グループウェアに代わる情報共有の手段として導入
本部から店舗へタイムリーに必要な情報を確実に届ける仕組みづくりを

  • 卸売業・小売業
  • #1,000名以上
  • #業務の標準化
  • #業務浸透の徹底
  • #人材育成・研修
  • #店舗間の情報共有
導入目的 社内における情報共有および教育体制の改善
課題 必要な情報を正しくスムーズに共有できる仕組み作り
効果 本部とスーパーバイザーとの情報共有

100円ショップ「ワッツ」、「ワッツウィズ」、「ミーツ」、「シルク」など、日用品や生活雑貨を扱うショップを国内やアジア圏で展開する株式会社ワッツ様。店舗総数は2020年8月の決算時点で1,240。パートやアルバイトを含めた全従業員は3,146名*(*1日8時間換算)。そのうち基幹事業である100円ショップ事業に在職する従業員数は約2,800名を数えます。

全国に194名いるスーパーバイザー(SV)が1名あたり6店舗ほどを担当し、店舗の運営管理や教育指導にあたっています。今回ワッツ様では、その教育指導体制の強化や手順書の円滑な刷新に向けTeachme Bizを導入されました。活用イメージをどのようにお持ちなのか、また導入による効果への期待について、株式会社ワッツ事業戦略部の興梠直樹様と室井竜三様にお話をうかがいました。

株式会社ワッツ 事業戦略部 室井 竜三 様、興梠 直樹 様

伝えるべき情報をタイムリーに伝える体制を整えたい

―――ご導入の経緯について教えてください。

興梠様(以下、興梠) 当初、社長の動画メッセージを従業員に向けて配信・共有するためのツールを探す過程でTeachme Bizの存在を知り、トライアル登録させていただきました。Teachme Bizの無料トライアルを通して様々な機能について知るうちに、我々が抱えている「店舗を担当するスーパーバイザー(SV)と本部の連携」に関する課題を解決するツールとして効果的に使えるのではないかと感じるようになりました。

―――その課題とはどういったものでしたか?

興梠 これまで、店舗業務に関するマニュアルや例えば新型コロナ対策など、店舗運営において必要な情報は、社内のグループウェアにアップすることで共有していました。しかし、大事な情報が埋もれてしまったり、情報を一方通行で投げるだけになってしまう状況にあり、確実に店舗に伝えなければいけないことがうまく伝わっていませんでした。とりわけ重要な情報については各SVが機転を利かせて自分の担当店舗に別途メールするなどして伝達していましたが、SVによって対応に差があり、標準化できていませんでした。

―――既存のマニュアルはどのようなものですか?

興梠 レジの打ち方や接客に関することなど、店舗運営のベースとなる作業基準マニュアルです。2~3名のスタッフが3年ほどかけてしっかりと作り上げたもので、400ページ以上あります。イラストとテキストで構成されており、スタッフが見ればすぐ理解できるような見やすいものになっています。ただ、しっかり作られているぶん、クオリティを維持しながら改訂していくのが難しいという問題がありました。

これまで使用していた紙(PDF)のマニュアル

―――マニュアルはどのようにして共有していましたか?

興梠 PDF化しグループウェアにアップ、また店舗にも印刷して保管していました。しかし、グループウェアにはマニュアル以外の情報もアップされるためマニュアルが埋もれてしまうなど、共有の方法に限界がありました。

そうした問題を解決し、本部からSVにしっかり情報を届けるために、Teachme Bizの活用で伝えるべき情報をタイムリーに伝える体制を整えられればと考えています。

店舗に保管して使用している作業基準マニュアル

店舗ごとにバラつきがちだった教育体制の標準化へ

―――スタッフの教育という面でもご活用をイメージされているそうですね。

室井様(以下、室井) 当社の100円ショップの店舗形態は、スーパーや商業施設の中に専用のレジを持って運営する「テナント型」と呼ばれる店舗と、スーパーやドラッグストアの中にありつつレジはスーパー等にお願いする「委託型」と呼ばれる店舗の2つがあります。テナント型のごく限られた店舗にしか店長は在籍しておらず、店舗スタッフの教育は基本的にSVが担っています。

しかし、SVは一人で複数店舗を担当しているので、その負担はかなり大きくなっています。たとえば担当する店舗の一つで面接や新人教育が入ってしまうと他の店舗を訪問する時間が割けず、店舗によって教育レベルに差が出てしまいます。そうしたバラつきをなくし教育体制を標準化するためにTeachme Bizを活用できればと思っています。

Teachme Bizを使用して本部とSVの連携強化につなげる

評価制度や売場づくりにもTeachme Bizの活用を予定

―――その他、導入によって期待する効果はありますか?

室井 人事評価制度などにも活用できるのではないかと期待しています。マネージャーがTeachme Bizを使って部下の行動や取り組みを記録し、正しく評価するといった活用法を考えています。

また、これまでは本社側からSVに情報を流すことはあっても、店舗側の有益な現場の声を吸い上げる手段はありませんでした。その点に関しても、SVごとに、またいずれは店舗ごとにアカウントを付与して、スタッフが持っている有益な情報や、他の店舗でも広く活用できるルールなどを横展開できるような環境を作っていければと思っています。

―――売り場づくりや店頭ディスプレイにも活用できそうですね。

興梠 そうですね。季節ごとのディスプレイなど基本的なパターンは本部から出しているのですが、店舗の規模や売れ筋の商品によって適したディスプレイも変わりますので、良い取り組みをしている店舗のアイデアをTeachme Bizを通して共有することができれば、全体的な売上の向上にもつながるかもしれません。Teachme Bizを使ってより見やすい形で横展開したいです。

各店舗の装飾やディスプレイ方法をTeachme Bizで共有

1年計画で活用範囲の幅を広げていきたい

―――Teachme Bizの活用によってどのくらいの負担減をイメージされていらっしゃいますか?

興梠 まだ感覚的なものではありますが、情報伝達におけるSVの負担はかなり減るだろうと思っていますし、文章やイラストのマニュアルでしばしば起きていた個人の解釈の違いなども動画で説明することで解消されると思うので、スタッフの理解も進むのではないかと思っています。

手順を知るうえでは紙の状態で用意しておいたほうが使いやすいケースもあると思うので、当面は紙とTeachme Bizを併用することになると思いますが、店舗運営の手順に関する部分は少しずつTeachme Bizで作成し、スケジュール管理や外に出せない社内の規定などをグループウェアで管理していく形で住み分けをしながら、使用範囲を広げていく予定です。

会社名 株式会社ワッツ
URL https://www.watts-jp.com/
所在地 大阪市中央区城見1丁目4番70号 住友生命OBPプラザビル5階
事業内容 日用品・雑貨の卸小売業(主に100円ショップの運営)

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