視覚的なマニュアルで自習レベルを向上
初期教育における研修時間を大幅カット

  • 卸売業・小売業
  • #1,000名以上
  • #業務の標準化
  • #人材育成・研修
  • #属人化解消
  • #システムの運用定着
導入目的 視覚的な教育ツールの導入
課題 教育内容の属人化
効果 教育にかかる時間・費用の削減、業務の標準化

食を中心とした商品提供を主な事業とされる、コープデリ生活協同組合連合会様。宅配事業と店舗事業を主軸に、保障事業や福祉事業、サービス事業、その他事業も手がけられています。なかでも大小あわせて約150店を展開する店舗事業では、パート・アルバイト含め年間300~400名程の職員を採用されています。

そんなコープデリ生活協同組合連合会様におけるTeachme Biz導入前後の変化や活用法などについて、店舗運営企画部 店舗システム企画 担当課長 三間 隆太郎 様にお話を伺いました。

シーンに応じた使い分けにより画像と映像の“いいとこどり”

―――導入の背景を教えてください。

導入前は紙媒体のマニュアルを運用していたのですが、職員を採用しても店長が読み合わせの時間を確保できないために、口頭伝授や自習しなければならないこともありました。しかし、マニュアルの読解力には大きな個人差があり、また、マニュアル自体が更新されていないという問題に直面していました。これらを解消するために、誰でも見て分かるような画像や映像ベースの教育ツールを探している中で出会ったのが、Teachme Bizでした。

コープデリ生活協同組合連合会 店舗運営企画部 店舗システム企画 担当課長 三間 隆太郎 様

―――導入の決め手はどんなところでしたか?

店舗事業でタブレット端末を活用することになり、導入条件の1つになったのが、マニュアルもそこで作成、運用できることでした。店舗パソコンでしか閲覧できないという環境だけは改善したいと考えていたからです。

もう1つは、静止画も動画も使えることでした。ハンディカメラで撮った動画だけで構成されたマニュアルを何本か作ったこともあったのですが、明確で分かりやすい一方で、自分が見たいところまでひたすら早送りする、巻き戻す、停止するという煩わしさが気にかかっていました。

Teachme Bizは、手順をひとつずつステップ構造で表す形なので見たいところだけ見られ、また作成者側が伝えたいところだけワンポイントで映像を入れることもできます。静止画や動画それぞれの長所を活かしながら、シーンに応じて使い分けられると考えました。

固定的な研修や新システム導入のときに最大効果を発揮

―――具体的な活用方法について教えてください。

現(2022年3月)時点で、農産部、水産部、畜産部、惣菜部、ベーカリー、グロサリー、レジサービス、店長業務など、全部門で活用が拡大しています。例えば精肉方法や魚の捌き方など、言葉で説明しづらい部分や動作が伴う部分には動画を、それ以外には静止画を使っています。

荷物の上げ下げや陳列の方法、運搬器具の使い方のほか、レジスキャニングのポイントや挨拶の仕方、笑顔の見本まで共有する等、レジサービスの初期教育はすべてTeachme Bizに置き換えました。副店長が担当する月1回の衛生点検は、ポイントがわかりやすくなったと評判です。

バーコード決済のマニュアルは2,000回以上閲覧されており、最大のヒットとなっています。新システム導入時に利用が拡大することが分かったので、今後導入を控えるシステムでもぜひ活用したいです。

―――社内浸透においてはどんな工夫をされましたか?

導入直後は迷走しそうになった時もありました。多店舗展開していると、必要に感じるマニュアルも千差万別で、また時間とともに変化します。そこに翻弄されてしまいましたが、結局は「業務で絶対に確認が必要な情報共有に使う」ことによって、見られやすいものになると気付きました。1年経過した今でも絶対的な正解に辿り着いたわけではありませんが、現場で求められるものを探りながら作るということだけは心がけています。

―――導入の効果はどのようにお感じでしょうか?

採用にあたって書類の取り交わしをするだけで、店長が1~2時間弱拘束されることのダメージも大きかったのですが、Teachme Bizを見ればひとりで記入できます。採用者研修に至っては2時間が半減。レジサービスの初期研修は5時間が3時間弱に短縮するなど、特に効果が顕著でした。レジサービスの職員だけで見ても多い店舗で年間20名以上の入れ替わりがあるため、研修コストが大幅に削減されました。

また、研修時間の短縮のみならず、標準化という面でも、その効果に期待を寄せています。静止画と動画という視覚的な物差しを示すことによって、教育内容が統一されるため教わる側だけでなく、教える側も我流を是正する機会になっているようです。コロナ禍ということもあり、対面での研修時間を短縮せざるを得ない状況を補完するために、Teachme Bizのような、好きな時に繰り返し見られるツールが非常に効果的だと思います。

画像と動画を組み合わせて分かりやすいマニュアルを作成

―――ご利用中のプロフェッショナルサービスについてはいかがでしょうか?

Teachme Bizを導入するにあたって、導入の仕方や動画の作り方、部門への広め方を相談したく、プロフェッショナルサービスを利用させていただきました。熱心な担当者様と問題を共有しながら、直接的な回答ではなく、他社の事例や一般例、統計などをもとに解決へと導いていく、伴走型サービスであることが特色だと感じます。現場の声を聴き取り、週次で試行錯誤のキャッチボールをしながら進められるので、自分たちなりのノウハウも蓄積されてきています。すぐに答えを教えてもらうのも一つの手ですが、一定の規模以上の企業において職員が当事者意識を持ってTeachme Bizを根づかせるために、こうして伴走してもらうのは非常に有効だと思います。

タスク配信機能で情報共有を加速・売場を高水準化

―――今後はどのような活用の計画をお考えですか?

当初は、紙媒体のマニュアルをTeachme Bizにすべて置換しようと考えていました。しかし、現在は活用が拡大展開している中で、少なくとも全部門の初期教育は置き換え、紙媒体の基準書や指導ガイドラインを補足する形で示せればいいなと思っています。

各エリアマネージャーやスーパーバイザーが売場の状態を把握できるような仕組みも構築したいです。タスク配信機能を利用して運営が指示し、店舗がタブレット端末で写真を撮って送るだけなので、情報共有のスピードが格段に違います。また、高いレベルの店舗を見本に売場を変更すれば全店舗の水準を引き上げることもできます。

店舗事業におけるTeachme Bizの評判が広がり、さまざまな部署から問い合わせを受けている状況です。代表的なところで言うと、店舗事業の採用者教育を福祉事業用に改変し、テストを実施しています。例えば、介助の仕方といった言葉で伝えづらいところをTeachme Bizで表現できるといいかもしれませんね。

会社名 コープデリ生活協同組合連合会
URL https://www.coopnet.jp/
所在地 埼玉県さいたま市南区根岸1-4-13
事業内容 宅配事業、店舗事業、共済・保険事業、福祉事業、サービス事業・その他事業

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