研修のDXで月12時間を創出 -自己解決力とコミュニケーション改革の好循環-

  • 卸売業・小売業
  • #500名以上1,000名未満
  • #マニュアル作成・更新の効率化
  • #業務の標準化
  • #人材育成・研修
  • #技術伝承
ポイント
導入目的 欲しい情報にすぐにアクセスできる環境の整備、ペーパーレス化
課題 紙ベースの資料が社内に散在しておりすぐに利用できない、トレーニングに時間がかかる
効果 すぐに情報にアクセスできるようになった、トレーニング時間の大幅削減

―――まず御社の事業について教えてください。

五十嵐様(以下、敬称略):弊社は豊田通商株式会社の子会社で、1957年以来60年以上にわたりタイにおけるトヨタフォークリフトの正規代理店を務めてまいりました。フォークリフトの販売だけでなく、レンタルサービス、部品供給、安全訓練プログラムなど、幅広い事業を展開しています。最近では、カーボンニュートラリティや自動化分野のソリューションにも注力し、お客様への総合的なソリューション提供に力を入れています。


五十嵐様, General Manager


「必要な情報にすぐアクセスしたい」現場の声からDX推進へ

―――Teachme Bizを導入したきっかけを教えていただけますか。

五十嵐:社内でDX推進が本格化する中、私たちが真っ先に取り組まなければならなかった課題が、日々の業務で扱う情報をデジタル化し、必要な時にすぐアクセスできる環境を整えることでした。また、環境負荷低減の観点から、紙の使用量を抑えたいという要請も強まっていました。
それまでは手順書をはじめあらゆる資料が紙ベースで各部署に散在し、必要な情報を探し出すのに貴重な時間を費やしており、社員からも「もっと効率的な情報管理の仕組みが欲しい」という声が上がっていたのです。
そんな時にTeachme Bizと出会い、この導入が社内の情報アクセスを改善し、ペーパーレス化への第一歩になると確信しました。

Teachme Bizで現場技術者の自己解決を可能に

―――具体的にどのような活用をされていますか。

Ms. Rattanaporn(以下、敬称略):主に技術者向けのマニュアル作成に活用しています。例えば、フォークリフトの点検方法や修理手順などをマニュアル化し、QRコードで共有しています。技術者が現場で問題に直面した際、このQRコードをスキャンすることで、すぐに解決方法を確認できるようになりました。以前は上司に電話で確認する必要がありましたが、今では自分で解決できるケースが増えています。
また、新入社員向けのトレーニングにも活用しています。ビデオ教材を作成し、Teachme Bizを通じて共有することで、効率的な研修が可能になりました。

Ms. Kanyarat(以下、敬称略):安全管理部門では、社内外のステークホルダーとのコミュニケーションツールとして活用しています。外部の協力会社様向けには、従来は対面での研修が必要でしたが、Teachme Biz導入後はリンクやQRコードで研修マニュアルを配布し、自主学習が可能になりました。
社内向けには、その時々の状況に応じた月次の安全啓発活動に注力しています。トレーニング機能を活用することで、情報へのアクセスが容易になりました。また、クイズやコメント機能など、インタラクティブな要素を取り入れ、従業員の参加意欲を高めています。さらに、小さな報奨も用意し、Teachme Bizを通じた協調学習を促進しています。

(左) Ms. Rattanaporn Pengpit, Digital Transformation Team
(右) Ms. Kanyarat Hnanta, Safety & Kaizen - Supervisor


―――導入時や運用で苦労した点はありますか?

Rattanaporn:導入当初は新しいシステムへの抵抗がありました。特に紙のマニュアルに慣れていた現場の技術者から不安の声が上がりましたが、定期的なフォローアップと使用方法の指導を通じて、徐々に浸透していきました。

Kanyarat:私たちの部門では大きな抵抗はありませんでした。むしろ、情報へのアクセスが容易になったことを歓迎する声が多かったです。課題があるとすれば、マニュアル作成の面です。Teachme Bizは簡潔な内容が効果的なため、分かりやすく要点をまとめることに注力しました。

安全研修のデジタル化により月間12時間の対面研修を削減

―――導入の効果はいかがでしょうか。

五十嵐:Teachme Biz導入後、主に3つの大きな効果が見られました。1つ目は、QRコードによる情報アクセシビリティの向上です。作業現場の各所にTeachme BizのQRコードを設置したことで、必要な情報にワンタッチでアクセスでき、情報検索の時間が大幅に削減されました。2つ目は、従業員と管理職間のコミュニケーションが活性化したことです。これまでの一方通行になりがちだった情報共有が、自然と双方向のコミュニケーションに発展しています。最後に、情報の閲覧状況を正確に把握できるようになったことです。全従業員にアカウントを付与することで、誰がどの情報にアクセスしたのかを適切にモニタリングできるようになりました。これらの改善により、業務効率が大きく向上し、非常に満足しています。

Kanyarat:安全管理部門では、Teachme Biz導入前は協力会社様など外部関係者向けの対面研修に、週3回1時間で月間12時間を費やしていましたが、Teachme Biz導入によってこのプロセスがなくなりました。
また、社内のコミュニケーションも大きく改善しました。スタッフが私たちの共有する情報に素早く簡単にアクセスし、何か不明点や意見があればコメントを入れてくれる等、双方向でコミュニケーションを取ることができるようになりました。安全管理の観点からも、全員が必要な情報を共有できる環境が整ったことは大きなメリットです。

Rattanaporn:最も印象的な変化は、技術者の問題解決能力の向上です。以前は問題が発生すると都度上司に連絡していましたが、現在は現場でQRコードを通じて即座に必要な情報にアクセスでき自己解決ができるケースが格段に増え、問題解決のスピードが大幅に向上しています。

作業現場ではタブレットで即座にマニュアルにアクセス

全社展開に向けて、さらなる活用促進へ

―――最後に、今後のTeachme Bizの活用計画についてお聞かせください。

五十嵐:Teachme Bizの導入により、社内のDX化が大きく前進しました。情報共有の迅速化、ペーパーレス化、コミュニケーションの活性化など、多岐にわたる効果が見られています。ただ、全社員にTeachme BizのIDを付与していますが、部署によって使用頻度にばらつきがあるのが現状です。今後は、Teachme Bizの機能についての理解をさらに深め、より効果的な活用方法を模索していきたいと考えています。デジタルトランスフォーメーションを継続的に推進し、さらなる業務効率化を実現していきます。

■事例を共有される場合は以下のURLをご共有ください
https://biz.teachme.jp/casestudy/toyota-tsusho-forklift-thailand/ (事例動画あり)

会社概要
会社名 Toyota Tsusho Forklift (Thailand) Co.,Ltd.
URL https://www.toyotaforkliftthailand.com/
所在地 Amata City Chonburi Phase 4 700/412 M.7 T.Donhuaroh, A.Muang, Chonburi 20000
事業内容 タイ国内におけるトヨタ産業車輌 販売、レンタル、サービス

事例一覧に戻る