックビデオ」「オンラインビデオ」が表示されます。YouTubeやVimeoといった外部サイト動画を挿入する場合は「オンラインビデオ」を選択します。
5. URLを貼り付けて動画を挿入する
「オンラインビデオ」を選ぶとURL入力用のダイアログボックスが表示されるので、コピーした動画のURLを貼り付け、「挿入」または「OK」をクリックします。
正しく挿入されると、スライド上に動画のサムネイルや再生ウィンドウが表示され、位置やサイズの調整も可能です。ここまでの手順を終えると、パワーポイントのスライド内にYouTubeの画面が埋め込み形式で表示されます。
PCの操作を録画してパワーポイントに挿入する手順
最後に、録画したPCの操作をパワーポイントに挿入する手順を解説します。
1. パワーポイントの挿入タブ内の「画面録画」を選択する
まず、PPTファイルを開き、動画を挿入したいスライド(ページ)に移動します。
次に、画面上部のメニューバーから「挿入」タブをクリックし、タブ内右側にある「メディア」グループの中から「画面録画」アイコンを選びましょう。
2. 録画したい画面(またはアプリ等)を開く
画面録画モードを起動すると、録画エリアを指定するウィンドウが表示されます。録画前に、操作手順や流れをあらかじめ確認・練習しておくと安心です。
あわせて、録画対象となるソフトや必要な画面を事前に開いておきます(ここではWordを例としています)。
なお、デスクトップ上の不要なウィンドウや通知ポップアップは、録画中に映り込まないよう事前に閉じておくことが重要です。
3. 録画の範囲を選択する
画面録画ツールバーが表示されたら、録画したい範囲をマウスでドラッグして指定しましょう。特定のウィンドウのみを録画したい場合は、そのウィンドウに合わせて範囲をぴったり調整すると、見やすく仕上がります。
音声も一緒に録音したい場合は、ツールバー内の「オーディオ」を有効にします。また、マウスポインターの動きも記録したい時は「ポインター」もオンにしておきましょう。
4. パワーポイント内の「録画」を押下する
いよいよ実際の操作収録を行うステップです。画面上部または録画ツールバーに表示されている録画ボタン【●】をクリックして録画を開始しましょう。
開始前には、画面中央にカウントダウンが表示されます。カウントが終わった直後から、指定した範囲内の画面操作がすべて録画されるので、準備しておいたPC画面やアプリで、ゆっくりと手順を進めましょう。音声やマウスポインターも、設定していれば同時に記録されます。
注意点として、カウントダウン中には操作を始めず、ゼロになってからアクションを開始するようにしましょう。
5. 録画を終了させるとスライドに動画が挿入される
録画を終了すると、指定していた画面範囲の映像がそのまま現在のスライドに動画として自動挿入されます。挿入された動画は、ドラッグ操作で位置やサイズを自由に調整できます。
録画中に「停止」ボタンが画面外に隠れてしまうこともあるため、以下のショートカットキーを活用すると便利です。
- 録画終了:【Windowsキー+Shift+Q】
- 録画一時停止/解除:【Windowsキー+Shift+R】
録画後は、挿入された動画を再生して、映像や音声が正しく反映されているか必ず確認しましょう。
パワーポイントを活用した動画マニュアルのメリット
パワーポイントを使って動画マニュアルを作成することで、わかりやすく伝えたい内容を効果的に表現できます。ここでは、専用アプリが不要で手軽に始められる点や、操作がシンプルで誰でも扱いやすいことなど、動画マニュアル作成におけるパワーポイント活用の主なメリットを紹介します。
専用のアプリを導入しなくてよい
パワーポイントは多くのビジネス現場で広く使われているため、動画マニュアル作成のために新たなソフトウェアを購入する必要がありません。専門的な動画編集のスキルがなくても、直感的な操作で手軽に動画マニュアルを作成できる点も大きな魅力です。
また、新しいツールを購入する際に発生しがちな研修やコストの負担を抑えられるため、導入ハードルが低く、すぐに活用を始めやすいのもメリットです。
必要な時にすぐに制作できる
ビジネスの現場では、急きょ案内が必要になったり、新しい手順や仕様の周知が迫られたりすることも少なくありません。そんな時に役立つのが、パワーポイントを使った動画マニュアルの作成です。
最大のメリットは、特別なソフトや大がかりな準備が不要な点です。普段使い慣れたパワーポイントだけで、編集・録画・動画化まで完結できます。すでに作成済みのスライドにナレーションや解説を加えれば、そのまま動画に変換でき、作成後すぐに共有できるのも大きな魅力です。
パワーポイントで動画マニュアルを作成するときの注意点
パワーポイントでの動画マニュアルは、手軽に始められる一方でいくつか注意すべきポイントもあります。完成度の高い動画マニュアルに仕上げるためにも、あらかじめ知っておきたい注意点を確認しておきましょう。
挿入する動画の容量が重たいとパワーポイント自体の動きも悪くなる
パワーポイントに高解像度や長時間の動画を挿入すると、以下のような不具合が起こることがあります。
- 起動や保存、スライド切り替えなどの動作が重くなる
- 動画の再生や編集がスムーズにできなくなる
- ファイルサイズが大きくなり、共有や送信が困難になる
上記のような不具合を防ぐには、挿入する動画の解像度や再生時間を必要最小限に抑え、事前にトリミングや圧縮を行うことが効果的です。
外部サイトの動画やBGMを挿入する時は著作権に注意する
パワーポイントにYouTubeやVimeoなど外部サイトの動画や、フリー素材でないBGMを挿入する際は、著作権に十分注意が必要です。著作権者の許可なく保護された動画や音声を使用すると、著作権侵害に該当し、削除依頼や損害賠償などの法的トラブルにつながる可能性があります。
商用・非商用を問わず、使用前には「商用利用可」や「著作権者の許諾済み」であることを必ず確認しましょう。特に「フリー素材」と表示されていても、利用規約や注意書きをよく読み、不明点があれば使用を控えるのが安全です。
また、素材サイトによっては「クレジット表記」や「利用範囲の制限」が設けられている場合もあります。こうしたルールは必ず守りましょう。
外部サイトの動画埋込は配信元のデータが消えると再生できなくなる
YouTubeやVimeoなどの外部サイトの動画をパワーポイントに埋め込んだ場合、その動画はリンク形式で参照されるため、実データはファイル内に保存されません。そのため、使用者に問題がなくても、次のような理由で動画が再生できなくなることがあります。
- 動画のURLが変更された
- 配信元の都合や制作者の判断により「非公開」や「限定公開」になった
- 動画自体が削除された
- 利用規約の変更による制限
こうしたリスクを避けるには、あらかじめ配信元の利用規約や動画の公開状態を確認し、必要に応じて代替手段を用意しておくことが重要です。
外部サイトの動画埋込はインターネットへの接続環境下でしか再生できない
YouTubeやVimeoなどの外部サイトの動画をパワーポイントに埋め込むと、動画はストリーミング形式で再生されます。つまり、動画データ自体はファイル内に保存されず、元サイトからリアルタイムで読み込まれるため、インターネット接続が必須です。
そのため、オフライン環境では動画が再生されない点に注意が必要です。プレゼンや研修などで使用する際は、事前に安定したネット環境が確保できるかを確認しておきましょう。万一に備えて、動画をローカルファイルとしてダウンロードし、直接パワーポイントに挿入する方法も検討しておくと安心です。
挿入したローカルファイルの動画を別フォルダに移動させるとパワーポイント内で再生できなくなる
パワーポイントに挿入したローカル動画ファイル(PC内のデータ)は、元の保存場所とのリンク情報を参照して再生しています。そのため、挿入後に動画ファイルを別のフォルダへ移動させたり、ファイル名を変更したりすると、パワーポイント側で動画の参照先が不明となり、再生できなくなります。
この場合、再度動画を同じ場所に戻すか、新たに正しいファイルを挿入し直す必要があります。動画とPPTファイルを一緒に管理するフォルダを用意し、移動や削除を避けるのが安全です。
まとめ
パワーポイントを使えば、専用アプリや高度な編集スキルがなくても、手軽に動画マニュアルを作成できます。資料をそのまま動画化できる「スライドショーの記録」やYouTubeの埋め込み、画面録画など目的に応じた方法を選べるのが魅力です。
ただし、高解像度動画はファイルが大きくなり動作や共有に支障が出ることがあります。また、外部動画利用時はネット環境や著作権、配信状況に注意が必要です
「もっと効率よく作成・管理したい」「マニュアル運用を仕組み化したい」という方は、Teachme Bizの導入もおすすめです。クラウド上で誰でも簡単に使える設計で、動画マニュアルの作成から共有でき、組織に根づく運用が可能です。