マニュアル作成で思わず「楽しい」の一言が出るサクサクさ
当クリニックの院長は、インターネットと医療を結びつける方法に早くから目を向け、診療所の経営支援なども手がけてきました。そのため、当クリニックでも積極的にITツール、クラウドサービスを取り入れて、情報基盤の構築を進めてきたんです。院長は常に業務効率や情報共有に役立つツールやサービスを探しているのですが、Teachmeも院長が見つけた便利なツールのひとつでした。
まず、無料で使えるFreeパーソナル版のTeachmeを利用し、プレゼンテーションソフトで作成していたビジネスマナーのマニュアルを作ってみたんです。お辞儀の角度などは画像で見ればわかりやすいですし、コメントで補足情報も入れられるので「これは便利」だと感じました。また、Teachmeでマニュアルを作成していたスタッフが「楽しい」と言っていたのも印象的でした。マニュアル作成時に、写真のアップロードや並び替えが「サクサク」素早く行えるので「楽しい」と感じたようです。
大枠を掴んでもらうことで、仕事を覚えるスピードを速める
そもそも在宅医療におけるメディカルアシスタントの仕事は幅広いです。クリニックの外来診療は定型化できることもありますが、在宅医療は業務フローが患者さんの家ごとに異なり臨機応変で動くことが求められるんです。
マニュアルに求めているのは、1から10までそれを見ればすべてがわかることでした。注射針は一度使ったら適切に処理をして捨てなければなりません。介護保険の違い、手続きの方法など、文字だけで伝えるには文量も多くなりますよね。新人は、まず大量にある「覚えないといけない」情報を知識に変えてから、業務に入らなければなりません。
Teachmeは、マニュアルに「流れ」を作ることができるため、業務の大枠をつかむことができるんです。これにより、新人でもすぐに業務に入ることができ、細かいことは現場で先輩を見て覚えることができる、つまりは仕事を覚えるスピードが早くなるように感じました。また、その場で見ているかのように仕事を伝えることもできるようにも思っています。
「流れ」を伝えるマニュアルのほかに細かい情報のマニュアルを用意し、コメントにURLを貼り付けることで分岐するマニュアルを作っていくことで、「1から10までそれを見ればすべてがわかるマニュアル」に近づいていくようにも考えています。
現在、在宅医療のニーズが高まっており、患者さんと医師、メディカルアシスタントだけではなく、地域やご家族とも連携をしていかなければなりません。クラウドサービスやITツールを使えば、情報共有もしやすくなります。現在はクリニック内での利用に止めていますが、TeachmeをPR代わりに使っている企業もありましたので、今後は地域やご家族にも情報発信の場としてTeachmeを活用してみたいと考えています。
(山川譲)