水と風に関わるサプライチェーンをタイで確立
「TERAL THAI」は1991年に設立し、30年以上にわたり揚水や給水、消火栓に関わるポンプと産業用ファンの製造を主軸にタイで事業を展開しています。もちろん、前述した他にさまざまな種類の製品を扱っています。
そして、本社は創業1918年と日本で100年を超える業界のトップランナーとして走り続けると同時に、中国やインド、ベトナム、インドネシア、フィリピン、アラブ首長国連邦、カナダなどさまざまな国に支社を構えています。
お客さまは、建設会社や自動車メーカー、工業団地にある工場などが大部分を占めます。またタイには子会社が2つあり、製造部門と営業・アフターサービス部門に分かれています。アフターサービス部門を設けることでお客さまのニーズを理解することができ、求められる品質に応えられるよう日々改善を続けています。
日々発生する紙のマニュアル更新をTeachme Bizで効率化
前述しましたが弊社ではお客さまの声に応えるため、常に作業を改善しています。それはつまり、日々作業マニュアルのアップデートが必要になるということです。
しかし以前は紙のマニュアルを用いていたため、紙のマニュアルの更新が非効率で追いついていませんでした。また、文字が羅列されたマニュアルを読むことが苦手な人も一定数おり、文字だけで読み取ろうとすると誤った解釈をすることがあり、作業ミスに繋がるという悪循環が発生していました。
この課題を解決することが急務と考え、探したところ、Teachme Bizに出会いました。詳しい情報を調べたところ、ビジュアルベースでマニュアル作成ができることに加え、管理・共有もすぐにできるなど我々が求める機能がすべて揃っていることが分かり、導入を決めました。
デジタルプラットフォームの構築で新たなステージへ
近年の世界水準に適応するためには、デジタルトランスフォーメーション(DX)が欠かせません。Teachme Biz導入を機に、弊社ではDXに取り組み始めました。作業マニュアルをすべてデータ化してTeachme Bizに保存し、共有したことでそれぞれがスマートフォンから容易にアクセスできるようになったことは、DXの第1歩です。従業員がTeachme Bizに慣れていけば、将来的に想定される他のシステム導入時にもスムーズに受け入れてもらえると考えています。
私自身、初めてTeachme Bizを触った時、複雑な操作がなかったため「非常にいい」と感じました。視覚的に情報を捉えることができ、操作がシンプルで簡単。従業員からのフィードバックは予想以上に良く、教えたこと以上の利用方法を知りたがっていると報告を受けました。そして、当初持っていた利用アカウント数をあっという間に超えてしまい、現場に合わせてアカウント数を増やしました。その反響には驚きましたね。
また、以前のマニュアルでは文字だけで覚えられなかった人も、Teachme Bizに切り替えてからは作業内容の理解力が高まりましたし、これまで誤った覚え方をしていた従業員を正すチャンスだと感じました。これにより会社全体の共通認識が生まれ、サービスの標準化・向上、ひいてはお客さまの信頼獲得に繋がると考えています。
Teachme Bizで属人化を解消
弊社ではまず製造部門からTeachme Bizを使い始め、品質管理部門と組立部門へと展開しました。
製造部門では、大きく分けて自動機械と手動機械の2種類を使用しています。導入前から気になっていた点は、従業員ごとに作業スキルが異なるため製品のクオリティが不安定なことでした。特に手動機械は、ほぼ従業員のスキルに頼るなど属人化していました。スキルの高い従業員も定年になれば退職してしまいます。若い従業員にしっかりとした教育を行い、“その時”に向けて備えなければいけないですし、そのためにもTeachme Biz を現場でうまく活用していきたいと考えています。
加えて、品質管理部門においても作業の正確性が以前から気になっていました。この部門では、顧客に製品を納品する前にさまざまな数値を用いて製品のクオリティを確認しなければいけません。弊社の製品が一定のクオリティに達しているか、お客さまの求める製品として自信を持って出荷できるかを管理するための心臓部でもあります。正確な作業を実現する上でもTeachme Biz には期待しています。
「値段以上の価値があるのに、手が届きやすい」
Teachme Bizは効果的な機能をさまざまに備えているのに、ハイコストなイメージのあるデジタルプラットフォームの中で手が伸びやすい値段設定という点も魅力です。業務パフォーマンスを管理するのはもちろん、属人化を回避するなどリスク管理の面でも長期的に見て価値のある投資だと考えています。
【担当者の声】「Teachme Bizは現場を明るく、楽しくする」
Teachme Bizを導入後は、紙のマニュアルを使用していた頃に比べて、従業員同士のコミュニケーションが円滑になり、作業に対する理解が容易になりました。これまでの文字が並ぶマニュアルを敬遠する従業員も少なくなかったのですが、今では使うのが楽しくて、自らマニュアルを作るようになりました。作業に対して以前より興味を持つようになったのもTeachme Bizのおかげだと感じますし、現場の雰囲気が明るく、楽しくなるという相乗効果も生まれています。
ISOに則った運用をTeachme Bizでより容易にする
ISOの目的は製品の品質を満たすように作業手順を統一、管理することです。作業手順は紙でもデジタルでも問題ありません。
従業員の作業手順の理解を容易にするために、ISO上、紙である必要がないものは、Teachme Bizでデジタル化し、ISOに定義されている基準に従って、紙とデジタルの両方で管理する方針です。