デジタル化

DX成功の秘訣はDX人材育成にあり!育成にあたり抑えるポイントを解説

本ブログのOGP画像

近年、インターネットやスマートフォンが急速に普及し、それに伴いさまざまなITツールが利用できるようになりました。ITツールを自社ビジネスにうまく活用すためには、同時にDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現を推進することが大切です。
また、DXを実現するには、その分野に精通した人材を育成するのも不可欠です。そこで今回は、DX人材がどのような人物なのかを説明したうえで、DX人材を育成するメリットや育成方法、育成時に知っておくべきポイントについて説明します。

DX(デジタルトランスフォーメーション)についてはこちらをご覧ください。
>>デジタルトランスフォーメーションのメリットや成功事例を徹底解説!

そもそもDX人材とは?

パソコンで仕事を行う人の画像

経済産業省は、DXを「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。

つまり、DX人材は、「データが示す意味や重要性を理解し、デジタル技術をうまく活用することで企業に変革をもたらす人材」といえます。
参考:経済産業省「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン」

DX人材の育成が求められる背景

近年、DX人材の必要性は高まり続けていると言われています。DX人材の育成が求められている背景には、IT人材の不足があります。
ここでいうIT人材とは、情報サービス業、インターネット付随サービス業及び、ITを活用する一般企業の情報システム部門等に属する人のことを指します。
デジタル技術をうまく活用する上で一定以上のITリテラシーが必要ですが、ITリテラシーの高いIT人材が少ないことがDX人材育成に拍車をかけています。

IT人材の不足が深刻化している

経済産業省によると、2018年の時点でIT人材の不足数は22万人となっており、2030年になると多く見積もって約79万人のIT人材が不足すると試算されています。
今後もIT人材は増え続けると予想されていますが、このペースでは今後の人材不足を補えないため、DX人材への需要はさらに大きくなるでしょう。
参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査」

DXの実現を先導する人材が不足している

DXを実現するには、それを先導する人材が必要です。しかし、経済産業省によると、DX実現のために重要な役割を担う「IoTやAIを活用する人材」が今後大幅に不足すると予想されています。
そのため、今後は「従来のシステムの受託開発や保守をおこなう人材」を「IoTやAIを活用できる人材」へと育成し、DXを推進していく重要性が高まるでしょう。
参考:経済産業省「IT人材需給に関する調査」

DX人材を育成するメリットとは?

家族が手の中にいる画像

企業がDX人材を育成すると、次の2つのメリットが生じます。

  • 事業に適したシステムを判断できる
  • 企業のシステムに一貫性を持たせられる

以下では、これらのメリットを詳しく説明します。

事業に適したシステムを判断できる

企業にDX人材がいると、事業を成長させるために必要なシステムを判断できるようになります。DX人材は、システムをうまく活用して、業務改善や新事業開発などの経営戦略を考える能力が身についているからです。
また、DX人材は、既存システムを活用するだけでなく、現場の状況にあわせた革新的なシステムの開発に着手することができます。新しいシステムを導入して企業に定着させるには費用や時間がかかりますが、うまくいけば事業に革新が起きて生産性が高く競争力のある事業運営が可能になるでしょう。

企業のシステムに一貫性を持たせられる

DX人材は、新たなシステムの企画や開発、テストや導入まで一貫性を持って業務に携われます。システムを管理する人材の技術力を一定に保てるので、安定的に運用できるでしょう。

もしシステムの開発・改善などを外部企業に委託した場合、システムの一貫性が保たれないことでトラブルが生じるリスクがあります。また、そのことで現場の不満が高まる場合もあるでしょう。このようなリスクを避けるためにも、企業でDX人材を育成するメリットは大きいです。

DX実現に向けた人材育成方法とは?

社員が共同で仕事をしている画像

では、DX人材はどのように育成すればよいのでしょうか?次の3つの観点からDX人材の育成方法を説明します。

デジタルリテラシー

DX人材には、高度なデジタルリテラシーが求められます。たとえば、「アルゴリズム」、「ビッグデータ」といったIT用語の理解や、IoTやAI、クラウドや ブロックチェーンといったICT技術についての基本的な知識は必要でしょう。
また、プロジェクトで活用するシステムを安全に管理するために、セキュリティ管理についての知識や技術も求められます。

ビジネススキル

デジタルリテラシーが身についていても、その能力をビジネスに応用できなければ意味がありません。
デジタルリテラシーをビジネスに応用するには、市場の動向や社会情勢の変化に応じたビジネスプランを考える能力を身につける必要があります。また、経営的な視点を持ち、システムを活用できるスキルも必要でしょう。

ヒューマンスキル

事業を進めるうえで、人との関わりは重要です。特にDX人材においては、先述したようにITやAIなどを活用して、プロジェクト先導する力が求められます。
そのためには、「ファシリテーションスキル」、「マネジメントスキル」、「プレゼンテーションスキル」などを身につける必要があります。物事を論理的に考えて適切な判断を下し、それをうまく周囲の人に伝えられる能力を持っていれば、DX化を円滑に進められるでしょう。

近年の社会情勢の変化により、オンラインで人材育成する必要性が高まっています。時代の変化にあわせた人材育成方法を身につけるためにも、「人材育成の教科書」を活用してみてはいかがでしょうか。

DX実現に向けて人材育成する6つの業種とは?

パソコンで仕事をしている人の画像

DX人材にはさまざまな役割があるので、企業がどのような目的で人材育成するかを明確にすることも大切です。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)では、DX人材を6つの業種に分けています。次に、IPAの定義を参考に、DX実現に向けて人材育成する業種を説明します。

プロデューサー

プロデューサーは、DXやデジタルビジネスの実現を主導するリーダー格の人材です。
この業種は、顧客や取引先、他部署の人材などと良好な関係を構築して、新事業の企画立案から展開まですべてのプロセスを管理する役割を持っています。
自社の置かれる状況を客観的に把握し、適切な経営判断をおこなったうえで組織を率先する力が求められます。

ビジネスデザイナー

ビジネスデザイナーは、DXやデジタルビジネスの企画・立案・推進などを担う業種です。
この役割を果たすために、市場のニーズや課題を適切に把握し、どのようなビジネスにつなげられるかを考える力が必要です。さらに、その発想を提案して部門内の担当者、協力企業などと連携するスキルも求められます。
このような人材を育成するには、発想力や企画力、チーム内の合意形成などを促すスキルを伸ばすことが重要です。

アーキテクト

アーキテクトは、DXやデジタルビジネスに関するシステムを設計できる業種です。
この業種は、既存事業や既存システムの分析から得られたアイデアを、新たなシステム開発に活かす能力が求められます。
アーキテクト育成するには、システム構造の知識や、新たなシステムを構築するための発想力を習得させることが重要です。

データサイエンティストやAIエンジニア

データサイエンティストは、DXに関するデジタル技術(AI・IoT等)やデータ解析に精通した業種です。
得られたビッグデータからビジネスへの活用法を見つけなければならないので、データを扱う能力や、高度なビジネススキルが求められます。

UX・UIデザイナー

UX・UIデザイナーは、DXやデジタルビジネスに関するシステムのユーザー向けデザインを担当する業種です。
システムの使用感や顧客の利便性は売上に大きく関わるため、ウェブデザインやビジュアルデザイン、ウェブサイト設計などの技術が求められます。

エンジニアやプログラマー

エンジニアやプログラマーは、上記以外にデジタルシステムの実装やインフラ構築等を担う業種です。
さまざまなビジネスアイデアをプログラムに落とし込み、可視化させる役割を担っているので、プログラミングに関する高度な知識や技術が必要とされています。

DX人材を育成する際に知っておくべきポイント

電子機器やペンの画像

DX人材をうまく育成するには、次のポイントを押さえておく必要があります。

  • DX人材はビジネスの革新をリードする存在である
  • 知識や技術のアップデートが常に求められる
  • 人材育成が思い通りに進まないケースも多い

以下では、これらのポイントを説明します。

DX人材はビジネスの革新をリードする存在である

DX人材はどの職種でも、既存のビジネスプロセスに革新を起こす役割を担っています。そのため、場合によってはほかの従業員から不満を持たれたり、協力を得られなかったりするかもしれません。
DX化を目指すのであれば、そのようなリスクを把握したうえで、革新を進められる仕組みや環境づくりをすることが重要です。
社長や役員の合意に得る、スモールスタートで小さな成功を積み重ねると方法は様々ですが、強い推進力が求められます。

知識や技術のアップデートが常に求められる

デジタル領域は変化が激しいので、常に最新の知識や技術を身につける必要があります。
DX人材を育成するのであれば、時代の変化を敏感に察知して新しいことを積極的に取り入れる力を身につけさせることも大切です。

人材育成が思い通りに進まないケースも多い

DXを実現するには、これまでなかったシステムやビジネスを創造する人材を育成しなければなりません。そのため、人材育成が思い通りに進まないケースもあるでしょう。
短期間でのDX人材育成は難しいため、長期的な視野で取り組むことが大切です。

まとめ

矢印の積み木を積み上げる画像

当記事では、DX人材の定義やDX実現が求められる背景、DX人材の育成方法や業種について説明しました。
企業がDXを実現すれば、売り上げや生産性の向上など、様々なメリットがあります。そのためには、DX人材の育成は不可欠です。デジタルリテラシー、ビジネススキル、ヒューマンスキルなどの観点から教育を行い、DX人材を育成しましょう。
また、DX人材の育成は短期的には難しいので、長期的な視点で行うことも重要です。本記事でまとめた内容を参考に、DX人材の育成を成功させましょう。

合わせて読みたい
>>デジタルトランスフォーメーションのメリットや成功事例を徹底解説!
>>デジタル化を進めるメリットデメリットとは?推進に必要な要素も紹介

\ Teachme Bizで効果的な人材育成を! /

Teachme Bizの概要資料をダウンロードする