スポットワーカー活用の満足度、マニュアル整備等の準備有無で2.6倍の差 ―製造・物流・卸・小売・飲食・サービス・医療/福祉業におけるスポットワーカーの活躍調査―
プレスリリース 2023.12.22
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2023年12月22日
株式会社スタディスト
スポットワーカー活用の満足度、マニュアル整備等の準備有無で2.6倍の差
-製造・物流・卸・小売・飲食・サービス・医療/福祉業におけるスポットワーカーの活躍調査―
マニュアル作成・共有システム「Teachme Biz」を提供する株式会社スタディスト(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:鈴木 悟史、以下「スタディスト」)は、製造・物流・卸・小売・飲食・サービス・医療/福祉業の企業に勤務し、2年以内にスポットワーカーと働いた経験のある男女2,100人に対して、「スポットワーカーの活躍」に関する調査を行いました。
■調査結果 サマリ
1. 5割がスポットワーカーの活躍に満足。受け入れ準備の有無で満足度に2.6倍の差が出る結果に。
2. スポットワーカーの受け入れ準備で効果があったものは「業務マニュアルの整備」。
3. 今後もスポットワーカーと働きたい人は56%。その内、7割は任せる仕事を増やしたいと回答。
■調査の背景
副業解禁等の影響も受け、スポットワーカーは年々増加しており、2023年5月時点ではスポットワーカー仲介事業者の登録会員の単純合計が約1,070万人となり、2020年末比で倍増しています。(※)スポットワーカーは短期間/非継続的な雇用契約を前提としており、派遣社員など他の有期雇用よりも雇用期間は短く、スポットワーカーを雇用する企業では従来の雇用形態ではなかった新しい課題が発生していることがうかがえます。そこで、直近2年以内にスポットワーカーと働いたことがある人の満足度や実施している準備を明らかにすることで、スポットワーカーのスムーズな受け入れの参考になることを目的とし、本調査を実施しました。
※スポットワーク協会調べ:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC262WW0W3A520C2000000/
■調査結果 詳細
1. 5割がスポットワーカーの活躍に満足。受け入れ準備の有無で満足度に2.6倍の差がでる結果に。
「スポットワーカーの職場での活躍に満足していますか。」という設問に対し、53%が満足している(とても満足している:10%、満足している:43%)と回答しました。スポットワーカーの受け入れ準備をしている職場としていない職場(※)で比べると、準備をしている職場の人は6割が満足している(とても満足している:11%、満足している:49%)と回答し、準備をしていない職場の人の満足度23%(とても満足している:3%、満足している:20%)より、37ポイント高く、2.6倍の差がでる結果となりました。受け入れ準備をしている職場の方が、スポットワーカーが活躍していることがうかがえます。業種別だと、全体平均よりも満足している業種は製造業(61%)、サービス業(57%)、小売業(56%)でした。具体的なコメントも紹介します。
※後述のスポットワーカーの受け入れにあたって何かしらの準備をしたと回答した人と特に準備はしなかったと回答した人で比較
<満足していると回答した人のコメント>
・若い人が多く来てくれたので生産スピードがかなり上がった(製造業)
・専門知識を持った人材で、とても満足している(卸売業)
・繁忙期に対応できた。その後長期雇用につながったスタッフもいる(小売業)
・コロナ5類移行に伴い、集客が見込める時期に人手不足がある程度解消した(飲食業)
・希望する8割程度の仕事をしてもらえるので満足している(サービス業)
・スポットでも同じ人が来ることも多いので慣れればこちらの業務も楽になる(医療・福祉)
<満足していないと回答した人のコメント>
・トータル的には定期契約で雇った方が業務の進行は上手くいく印象(物流業)
・当然ながら人により能力差がある(卸売業)
・教える側の負担が大きく、せっかく覚えても短期で終わってしまうので何のために教えたのかという気持ちになる(小売業)
・不便ではないが、高いのと人員不足の根本的な解決にはならないため(飲食業)
・頻繁に人員が変わるので、基本的な業務でも毎回の指示が必要になる(サービス業)
・引き継ぎに時間がかかり、あまり多くを求められない(医療・福祉)
また、スポットワーカーを雇用している理由の第1位は「繁忙期の人手不足の解消」(46%)でした。受け入れてよかったことトップ3は「急な人員不足に対応できた」(45%)、「忙しい時期の人員補強ができた」(43%)、「採用しづらいエリアでも人手が確保できた」(15%)となり、困ったことトップ3は「ドタキャンが発生する」(31%)、「人件費が高くなってしまう」(28%)、「教育時間がさけず、ミスが発生する」(27%)でした。
2. スポットワーカーの受け入れ準備で効果があったものは「業務マニュアルの整備」。
「スポットワーカーの受け入れにあたって、あなたの職場で準備したことを教えてください。」と聞くと、第1位は「業務マニュアルの整備」(36%)でした。次いで、「受け入れ担当を決める」(34%)、「依頼する業務の分類/決定」(30%)が続きました。準備したことでスポットワーカーの受け入れに効果があったものを質問すると、トップ3は準備したことと同様に「業務マニュアルの整備」(39%)、「受け入れ担当を決める」(37%)、「依頼する業務の分類/決定」(32%)となりました。業務マニュアルの整備や受け入れ担当の決定、業務の分類がスポットワーカーの受け入れに効果的であることがわかりました。
3. 今後もスポットワーカーと働きたい人は56%。その内、7割は任せる仕事を増やしたいと回答。
「今後もスポットワーカーと働きたいと思いますか。」という設問に対し、56%が「働きたい」(とてもそう思う:14%、そう思う:42%)と回答しました。業種別にみると、製造業は66%(とてもそう思う:26%、そう思う:40%)と全体平均よりも10ポイント高い結果となりました。
また、今後もスポットワーカーと働きたいと回答した方に「今後、スポットワーカーに任せる仕事の範囲を増やしたいと思いますか。」と聞くと、73%が「増やしたい」(とてもそう思う:21%、そう思う:52%)と回答しました。任せたい業務についてのコメントも紹介します。
<今後スポットワーカーに任せたい業務>
・機械のオペレーター業務を任せてみたい(製造業)
・PCに詳しい方はIT関連の仕事を任せたい、単調な仕事が好きな方はそこのリーダーとして頑張ってもらいたい(物流業)
・今は配送業を主に雇っているが、パソコン入力などもしてもらいたい(卸売業)
・分析、戦略立案準備の仕事も任せたいと思う(小売業)
・基本は洗い場担当だが、調理や仕込みなども任せたい(飲食業)
・事務処理の一部をスポットに任せたいと考えている(サービス業)
・入浴介助や配膳(医療・福祉)