繰り返し学べるTeachme Bizは “人財”育成の強力な武器

  • 卸売業・小売業
  • #1,000名以上
  • #マニュアル作成・更新の効率化
  • #業務浸透の徹底
  • #人材育成・研修
ポイント
導入目的 人財育成の高品質化、効率化
課題 店舗の業務習得を効率的に行うには、文字中心の紙のマニュアルでは限界がある
効果 パート・アルバイトの業務習得スピードと質の向上

成長するドラッグストア業界において、地域医療の担い手として「調剤併設型ドラッグストア」の展開を創業当初から推進し、近年ではセルフケアから医療・服薬、介護・生活支援まで健康をトータルに支援する「トータルヘルスケア戦略」を掲げ、積極的に地域社会への貢献に取り組まれているスギ薬局グループ様。
近年は卸売、メーカー、原料調達先のサプライチェーンを構成する取引先と相互に協力し、製・配・販連携によってさまざまな工程の効率化、無駄の削減を進め、環境負荷低減に取り組む中で、事業運営は「人がすべて」の考えのもと人財育成にも積極的に取り組まれています。同グループにおいてTeachme Bizがどのように活用されているのか、同社常務取締役 杉浦 伸哉 様、営業管理部 部長 尾崎 祐一 様にお話を伺いました。

株式会社スギ薬局 常務取締役 杉浦 伸哉 様

―――貴社では、「地域社会への貢献」を企業理念の柱に据え、その中でSDGsやESG経営の観点から5つのテーマと16の重要課題を掲げていらっしゃいます。どのような背景でこのような取り組み内容を選択されたのでしょうか。

杉浦様(以下、杉浦) スギ薬局グループは、環境と社会の様々な課題に真摯に向き合い、企業活動を通して健康で元気な人を増やし、「地域社会」の持続的な発展に貢献する企業を目指しています。
その実現に向けて、まずは社内各部署の責任者や担当取締役だけでなく、外部有識者からのご意見も含め広範囲にわたる見解・見識を収集し課題の洗い出しをしました。
その上で、企業理念、サステナビリティ基本方針などを考慮しながら、サステナビリティに関する各種ガイドライン、持続可能な開発目標(SDGs)、各種ESG格付、国内外の同業他社などの内容を基に、重点課題を更新しました。
各重要課題に関する機会とリスク、主な取り組みに関して「経済的価値」、「社会的価値」の観点から優先順位の検討を実施し、マテリアリティマトリックスを作成。取締役会において優先順位を検討し、5つのテーマと16の重要課題(マテリアリティ)を確定しました。

―――5つのテーマ「健康的な職場環境」のなかに「人財の育成」というものがあります。「人材」ではなく「人財」という漢字を選ばれていることから、「はたらく人」に対して強い想いをお持ちだと見受けられるのですが、人財への投資は積極的に行われていますか?

杉浦 スギ薬局グループの経営理念には「私たちは、社員一人ひとりの幸福(しあわせ)、お客様一人ひとりの幸福(しあわせ)、そして、あらゆる人々の幸福(しあわせ)を願い、笑顔を増やします」とあります。これは、お客様を幸福(しあわせ)にする前提には、社員が幸福(しあわせ)で笑顔がなければ実現できないという考えです。

スギ薬局グループ社員が健全に成長することで、お客様や患者様に便益を提供でき、そして喜ばれているお客様・患者様の姿を目にすることで、社員のモチベーションがさらに上がる。こうした「笑顔のスパイラル」を実現することが、当社の人財戦略の要です。採用から教育、デジタル活用といった総合的な視点で、スギ薬局グループの経営理念を体現した人財投資を行っています。

―――ご活用いただいているマニュアル作成・共有システム「Teachme Biz」も人財の育成を目的として導入されたのでしょうか。

杉浦 その通りです。弊社では以前より各店舗の店長が現場の教育を担っているのですが、目の前の仕事に追われ、従業員に対して同じレベルで漏れなく教育することが難しく、なかなか業務が定着しないという課題がありました。

当然、業務マニュアルはあるのですが、紙で印刷するか、店舗用パソコンで直接見ることしかできなかった為、業務の中ですぐに確認したいという場面ではマニュアルを容易に見ることができないことが障害となっていました。そこで、全く新しい業務マニュアルへの刷新を検討していたところ、店舗従業員から、動画や静止画を活用した分かりやすいマニュアルを望む声が多く寄せられた為、新たなマニュアル作成の検討が始まりました。

そのうえで数社のサービスを比較検討した結果、最終的にTeachme Bizの導入を決定しました。導入の一番の決め手は、マニュアルの作成にそれほど時間がかからずに簡単に、且つ『解りやすいマニュアル』が作れることです。そもそも解りにくいものでは見てもらえませんし、いつでも最新の情報にアップデートしておかなければ使ってもらえなくなると考えていましたので、マニュアル作成の手軽さも決め手の一つとなりました。

株式会社スギ薬局 営業管理部 部長 尾崎 祐一 様

―――実際にはどのように活用されていますか

尾崎様(以下、尾崎) 最初に作ったのはレジ接客のマニュアルでした。レジ接客は文字だけのマニュアルではイメージが掴みづらく、実際にやって見せて教育をする必要がありました。そこで、レジ接客の教育に動画マニュアルを取り入れたことで、レジ接客の作業手順や動作のイメージをわかり易く伝える事ができ、入社して間もない方であっても「自分がレジ接客をするイメージがつき不安が無くなりました」という声や、既にレジ業務を実施している方からも「今までのレジ接客で改善すべきポイントがわかりました」といった意見を多くいただいています。

また、動画ではカバーしきれない部分は静止画で対応できるのも、Teachme Bizが現場で積極的に活用できているポイントと言えます。すべて動画にしてしまうと知りたい場所を見つけるのに苦労することもあるので、静止画でおさらいできるのは非常に効果的です。
静止画で作業のステップをじっくり確認できるようにすることで、わからない部分だけをクローズアップでき、繰り返し見ることできます。
現場では「非常にわかり易い」と喜ばれておりますし、業務定着のスピードアップに大きく寄与しています。
他にも発注やクリンリネスなど店舗運営に必要な業務のマニュアル作成や推奨アイテムの販売話法の好事例共有にもTeachme Bizを活用しています。

―――社内浸透について、なにか工夫した取り組みはありますか?

会議体を活用しながら、導入の目的や活用による業務の省力化、業務定着率の向上など店舗にとってのメリットを中心に説明を繰り返してTeachme Bizで作成したマニュアルを『活用』してもらえるように根気よくアナウンスしました。
 さらに、実際に利用した方のコメントや意見などの共有を通じて、実務での活用イメージから納得感を持ってもらいながら浸透させていく工夫もしています。

―――導入の効果について感じていらっしゃることがあれば教えてください。

尾崎 学ぶ側としては、理解できていないことを二度も三度も聞きづらいということがあるかと思いますが、Teachme Bizなら一度学んで理解できなかったことでも、いつでも必要なタイミングで繰り返し学ぶことができるので、非常に有効に活用できているのではないかと思います。教える側も、これまではゼロからすべて教えなければならなかったところが、今は学ぶ側が事前にTeachme Bizを通して学んでくれているので、格段に教えやすくなっていると思います。

また、新規に入社されたパート・アルバイトの方々への教育についても効果が出ています。入社直後というのは覚える事が多く、教わったことが上手くできないなど悩みを抱えるケースが多いですが、そんなときにTeachme Bizのマニュアルを見れば、わかりやすく、かつ何度でも確認することができるということで、非常に好評をいただいています。

―――今後のご活用についても教えてください。

尾崎 今後も弊社の業務マニュアルを、紙から動画・静止画に順次移管し、店舗従業員の皆さんに今まで以上に分かりやすいマニュアルを提供していく予定です。労働人口が減少していく中、人財確保や定着化、人財育成による生産性の向上は大きな経営課題の一つです。課題解決に向けて、貴重な人財一人ひとりのスキルを上げていくことは不可欠だと考えています。そのうえでもTeachme Bizは非常に強力な武器になると考えています。

会社概要
会社名 株式会社スギ薬局
URL https://www.drug-sugi.co.jp
所在地 愛知県大府市横根町新江62番地の1
事業内容 在宅医療にも対応した、地域連携・地域密着型ドラッグストアの運営

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