リーダーの役割で重要なことは何でしょうか。リーダーの役割はチームの目標達成だけではありません。
メンバー全員が意欲的に行動し、能力を最大限に発揮できる環境を整えることも重要です。
しかし、現実には「チームの士気が低下している」「一部のメンバーが疎外感を感じている」など、さまざまな課題に直面するケースが少なくありません。

このような課題を解決する手法として近年注目されているのが、「コンパッション」を取り入れるアプローチです。
「コンパッション」とは他人の苦しみや悲しみに心を寄せ、相手の立場に立って考え、助けたいと思う優しい気持ちのことを指します。
主に医療分野で使われてきた言葉ですが、最近ではビジネス、特に組織運営の観点から注目を集めているキーワードです。

ビジネスにおけるコンパッションは単なる思いやりではなく、組織の成長と人への配慮を両立させる新しいアプローチです。
「部下の成長を支援し寄り添う態度」は働きがいのある職場づくりにつながり、「顧客の立場に立って考え、行動する考え方」をメンバーが身につけることで顧客からの信頼獲得、持続可能な企業成長と共に生産性向上が期待できます。
また、コンパッションはチームだけでなく、「セルフ・コンパッション」としてリーダー自身にも向けることができます。

成功するリーダーが注目するコンパッション理論と実践とは？生産性に寄与するのか？
失敗を受け止め、困難な状況を乗り越えるチームで共有されていることとは？
『イノベーションを生み出すチームの作り方 成功するリーダーが「コンパッション」を取り入れる理由』の著者・株式会社ビジネスリサーチラボ 代表取締役の伊達洋駆様に解説いただきます。