―――まず御社の事業について教えてください。

五十嵐様(以下、敬称略):弊社は豊田通商株式会社の子会社で、1957年以来60年以上にわたりタイにおけるトヨタフォークリフトの正規代理店を務めてまいりました。フォークリフトの販売だけでなく、レンタルサービス、部品供給、安全訓練プログラムなど、幅広い事業を展開しています。最近では、カーボンニュートラリティや自動化分野のソリューションにも注力し、お客様への総合的なソリューション提供に力を入れています。


五十嵐様, General Manager


「必要な情報にすぐアクセスしたい」現場の声からDX推進へ

―――Teachme Bizを導入したきっかけを教えていただけますか。

五十嵐:社内でDX推進が本格化する中、私たちが真っ先に取り組まなければならなかった課題が、日々の業務で扱う情報をデジタル化し、必要な時にすぐアクセスできる環境を整えることでした。また、環境負荷低減の観点から、紙の使用量を抑えたいという要請も強まっていました。
それまでは手順書をはじめあらゆる資料が紙ベースで各部署に散在し、必要な情報を探し出すのに貴重な時間を費やしており、社員からも「もっと効率的な情報管理の仕組みが欲しい」という声が上がっていたのです。
そんな時にTeachme Bizと出会い、この導入が社内の情報アクセスを改善し、ペーパーレス化への第一歩になると確信しました。

Teachme Bizで現場技術者の自己解決を可能に

―――具体的にどのような活用をされていますか。

Ms. Rattanaporn(以下、敬称略):主に技術者向けのマニュアル作成に活用しています。例えば、フォークリフトの点検方法や修理手順などをマニュアル化し、QRコードで共有しています。技術者が現場で問題に直面した際、このQRコードをスキャンすることで、すぐに解決方法を確認できるようになりました。以前は上司に電話で確認する必要がありましたが、今では自分で解決できるケースが増えています。
また、新入社員向けのトレーニングにも活用しています。ビデオ教材を作成し、Teachme Bizを通じて共有することで、効率的な研修が可能になりました。

Ms. Kanyarat(以下、敬称略):安全管理部門では、社内外のステークホルダーとのコミュニケーションツールとして活用しています。外部の協力会社様向けには、従来は対面での研修が必要でしたが、Teachme Biz導入後はリンクやQRコードで研修マニュアルを配布し、自主学習が可能になりました。
社内向けには、その時々の状況に応じた月次の安全啓発活動に注力しています。トレーニング機能を活用することで、情報へのアクセスが容易になりました。また、クイズやコメント機能など、インタラクティブな要素を取り入れ、従業員の参加意欲を高めています。さらに、小さな報奨も用意し、Teachme Bizを通じた協調学習を促進しています。

(左) Ms. Rattanaporn Pengpit, Digital Transformation Team
(右) Ms. Kanyarat Hnanta, Safety & Kaizen - Supervisor


―――導入時や運用で苦労した点はありますか?

Rattanaporn:導入当初は新しいシステムへの抵抗がありました。特に紙のマニュアルに慣れていた現場の技術者から不安の声が上がりましたが、定期的なフォローアップと使用方法の指導を通じて、徐々に浸透していきました。

Kanyarat:私たちの部門では大きな抵抗はありませんでした。むしろ、情報へのアクセスが容易になったことを歓迎する声が多かったです。課題があるとすれば、マニュアル作成の面です。Teachme Bizは簡潔な内容が効果的なため、分かりやすく要点をまとめることに注力しました。

安全研修のデジタル化により月間12時間の対面研修を削減

―――導入の効果はいかがでしょうか。

五十嵐:Teachme Biz導入後、主に3つの大きな効果が見られました。1つ目は、QRコードによる情報アクセシビリティの向上です。作業現場の各所にTeachme BizのQRコードを設置したことで、必要な情報にワンタッチでアクセスでき、情報検索の時間が大幅に削減されました。2つ目は、従業員と管理職間のコミュニケーションが活性化したことです。これまでの一方通行になりがちだった情報共有が、自然と双方向のコミュニケーションに発展しています。最後に、情報の閲覧状況を正確に把握できるようになったことです。全従業員にアカウントを付与することで、誰がどの情報にアクセスしたのかを適切にモニタリングできるようになりました。これらの改善により、業務効率が大きく向上し、非常に満足しています。

Kanyarat:安全管理部門では、Teachme Biz導入前は協力会社様など外部関係者向けの対面研修に、週3回1時間で月間12時間を費やしていましたが、Teachme Biz導入によってこのプロセスがなくなりました。
また、社内のコミュニケーションも大きく改善しました。スタッフが私たちの共有する情報に素早く簡単にアクセスし、何か不明点や意見があればコメントを入れてくれる等、双方向でコミュニケーションを取ることができるようになりました。安全管理の観点からも、全員が必要な情報を共有できる環境が整ったことは大きなメリットです。

Rattanaporn:最も印象的な変化は、技術者の問題解決能力の向上です。以前は問題が発生すると都度上司に連絡していましたが、現在は現場でQRコードを通じて即座に必要な情報にアクセスでき自己解決ができるケースが格段に増え、問題解決のスピードが大幅に向上しています。

作業現場ではタブレットで即座にマニュアルにアクセス

全社展開に向けて、さらなる活用促進へ

―――最後に、今後のTeachme Bizの活用計画についてお聞かせください。

五十嵐:Teachme Bizの導入により、社内のDX化が大きく前進しました。情報共有の迅速化、ペーパーレス化、コミュニケーションの活性化など、多岐にわたる効果が見られています。ただ、全社員にTeachme BizのIDを付与していますが、部署によって使用頻度にばらつきがあるのが現状です。今後は、Teachme Bizの機能についての理解をさらに深め、より効果的な活用方法を模索していきたいと考えています。デジタルトランスフォーメーションを継続的に推進し、さらなる業務効率化を実現していきます。

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https://biz.teachme.jp/casestudy/toyota-tsusho-forklift-thailand/ (事例動画あり)

少人数のチーム編成ゆえのマニュアルの導入

―――貴社の事業概要について教えてください。
吉岡様(以下、敬称略) 弊社は化学品原料の専門商社です。文政年間(1818年〜1831年)に尾張名古屋で砂糖や油を扱う個人商店として創業し、戦後に法人化を果たしました。
タイに進出したのは2018年です。中国等から輸入してきた商品を在庫として販売するほか、一部タイのメーカーの商品を代理店として仕入れ、販売を行っています。

Andoh Parachemie (Thailand) CO., LTD., 吉岡 稔益様

―――3名という少人数のチーム体制でありながら、Teachme Bizを導入された背景をお聞かせください。
吉岡 少人数だからこそマニュアルが必要だったんです。立ち上げ時は、私とタイ人スタッフ2名という最小限の人数でスタートしたのですが、人数が少ないがゆえの課題がありました。

例えば、タイ人スタッフが4〜5人いれば誰かが一人退職しても、別のスタッフに引き継ぎ業務をお願いすることができます。しかし、我々は最低限に人数を絞って運営していたため、そういうわけにもいきませんでした。

さらに、タイ法人を立ち上げる前から、タイはスタッフの入れ替わりが激しいと聞いていました。一ヶ月前に退職の申し出があったとしても、そこから次のスタッフを探して採用するとなると、実質引き継ぎにかけられる期間が数日だけということもザラだと。また、私自身の英語力が高くないことも導入の理由の1つでした。口頭で流暢に説明するのは難しいですが、マニュアルにしておけば、片言の英語でも何とか業務を伝えることができます。着任当時は私もとにかく不安でしたので、藁にもすがる思いでTeachme Bizの導入を決めました。

煩雑な書類申請の手続きも、マニュアルのおかげでスムーズに

―――引き継ぎにかかるコスト削減が導入の決め手だったのですね。実際に導入してみた使用感や手応えはいかがでしたか?
吉岡 多言語対応していることが心強かったですね。私はタイ語も英語もそこまで満足に喋れるわけではなかったので、あらかじめマニュアル作成をしておけば、いざ引き継ぎが発生したときも、「これを見れば仕事のやり方がわかるよ」と業務内容をスムーズに教えることができました。

また、ビジュアルで内容がまとめられることも役立ちました。弊社は化学薬品を扱うので、定期的に役所に届け出を出す必要があります。その点、Teachme Bizは画像やPDFの貼り付けができるので、そういった提出書類を貼り付けておいて、「この書類が届いたらこうする」という流れを一目で分かるように管理できたのはとても便利でした。

スタッフのモチベーションを管理しつつ、少しずつ内容を充実させていった

―――導入後、引き継ぎに十分なマニュアルが完成するまではどれくらいの時間がかかりましたか?
吉岡 一年ぐらいはかかったと思います。中には、年に数回しかない業務や、数年に一度だけ行う業務もあったので。社員の入れ替わりが多い組織だからこそ、そういった頻度が低い業務ほど、マニュアルに残しておくことが必須でした。「あのときマニュアルを作っておいて助かった」という場面が何度もありましたね。

―――現地スタッフにマニュアル作成を浸透させるには、どういった工夫をされましたか?
吉岡 いきなりマニュアルを作ってくれと伝えても難しいだろうと思ったので、まずは私が作成できるマニュアルをいくつか作成し、「これを真似て別の業務もマニュアルにまとめてみて」とお願いしました。また、業務が発生するたびに、その都度「これもあとでマニュアルにまとめてね」と伝え、少しずつ内容を充実させていきました。

それから、「まさにこのマニュアルが必要だった!」という秀逸なマニュアルを自発的に作ってもらえた時は、「すごいな」「いいの作ったね」と伝えて、ちょっとしたドリンクやお菓子をご馳走していました。

―――自分でも手本を示しつつ、モチベーションの管理も行っていたのですね。秀逸なマニュアルとは、例えばどういったものですか?
吉岡 きれいにまとまっているというよりは、先ほどお話した数年に一度の業務など、「後々このマニュアルがあったら助かるだろうな」と感じるような、穴になっている部分を埋めてくれた時ですね。

導入二年目以降はTeachme Bizのマニュアル作成量をボーナス査定に反映させていました。実際に、たくさんマニュアルを作成してくれたスタッフがいた時は、「あなたはたくさん作成してくれたから」と伝えた上でボーナスを増額することで、他の社員のモチベーションも上がるように工夫をしていました。

実際に作成されているマニュアル

Teachme Bizのおかげで精神的な余裕ができた

―――実際に運用してみて、どのような効果を感じられましたか?
吉岡 まず、引き継ぎがスムーズになりました。タイでは人の入れ替わりが激しいのですが、マニュアルがあることで新しい社員への引き継ぎがずっと楽になりました。

また、予想外の効果として、私自身の精神的な安定にも繋がりました。人が辞めると慌ててしまうものですが、「マニュアルがあるから何とかなる」という安心感が生まれたんです。特に2年目、3年目くらいはこの安心感が大きかったですね。

さらに、マニュアル作成を通じて、私自身も業務フローを整理できました。3年目くらいになると、マニュアルを見ながら新入社員に「次はこれ、次はこれ」と説明できるようになりました。

―――素晴らしいですね。少人数組織ならではの使い方で、大きな効果を得られたんですね。最後に、これからTeachme Bizの導入を検討している企業へのアドバイスがあればお聞かせください。
吉岡 マニュアルツールは大規模組織向けというイメージがあるかもしれませんが、少人数組織こそ効果的に使えると思います。引き継ぎの効率化はもちろん、言語の壁を越えたコミュニケーションツールとしても活用できます。また、マニュアル作成は地道な作業ですが、長期的に見ればとても重要です。特に海外拠点の立ち上げ時など、不安定な状況では大きな支えになります。ぜひ、自社の状況に合わせた活用方法を見つけてほしいですね。

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インタビューさせていただいた方々
Mrs. Wanida Igarashi – Manager
Ms. Chanakarn Fukuda – Admin Senior Staff
Ms. Angkana Maraiban – IT Developer Senior Staff
Ms. Tippya Pasitwilitham – Helpdesk Leader

QUALICA (Thailand) Co., Ltd.は、製造業および飲食店や小売業の顧客向けに、IoT、クラウドサービス、業務システム開発、ソフトウェアパッケージなど、幅広いITソリューションを提供しています。
同社は、タイにて拠点を設立した直後の2018年からTeachme Bizを活用しています。システム導入後の数年間で経験した変化や、今後の活用方法についてお話を伺いました。

社内外のコミュニケーションのためのシステムと標準の確立

―――Teachme Bizの導入目的についてお聞かせください。

Mrs. Wanida: Qualicaがタイに事務所を設立した当初、まず考えていたことは会社の仕事の仕組みや基準をどう作っていくか、そしてタイ人社員とどのように上手くコミュニケーションを取っていくかということでした。そんな中で、使い方が幅広く、私たちが求めていたニーズを満たしていたTeachme Bizを導入することになりました。具体的には、社内の業務の流れを見える化して標準化したり、マニュアル作りをもっと効率よくしたり。それに、会社のサービスについて外部の人や顧客にわかりやすく説明して、より深く理解してもらうのにも使えると考えたんです。

―――Teachme Bizはどのような場面で使用していますか?

Mrs. Wanida: まず取り組んだのは、会社の方針や規則など、全社員が把握すべき重要な情報に関するプロセスの可視化でした。Teachme Bizを活用することで、マニュアルの改訂、更新、維持のプロセスが大幅に簡素化されました。例えば、新しい労働法が施行された際には、Teachme Biz上の情報をすぐに更新し、全社員と共有することができます。

また、Teachme Bizのトレーニング機能を用いて、新人研修のプロセスを効率化しました。新入社員は自分のペースで会社のポリシーや手順について学ぶことができ、必要に応じて復習することも可能なので、より理解を深めることができています。

Teachme Bizで簡単に、効率的にカスタマイズされたユーザーマニュアルを作成

―――Teachme Bizを使用してみていかがですか

Ms. Angkana: ITサービスプロバイダーである私たちは、お客様ごとの特定のシステムニーズに合わせたマニュアルを作成する必要があります。例えば、当社はKintoneのサービスリセラーでもあります。Kintoneはユーザーが自身のニーズに応じてシステムをカスタマイズできるプラットフォームであり、そのため各ユーザーのシステム構成に違いが生じます。
私たちは単なるサービスのリセラーではなく、Kintoneに関するコンサルティング、アプリ開発、トレーニングも提供しており、それぞれの顧客に応じたマニュアルが必要となります。これに対応するためにTeachme Bizを活用し、Kintoneのマニュアルを作成しています。画像や動画、強調する箇所にはマーキングなど視覚的に分かりやすくする機能が豊富で、顧客の理解を深めるのに役立っています。
Teachme Bizのテンプレートのおかげで、マニュアル作成プロセスが大幅に効率化されました。他のプログラムを使用する場合と比べて、フォーマットやレイアウトを考える必要がなく、Kintoneのユーザーマニュアルをすぐに作成できるようになりました。

カスタマーサポートの効率化

―――お客様サポートにはTeachme Bizをどのように活用していますか?

Ms. Tippya: ヘルプデスクチームは、当社が提供している様々なシステムに関する顧客サポートを担当しており、それぞれのシステムの異なる機能の使用方法やシステムのFAQに関するユーザーマニュアルの作成も担当しています。
Teachme Bizの導入により、顧客からの問い合わせに迅速かつ効率的に対応できるようになりました。顧客から特定の機能の使用方法について質問があった場合、関連するマニュアルのリンクをすぐに送るだけで回答ができてしまいます。これにより、顧客はすぐに必要な情報に簡単にアクセスすることができるようになりました。

明確で一貫した業務基準の確立

―――導入後に感じられたメリットを教えていただけますか?

Ms.Chanakarn: Teachme Bizにより、管理業務の効率が向上しました。例えば、英語版の源泉徴収証明書の発行など、詳細な情報や文書が必要な管理業務を行う場合においても、Teachme Biz上のマニュアルを参照するだけで済みます。準備した書類や記入済みの文書が完全で正確であり、必要な添付書類がすべて含まれているかどうかを迅速に確認できるようになりました。

Mrs. Wanida: Teachme Bizにより、従業員研修のプロセスを簡略化できました。クラウドベースなので、従業員はいつでもどこでもマニュアルにアクセスできるようになり、スムーズに学習を進めていくことができています。以前は、従業員を集めて対面での研修を行っていました。PowerPointで研修資料を作成していましたが、作るのに時間がかかったうえに、そのファイルを社員に共有するのも一苦労。研修後は理解度を確認するために、Googleフォームで問題を作成しなければなりませんでした。
Teachme Bizを導入したことで従業員の学習状況を確認し、プラットフォーム内で直接テストを作成できるようになりました。これにより、外部ツールの使用が不要になり、研修管理も一元化することができたんです。

―――Teachme Biz導入後、具体的な改善点はありましたか?

Mrs. Wanida: Teachme Bizは特に新入社員の研修時間短縮に役立っています。従業員は、理解しやすい、定期的にきちんと更新されているマニュアルを通じて独自に学習することができるようになりました。また、業務プロセスの標準化にも貢献しています。明確なマニュアルがあることで新入社員が確実に正しい手順を覚えることができ、自信を持って働けるようになりました。
さらに、業務に関する問い合わせの数が大幅に減少しました。以前は月に最大20件ほどあった問い合わせが、時にはゼロにまで減ることもあります。

Teachme Bizの「ユーザー」から「サービス提供者」へ

―――今後、Teachme Bizの利用をさらに拡大する計画はありますか?

Mrs. Wanida: 最初は私たちもTeachme Bizのユーザーでしたが、スタディストタイランドとパートナーシップ提携を結び、私たちもTeachme Bizを提供する側になりました。実際にユーザーとして使用している私たち自身の経験を語りながら、海外でのビジネス展開に必要不可欠な機能を備えているTeachme Bizを、タイだけでなくASEANに広めていきたいと考えています。

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https://biz.teachme.jp/casestudy/qualica-thailand-co-ltd/ (事例動画あり)

家電や自動車部品の電子部品製造を手掛けるKorat Matsushita Co.,LTD.は、タイで20年以上の実績があり、現在は100台を超える最新設備を保有しています。同社は作業指示書のデジタル化に取り組むこととなり、そのツールとしてTeachme Bizを採用しました。今回、導入からこれまでの活用方法と成果について、プロジェクト推進者および代表者の方々にお話を伺いました。

インタビューさせていただいた方々
・丸山様 ( General Manager, Spring Department)
・Mr. Apichart Suwanlamai ( IT and GA Manager)
・Mr. Pawit Keeratithanatorn (QA Supervisor, Spring Department)
・Ms. Savitee Suwan ( IT and GA S. Account)

紙からデジタル作業指示書への切り替え

―――なぜTeachme Bizを選んだのですか。
丸山様(以下、敬称略):従来の紙ベースのマニュアルは、 現場作業において効果的に使用することが難しいというスタッフの意見から検討が始まりました。オンラインで簡単にアクセスできるマニュアルが欲しいという声があがり、様々なツールを検討する中でTeachme Bizに出会い、とりあえず始めてみようという話になりました。

丸山様 – General Manager, Spring Department

丸山様 – General Manager, Spring Department

Mr. Apichart Suwanlamai – IT and GA Manager

Mr. Apichart Suwanlamai – IT and GA Manager

―――Teachme Biz導入前には、どのような課題がありましたか。
丸山: 特に版管理に問題がありました。マニュアルが更新されたにも関わらず、スタッフが印刷された古い版を使用し続けることがあり、完成品の品質に影響を与えたり、不良品が出てしまうという問題が起きていたのです。この問題の解決策を長らく探していました。

―――Teachme Bizを導入した直後の印象はいかがでしたか。
Mr. Apichart(以下、敬称略): Teachme Bizを検討していた際に私たちが特に気にしていたことは、リアルタイム更新が可能かという点です。それが可能であれば、スタッフは更新されたマニュアルにすぐにアクセスし閲覧できるはずだからです。
トライアル・検討の結果、Teachme Bizはオンラインマニュアル管理システムとして、私たちのニーズにぴったり合っていると確信することができました。これがあれば、スタッフはマニュアルの二次元コードをスキャンすることで直ちにいつでも最新のマニュアルにアクセスできます。

―――オンラインマニュアルについて懸念はありましたか。
Apichart:最初はいくつかの懸念点がありました。特に、私たちのマニュアルには顧客データや詳細な作業プロセスが含まれているため、セキュリティに対する不安がありましたね。しかしTeachme Bizを提供するスタディストとの相談、ディスカッションを経て、その懸念はなくなりました。システムにログインする際にはユーザー名・パスワードが必要である点や、アクセス制限が可能であるなど、Teachme Bizには十分なセキュリティ対策があったため、自信をもってTeachme Bizの導入を決定できました。

作成、承認、公開プロセスの高速化

―――Teachme Bizはどのような点で役に立っていますか。
Mr. Pawit(以下、敬称略): Teachme Bizの導入のおかげで、マニュアルの公開プロセスがかなり改善されたと感じています。従来は上司が紙のマニュアルを確認し、承認するのを待たなければなりませんでした。このプロセスには長い時間がかかっていたうえに、追加の編集等が必要な場合もあります。さらにその承認作業後も、スタッフに更新内容を説明する必要がありました。しかしTeachme Bizを使用すれば、マニュアル作成完了後に上司に確認依頼を送るだけで済みます。上司がマニュアルを確認、承認するとすぐに公開され、スタッフがアクセスできるようになります。このシームレスな一連の流れによって弊社の文書管理方法は一新され、マニュアルのスムーズな承認、公開を実現しました。

社内サポートに費やす時間を大幅に削減

―――IT部門での活用
Ms. Savitee(以下、敬称略): 私たちIT部門では、スタッフがPCやシステム上で問題が起きた際のサポートツールとしてTeachme Bizを活用しています。トラブルシューティングの手順をキャプチャしてTeachme Bizにアップロードし、事例を蓄積しておくことで、以降に他のITスタッフが過去の事例を見て、同様の問題にスムーズに対処できるようになります。さらに、Windowsのアップデート方法など、スタッフが知っておくべき一般的なITに関するマニュアルも作成しています。これにより、スタッフが自力で問題を解決できるケースが増え、IT部門がサポートに費やす時間を削減できています。

Mr. Pawit Keeratithanatorn – QA Supervisor, Spring Department

Mr. Pawit Keeratithanatorn – QA Supervisor, Spring Department

Ms. Savitee Suwan – IT and GA S. Account

Ms. Savitee Suwan – IT and GA S. Account

将来的なクレームの削減

―――Teachme Biz導入後の効果
丸山:導入により、以下2つの側面で効果が得られています。まず作成者側では、よりスピーディに、より詳細な内容を伝えるマニュアルが作成できるようになりました。一方閲覧者側では、マニュアルが公開された直後にすぐにアクセスできるようになり、さらに作成者が意図した内容を容易に理解できるようになりました。これにより、指示が不明瞭なことによるミスが減り、仕様通りの製品を生産できるようになっています。

Pawit:私たちはマニュアルを新入社員のトレーニングにも使用しており、過去に発生した問題やクレームの記録も共有しています。これによりスタッフは各製品にどのような問題があったかを把握することで、再発防止、将来的なクレーム削減に取り組むことができます。

デジタル時代へ突入

―――どのように紙からデジタルに移行するよう促したのですか
Apichart:働き方を変革しようとすると、それを受け入れることに抵抗するスタッフがいるものです。長年同じ方法で作業をしてきた人々が、変化に抵抗する傾向があることは理解しています。しかし、新しい技術を採用することによって得られるメリットがあることも事実です。
私たちは、変化によっていかに早く効率的に仕事ができるようになるのかというメリットを伝えるようにしました。そのうえで活用を開始してもらうと、デジタルへの移行にかなり好意的な反応を得られることができました。

―――活用を推進するために工夫したことはありますか
Apichart:私たちのチームでは、ユーザー向けに端末を用意し、トレーニングを実施しました。さらに、Teachme Bizチームの細かいサポートに助けられています。私たちのフィードバックや意見に常に耳を傾け、解決策を見出したり、スムーズに運用できるようサポートしてくれています。一例として、スタッフからERPシステムで作成している既存のドキュメントと一緒にTeachme Bizを使いたいというリクエストをもらったことがありました。これが実現すると、スタッフは1つの文書から必要なすべての情報にアクセスできるようになります。Teachme Bizチームと相談した結果、マニュアルの二次元コードの活用を提案してもらいました。二次元コードを既存の文書に添付することで、ユーザーが一つの文書から必要なマニュアルにもアクセスできる環境を整備することができました。

会社全体への活用を広げていきたい

Apichart:現在、私たちは工場の一部でのみTeachme Bizを使用しています。しかし、Teachme Bizは会社全体で利用可能な汎用性の高いツールだと考えています。これまでにすでに良い効果を得られていますし、まだ利用していない他部署からも興味を持ってもらっています。将来的に、活用部門が広がっていく際には、より幅広い部門で活用できるようサポートしていこうと思っています。

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単なるスポーツ指導に留まらない人材教育

AMITIE SPORTS CLUB CO., LTDは、2014年1月からベトナムで子ども向けのスポーツスクールを運営しています。2023年7月現在ではホーチミン、ハノイ、ハイフォン、ビンズンでスクールを展開しています。サッカーがメインで、現在ベトナム全土で3,500人ほどの生徒がいます。女の子向けのチアダンスには200人ほどの生徒が在籍しており、今後はバスケットボールも始めたいと考えています。

ボールの蹴り方や止め方、ドリブルの仕方や戦術など、サッカーのやり方を教えるスクールは多くあります。ですが、プロのレベルを除いては、就職時などにサッカーの技術が優位に働くわけではありません。ただ、困難なことが目の前に訪れた場合どうやって跳ねのけるのか、困っている仲間がいたらどうサポートするのか、チームとしてどうしたらいい成果が出せるのかなど、スポーツを通じて学ぶことは社会に出てもとても大切なことです。私たちは単なるサッカーの指導に留まらず、そういう力を身に付けさせてあげることが子どもたちの将来の可能性を広げてあげることだと思っています。

私たちのクラブでは、具体的に意識して行っていることが2つあります。

1つは、「子どもたちに全力を出してもらえるようにすること」です。全力でやってうまくいったからうれしいとか、うまくいかなくて悔しいとか、感情の幅を経験することで人間の幅も広がり、それこそが人が成長する瞬間だと信じています。その前提にあるのが100パーセント全力でやるということ。そうした環境を作るために先生は、松岡修造さんのように熱く、明石家さんまさんのようにユーモアを持って子どもたちと接し、子どもたちの全力を引き出すことを徹底しています。

もう1つは「意識付けと習慣化の徹底」です。私は、良い行動をして、それが習慣になれば良い結果が得られたり、良い方向へ成長することに繋がると考えています。スクールには子どもたちに身に付けてほしい力というものがあります。最後まで諦めないでがんばる力とか、どんなことにも意欲的にチャレンジする力といったものです。それらを身につけるため、毎月「仲間に優しくしよう」というような約束事を設定し、練習開始時、練習終わり、さらに帰る前にもその約束事を生徒と確認することで、例えスクール外であっても、そういう場面に出会した時、良い行動に移してもらえるよう意識付けをし、習慣化することを目指しています。

クオリティのバラつきに課題

現在3,500人ほどの生徒を60人ほどの先生で対応しています。設立当初は私自らがレッスンを行い、ベトナム人の先生への指導も私が直接行っていたので、レッスンの標準化はできていました。しかし、現在は先生も4階層くらいに増え、私の指導が伝言ゲーム状態になってしまっていて、そこにサービスレベルのばらつきが生まれていました。

これまでは毎日の昼礼で、その週に意識するテーマの共有や共有内容を部下から上司へのフィードバック、上司から私へのフィードバックを行い、さらに私のフィードバックを受け、全員で再度トレーニングをしていました。全体のクオリティ維持のためこれを続けてきましたが、何せ効率が悪い。4年後には1万人の生徒規模にしたいという目標があり、そのためには今抱えているクオリティのばらつきや非効率な方法は絶対に解決しなくてはいけないという問題意識がありました。

ベトナムでも手厚いサポート

今回、Teachme Bizの導入に至ったきっかけは知人の紹介でした。実は4〜5年ほど前にベトナムで有名な日系飲食店さんが導入されたことを知り、サービス業で活用できるのなら私たちにも合っているのではと考え、一度、トライアルで利用したことがありました。当時はセルフサーブ型のトライアルで、自分一人でのトライアルで魅力を感じることができず、導入には至りませんでしたが、今回知人の紹介で再度接点を持たせていただき、担当者の方にきちんとご説明いただいたことで、使い方が非常に簡単なことなど4〜5年前にはわからなかったTeachme Bizの魅力が伝わり、効率化やさらなる標準化を図るため導入に踏み切りました。また、ベトナム語にも対応できるようになった点やベトナムでも現地パートナー企業によるサポートが充実していることも導入に至った大きな理由になります。まだ導入して1~2週間ですが、Teachme Bizは生徒数1万人を達成する1つのツールになってくれると期待しています。

アナログな時間を増やすためにテクノロジーを使う

私たちは生徒がどうやったら楽しく話を聞くのか、どのように声をかけてあげたらより理解して成長するのかといったことを常に考えています。そのため、先生が使うマニュアルには、「どうやってインサイドパスを教えるのか」などではなく、「がんばっての『て』の語尾を上げて話す」などといった語感まで言語化して落とし込んだり、練習の説明をするときの質問回数などが細かく記載されていて、よりハートフルなマニュアルになっています。しかし、どうしてもエクセルやスプレッドシートの文字だけでは共通認識が取りづらく、レベルの濃淡が生まれてしまう。そこでTeachme Bizを使い、動画をプラスすることで認識のずれが埋まっていくと考えています。また、これまで流れてしまっていた経験やナレッジを動画でストックしていくことで、会社としての大きなアセット(資産)にもなります。

私たちの商品は人がすべてです。先生が如何に子どもたちに熱く楽しく接してくれるかにかかっています。そのためにはこれまで行ってきたアナログなトレーニングは避けて通ることはできません。ただ、これまでのマニュアル作りや共有にかかっていた時間はTeachme Bizでもっと効率化できます。その結果、より多くの時間をトレーニングに割くことが可能になります。私たちはテクノロジーがアナログな時間の創出を裏側から支えることを目指します。

現時点でもある程度のレベルで我々の理念、それに基づいた指導内容、子供たちへの接し方などは社内で共有できていますが、まだまだ足りません。それをより高い水準に引き上げていくことで、今いる子供たちの成長だったり、保護者の方の満足度に繋げていきつつ、会社の視点としてはたくさんの子供たちが通ってくれることが社会的に意義のあることだと思っています。Teachme Bizを活用して高いレベルでのサービスの均一化を推進していく。どこを切ってもめちゃくちゃ指導のうまい金太郎飴を作れるようにしていきたいですね。

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マニュアル作成の事前設計とこまめなフィードバックに注力

―――貴社の事業内容について教えてください。
高橋様(以下、敬称略) 弊社は、海外進出した日系企業に対し、税務や会計、法務などの分野でサポートをご提供しています。具体的には、記帳代行や決算書の作成、就労ビザ申請などです。

現在、26か国44拠点に進出しており、お客様の業種はメーカーや商社、建設業など多岐にわたります。タイにおいては、製造業が50%、商社と小売業が20%、サービス業や飲食業などその他の業種が30%を占めています。

―――Teachme Bizのご活用の背景を教えてください。
高橋 実は、弊社では2016年にTeachme Bizを導入していました。海外事業が伸びている中で、標準化を進め属人化しない組織作りを目指したためです。しかし、マニュアルを作ってはみたものの運用が上手くいかずに形骸化し、放置された状態でした。

こういった失敗があったものの、さらに海外事業が拡大したことから、2022年に改めて活用を開始。現在に至るまで、継続して利用しています。

Mr. Shuhei Takahashi, Managing Director

―――Teachme Bizを利用する前は、どのような課題がありましたか。
高橋 タイは人材の流動性が高く、常に一定の退職者が出ます。そこで引継ぎが発生しますが、情報共有が上手くいかず、新担当者がお客様に「この業務はどう進めていましたか?」と質問することが増えていました。これでは信頼感が得られませんし、業務の取りこぼしが発生してクレームにもつながります。

―――そうしたネガティブな要素を取り除くため、Teachme Bizを改めてご活用いただくことになったのですね。使い始める時、「また形骸化するのでは」という懸念はありませんでしたか。
高橋 それはありました。そこで注力したのが、マニュアル作成の設計です。いつ、誰が、どういったマニュアルを作るのか、いつアップデートするのかを事前に決めて進捗表を作成しました。

この設計には私と各チームのリーダーが携わり、毎朝必ず進捗表を確認しました。こだわった点は、リーダーたちに「常に進捗がチェックされている」と意識してもらうため、こまめにフィードバックすることです。

こうした進捗表を作ったことと、活用前に「なぜTeachme Bizを使うか」をしっかり説明したことから、今回は形骸化せずにTeachme Bizを活用できました。

―――具体的にはどのようなご説明をされたんでしょうか。
高橋 当時、弊社ではお客様の数が順調に増えていました。ただ増加する業務量に合わせて社員の数を増やしてしまうと、全体的なコストも増加し、一人当たりの給与をあげることができません。コスト削減のためには社員一人当たりの生産性を高めることが不可欠であり、その一つの施策として学生インターンを受け入れることにしました。

学生の彼らに実際の業務機会を提供しながら、戦力として活躍してもらうことで社員一人当たりの生産性を向上する。そのためには、彼らに素早く業務を覚えてもらい、確実にこなしてもらうことが必要であり、Teachme Bizを使ってそれを実現しようと呼びかけました。このように導入の意図を伝えていたこと、またそれが彼らにとってもメリットであることを明示できていたことで、Teachme Bizをスムーズに使い始めてもらうことができました。

業務負担が軽減し職場環境が改善

―――具体的には、どのようなマニュアルを作っていますか。
Ms. Piyatida Kalaboot (以下、Piyatida) お客様ごとに、業務別のマニュアルを作成しています。記帳代行やビザ延長の申請など、発生するほとんどすべての業務についてマニュアルが完備されている状態です。

また、インターン生のトレーニングにも活用しています。入社してすぐに人事部から基本的な知識をインプットしてもらい、あとはマニュアルを見ながらOJTで業務に慣れてもらっています。

―――Teachme Bizの導入により、どのような効果がありましたか。
Piyatida 主に2つあります。1つ目の効果は、引継ぎ工数の削減です。新担当者はマニュアルを見ればどのような業務をどういった流れで行えばよいかわかるため、抜け漏れが発生しません。これにより、以前は引継ぎがあると8割の確率で発生していたクレームが、1割未満になっています。

2つ目の効果は、残業時間の削減です。業務が平準化され詳細についていつでも確認できるため、よりスムーズに仕事を進められるようになり、残業せずとも仕事を完結できています。Teachme Biz導入前は繁忙期になると日付が変わるまで仕事をしていた社員もいたのですが、現在は遅くとも19時ごろには退社しています。こうした職場環境の改善により、退職者も減りました。

Ms. Piyatida Kalaboot, Accounting Manager

―――それは素晴らしい効果ですね。実際にTeachme Bizを活用されている社員の方から、何かご意見などは上がってきていますか。
Piyatida マニュアルの中に、外部リンクが貼れる点がよいというコメントが多いです。業務の内容上、特定の知識が必要なものや、他サイトなどの情報をチェックしないとならないことが多々あります。それについてリンクを貼っておけばすぐに飛べるため、使い勝手が良いです。

優秀なインターン生獲得のため教育システムを向上

―――今後、Teachme Bizを使ってやっていきたいことはありますか?
高橋 インターン生への活用シーンを増やしていきたいです。採用にあたり大学側に「うちではこういったマニュアルを活用しているため、学生がすぐに活躍できる場を提供できる」とアピールすることで、より優秀な人材を確保できます。

また、インターン生にはマニュアルのブラッシュアップにも貢献してもらっています。現在は5名のインターン生がいるのですが、マニュアルを見てわかりにくいところを指摘してもらい、アップデートを繰り返すことでマニュアルのクオリティを上げ、教育システムの向上に繋げています。

私たちは経理や総務の方と話す機会が多いのですが、こういった部署ではマニュアルを作らないことも多いです。また、駐在する日本人は営業や製造の方で、管理部門は現地スタッフに丸投げし、ブラックボックス化してしまうケースも珍しくありません。これを見える化するために、Teachme Bizが活用できると今後は私たちのお客様にもおすすめしたいです。

企業の業務効率化・改善をサポート

―――株式会社GlobalB様の事業概要について教えてください。
田川様(以下、敬称略) 当社は、システム開発や業務改善コンサルティング、WEB制作、動画制作、SNS広告などを手掛ける会社です。本社は長崎県にあり、タイ、ベトナムにも拠点を持っています。

また、当社は株式会社サイボウズのオフィシャルパートナーとして、サイボウズのクラウドサービス「kintone」の多言語対応連携サービス「LITONE」を運営しています。「LITONE」を活用すれば、「kintone」に登録したデータをもとに見積書や請求書の帳票を簡単にPDFやExcelに出力したり、出力したデータを「kintone」上に登録されているメールアドレスに対するメールを作成、送信するなど、「kintone」の標準な機能には無い機能を追加することができ、さらなる業務効率化を実現できます。

Ms. Yoshimi Tagawa, System Analyst

―――Teachme Bizを導入した背景を教えてください。
田川 もともと、当社ではPowerPointを活用して「LITONE」のマニュアルを作成していたのですが、作成することに手間も時間もかかるうえに、機能のアップデートのたびに修正、共有しなければならず、対応工数がかかっていました。数年前にPowerPointから別のアプリケーションに移行してから大変さは少し改善されたのですが、それでも手が回っていない状態で、何かもっと良いサービスはないかと探していたんです。

そのタイミングで、タイの展示会でサイボウズの方からスタディストタイランドの方をご紹介いただき、Teachme Bizの詳細を聞いて導入を決めました。

いい意味で期待を裏切られた使用感。多言語対応もスムーズ

―――社内で導入していくにあたって、不安はありませんでしたか?
田川 不安は特にありませんでしたが、正直な話、最初にTeachme Bizのことを紹介された時、私はそこまで期待をしていませんでした。PowerPointから別のアプリケーションに移行した時も、「少し楽になった」程度だったので、今回もそこまで劇的な変化はないんだろうなと。しかし、せっかくおすすめしていただいたので試しに使ってみたら、想像していたよりもかなりマニュアル作成・管理の業務が楽になって驚きました。

―――実際に、どのような点に使いやすさを感じましたか?
田川 Teachme Bizで作成したマニュアルには簡単に画像や動画が入れられますし、ステップ構造であることで内容もより分かりやすくなりました。導入前の課題だった、修正のたびに新しいバージョンを作らないといけない問題が解決されたことも大きいです。該当箇所だけアップデートすればいいので、対応にかかる時間が削減されました。

Anan様(以下、敬称略) 多言語対応のスムーズさもポイントでした。PowerPointでマニュアルを作成していた時は、同じ内容でも言語によって文字数が変わってしまうので、きれいに画面上に収まるように毎回レイアウトを整え直す必要があり、無駄な時間がかかっていました。Teachme Bizでは、画像や動画とテキストフィールドがはっきり分かれているので、文字数が変化しても影響がなく、常にきれいなレイアウトを保つことができます。

Mr. Anan Santayati, Managing Director of Global B (Thailand) Co., Ltd.

―――具体的に、どのようにTeachme Bizを導入していったかを教えてください。
田川 まず、マニュアル作成が必要な項目の洗い出しから始めました。実際にTeachme Bizに触って機能に慣れつつ、社内で2ヶ月ほどかけて現行のマニュアルの整理とリストアップを行い、そこから実際にマニュアルの移行作業に入っていきました。スタディストの方が隔週でフォローアップを行ってくれたので、使い方がわからないといったトラブルもなく、スムーズに作成ができたと思います。

Anan 日本語版のマニュアルは約1ヶ月ほどでほぼ完成の目処が見えてきたので、すぐに英語版にも着手していきました。英語版のマニュアルは、リストアップした順に一から作っていくのではなく、優先度の高い項目や、お客様から問い合わせがあった項目から順次作成していきました。

問い合わせ対応にかかる時間が大幅に削減。お客様の役に立っていることを実感

―――お客さまに対するTeachme Biz の活用方法を教えてください。
田川 お客さまに「LINTONE」をご契約いただいた際、管理画面にデフォルトでTeachme Bizで作成したマニュアルのリンクを埋め込むことで、簡単にアクセスできる環境をつくっています。また、これまでお客様から問い合わせがあった際、メールで何往復もやりとりをしたり、別途Zoom等のオンラインミーティングを設定して対応をしていましたが、Teachme Biz導入後は該当マニュアルのリンクを送るだけなので、素早くお客様の課題解決ができるようになりました。マニュアルがない項目についての問い合わせがきた場合は、すぐに追加でマニュアルを作成し、また同じ問い合わせがきた際に対応できるようにしています。

Anan 実際に使い始めてから便利だなと感じた機能は、複数のフォルダごとにリンクをコピーして共有できることです。これまでは、関連マニュアルを一つ一つ送らないといけませんでしたが、Teachme Bizではドライブ内にフォルダをまとめて、一つのリンクでお客様に共有できます。一つ一つリンクを確認するのは、お客様にとっても手間がかかると思うので、まとめてフォルダを共有し、直感的に知りたい情報だけを探せるのはかなり便利だと思います。

Sample Manual

―――お客さまに対するTeachme Biz の活用方法を教えてください。
田川 Teachme Bizでは、マニュアルの閲覧回数が確認できるのも良いですね。月に700回マニュアルが閲覧されたということは、700回分の問い合わせ対応の業務が削減されたということですから、もっとマニュアルを充実させていこうとモチベーションが上がりますし、お客様の役に立てているんだなと実感できるのもうれしいです。

Anan 以前は、一つの問い合わせに対して多い時で5〜10往復のメールのやりとりがありました。今はTeachme Bizのリンクをお送りするだけでいいので、1往復で対応が終わります。問い合わせを受けた際にお客様が求めるポイントは速さだと思うので、とても助かっています。

今後も社内外のマニュアルを充実させ、きめ細かいサポートを提供していきたい

田川 お客様向けのマニュアルはかなり整備されてきたので、今後は社内向けのマニュアルを作成していきたいと思っています。もともと、お客様向けのマニュアル作成のためにTeachme Bizを導入しましたが、実際に使い始めてみて、新人教育や業務の引き継ぎの際に社内マニュアルがあれば便利そうだなと思うようになりました。

Anan お客様のどんなお問い合わせにも対応できるようマニュアルを充実させていきたいです。例えば、「更新がうまく反映されない際のブラウザのリロードの仕方がわからない」という問い合わせをいただくこともあります。自社サービス自体への質問ではないものの良く同じ質問をいただき、毎度時間をかけてご案内する手間が発生していましたが、Teachme Biz導入後は、サポートの時間が大幅に短縮されたことにより、そういった細かい部分にも対応する余裕が生まれました。今後も、お客様にきめ細かいサポートが提供できるようにしていきたいです。

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コロナ禍を背景に加速度的に拡大した飲食店DX

Mr. Mori : 弊社は、フードデリバリーアプリ「Capichi Food Delivery」と、QRコードを使った多言語対応の注文システム「Capichi OI」を手掛ける、ベトナム・ハノイを拠点に置くスタートアップ企業で、学生時代にインターンシップでベトナムに滞在していた2020年3月に立ち上げました。
 競争が激しいフードデリバリー市場の中で、弊社は注文単価が比較的高い顧客層をターゲットにしています。ブランドとサービスの質を維持するために、加盟店の選定には特に厳しい基準を採用しており、厳選された店舗のみが加盟しております。設立から3年でベトナムにおけるアプリ登録ユーザー数は15万人を突破し、加盟店舗数も約2,000までの規模に拡大しました。会社設立当初は、コロナ禍による飲食店の営業制限が背景にあったものの、店員を呼ぶことなく注文ができるCapichi OIの導入により、感染症防止策として店舗側の効率化にも寄与してきました。

Mr. Mori, CEO

タイ進出をきっかけに使えるマニュアルの「不存在」が表面化

Mr. Mori : ベトナムでの事業が順調に拡大してきたことで、かねてからの計画であった近隣国への進出を進めることを決め、その第一歩として、日系企業も多く集まる産業の中心地であるタイを選びました。先行する競合他社は存在しましたが、高価格帯に位置付ける弊社のサービスなら共存が可能であると考え、2023年4月にはタイに現地法人を立ち上げました。
タイ人スタッフを採用し、加盟店の開拓にも着手しましたが、言語と文化の壁が大きく、細かなニュアンスの理解やサービスへの共感を得るのに苦労しました。事業推進が思うように進まない中、社内で「マニュアルは存在するのか」という声が上がりました。その問いを受けて調べたところ、マニュアルはあるものの、内容が分かりにくく、整理が不十分であることが明らかになったのです。

Capichi OI

操作性に優れ、スマホで閲覧可能な点が魅力

Mr. Mori : マニュアル作成に着手するにあたり、複数のサービスを比較検討した結果、「Teachme Biz」が社内のベトナム拠点、タイ拠点の双方から支持を受けることとなりました。また同時に、検証にご協力いただいたユーザー様からも推薦の声が寄せられました。直感的な操作性と分かりやすい画面設計、さらにスマートフォンで利用できるという点が飲食業界にフィットしており、特に高評価を集めた要因でした。現在では、「Teachme Biz」のおかげで、両拠点間でスムーズなコミュニケーションがとれています。

Teaceme Biz x Capichi

負担になっていたマニュアル作成

Ms.Nguyen : マニュアル作成は、経営企画を担当する私たちの主要な業務のひとつです。Teachme Bizを導入する前は、PowerPointやKeynoteを使用してマニュアルを作成していましたが、その度にレイアウトを練ったり、デザインの統一性を確保しようとすると、デザインチームの手を借りることも少なくありませんでした。弊社のシステム全体の使用マニュアルは、100ページにも及んでおり、その作成には実に2ヶ月という時間を要してしまい、結果として生産性の低下も招いていました。

Ms.Nguyen,Corporate Development Manager

誰が作っても見栄えが統一できるテンプレート

Ms.Nguyen : Teachme Bizを初めて目にした際、その使い勝手の良さにとても驚いたのをよく覚えています。テンプレートに沿って画像やテキストを挿入するだけで、誰でも一貫性のあるマニュアルを簡単に作成することができます。実際、作業時間は以前の10分の1にまで短縮されました。
私が特に便利だと感じているのは、マニュアルに挿入する写真を直接編集できる機能です。文章だけよりもビジュアルを用いた方が理解が早まるため、写真上にテキストを追加したり、特定の部分を強調したりする機能が非常に役立っています。
顧客へのマニュアルの共有も格段に楽になりました。以前は10,20という大量のファイルをメールやチャットで送り、顧客にダウンロードしてもらう必要がありましたが、Teachme Bizを使うと、マニュアルのURLをグループチャットに投稿するだけで、いつでも両者が内容を確認できるようになりました。そのメッセージをピン留めしておくことで、新規メンバーがチャットグループに参加した際も、参照すべきマニュアルを即座に把握することができます。

Teachme Bizの支えで、2024年末までにタイの登録ユーザー5万人、加盟店1,000店を目指す

Mr. Mori : 導入してから約4ヶ月が経過し、現在は主に加盟店向けの契約プロセスなどの営業活動で活用していますが、将来的にはカスタマーサポートやマーケティングなど、さまざまな部署での使用を検討しています。
タイでの事業は2024年1月に本格的にスタートする予定です。初期は約50店舗からのスタートを切り、その後は目標として200店舗までの急速な拡大を見込んでいます。最終的には2024年末までに登録ユーザー数5万人、加盟店数は1,000店舗を目指しており、その実現のためにTeachme Bizは不可欠なツールとなっています。

[Sample Manual] (Capichi OI) Order Management

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ブラックボックス化、属人化した業務に危機感

Mr. Kusumoto : 当社の事業は大きく分けて2つあります。1つは車載用の組込みソフトウエアの開発、もう1つは車や民生品向けの電子部品の販売や設計開発支援を行っています。

以前より当社の人事総務部では業務の属人化、ブラックボックス化という課題を抱えていました。少ない人数の中で一人ひとりに業務が偏ってしまい、スタッフが退職したり、病気や家庭の事情によって長期的に業務から離れてしまうと、その担当者以外が業務のやり方を知らない。このようなリスクと常に隣り合わせにおり、この状態を脱しなければいけないという危機感をずっと持っていました。

Mr. Hiroshi Kusumoto, General Manager HR & GA Department

マニュアル作りとマニュアルの常時更新の難しさ

Mr. Kusumoto : このリスクを回避するために、数年前からマニュアルの整備を進めています。それぞれがマニュアルを作って共有することで誰もが同じアウトプットを出す、同じ品質で仕事をすることを目指してきました。しかし、マニュアルを作るのはとても難しい。エクセルやワードを使う人もいれば、パワーポイントで作る人もいて、まったくスムーズに作成が進みませんでした。

たとえ一度作ったとしても、それを更新できていなかったりで、マニュアルが形骸化してしまう。それを何とかしなければ、常に新しいマニュアルをアップデートしていかなければという課題が根本にあり、使い勝手がいいツールをずっと探していました。

気軽さが導入の決め手に

Mr. Kusumoto : Teachme Bizを導入した決め手は気軽さですね。マニュアル作りや更新の煩雑さに課題を感じていましたが、Teachme Bizならマニュアルが気軽に作れる、気軽に更新できる。ここに尽きると思います。Teachme Bizは、フォーマットが決まっていてそこに画像や動画を落とし込んでいく、それだけで簡単に作成、更新もできるので便利だとスタッフからも好評です。

導入して1年ほど経ちますが、すでに部内で良い変化が起きていると感じています。例えばミーティングでディスカッションをした際、「では、Teachme Bizにまとめておきますね」「更新しておきましたよ。後で確認してください」という言葉が出てくるようになりました。少しずつ、自分たちで更新していく癖がついてきたんだと思います。

また最近1人退職者が出たのですが、その方には退職する前に自分の仕事を全部Teachme Bizでマニュアルにしてもらいました。そのマニュアルがあったおかげで、後任として入ってきた人は、すぐに一人で業務を行うことができています。教育する人がいなくてもスムーズな引継ぎができたことは、大きな成果だと思っています。

年間148時間ものトレーニング時間を削減

K. Sriumporn: 私たち研修グループでは、新入社員のオンボーディングや毎年行われる全社員向けの研修において、Teachme Bizを活用しています。

以前の新入社員研修では、会社規則と組織文化についての研修に丸2日間を費やしていました。そのためトレーニングが行われる日には、私たちのチームは残業しなければ他の通常業務を終えられない状況でした。

しかしTeachme Bizがあれば、私たちはトレーニング動画をアップロードするだけで済み、各従業員はいつでも各々のペースでそれを見て学習できるようになりました。もしなにか分からないことがあったとしても、いつでもマニュアルを見直しにくることができるのです。これにより、新入社員・既存社員両方からの問い合わせが大幅に削減でき、より効率的に働けるようになったことで、トレーニングチームの時間を年間最大148時間削減することに成功しています。

入社1週間で、既存社員と同じ水準で仕事ができるように

K. Buchika: 私たち総務グループでは、Teachme Bizを活用して社内コミュニケーションを効率化し、社員からの問い合わせに対応しています。以前は、社員からの問い合わせ対応に毎日4-5時間を費やしていました。しかし今では、社員から何か質問があった際には、理解しやすいTeachme Bizのマニュアルを提供することで、各社員自身で学習することができるようになりました。その結果、今では問い合わせ対応に費やす時間はわずか1時間まで減らすことができたのです。

また以前に、私たちの部署の社員が一気に退職し、部内に数名しか社員がいなくなってしまったことがあります。その時にも、Teachme Bizが助けとなり、新入社員がTeachme Biz上のSOPにアクセスして自分たちで業務を学ぶことができました。その結果、驚くべきことに、その新入社員はわずか1週間で、部内の他のメンバーと同じ水準で働くことができるようになりました。

(Left) K. Sriumporn On-amphon (Kay), Training Group Manager | HR & GA Department
(Right) K. Buchika Suntadchaiyo (Gift), GA Group Officer | HR & GA Department



活用範囲をもっと広げたい

Mr. Kusumoto : 今後の活用範囲として考えているところは、大きく3つあります。
1つ目は現在のメインユーザーである人事総務部から他部門、全社への展開です。すでに経理やITの一部の部門では活用し始めていて、来期を目処に本格的な導入を進めています。それと同時に、各事業部門でも同じように定型化されたマニュアルや手順がありますので、事業部門であるソフト開発を管理するチームや電子部品の事業にも長い目線で展開をしていきたいと思っています。

2つ目に、レクチャー形式の研修の動画教材化です。当社では、毎年行わなければいけない教育があるのですが、これは講師がワンウェイで話をする講義形式なので、これを動画コンテンツに落とし込みたいと思っています。そうすることによって、トレーニングを行う側の負荷、工数を削減できるだけでなく、見たい人がいつでも見られるような環境を作りたいと考えています。

最後に、この作成した教材の他国拠点での活用です。Teachme Bizは国を選ばずアクセスすることができるので、英語で教材を作成し、それをタイだけでなく、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシア、インドにも展開し、ASEANのすべてのメンバーが同じトレーニングを受けられるようにしたいと考えています。

再現性を担保する仕組み

Mr. Kusumoto : Teachme Bizの導入効果として、マニュアル作成や研修の工数削減という効果はもちろんあると思いますが、私としてはそこにはあまり重きを置いていません。それよりも、誰がやっても同じクオリティになるというところが重要だと思っています。この人がやるとこのアウトプット、別の人がやると違うアウトプットになるということを回避したい。やはり、再現性を担保する仕組み作りができるというのが今、私が考えるTeachme Bizの当社での存在意義だと思います。

部の仲間には以前からずっと、次の当たり前、即ち「Next当たり前」を創るよう話をしています。Teachme Bizをつかうこともその「Next当たり前」になり、条件反射的に「もうTeachme Bizでやっておきましたから」と言ってくれるようになると嬉しいですね。

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活用されていなかった複数言語が混在する紙マニュアル

第一ビニール株式会社の100%出資子会社であるDAIM Vietnamは2012年に設立され、現在は日本人2名を含む約100名体制でガーデニング用の資材を生産し、日本をはじめ、アメリカや欧州、オーストラリアなど13ヵ国へ輸出しています。

日本本社ではTeachme Bizを導入しており、サービスについては知っていたもののベトナムでの導入は考えていませんでした。しかし銀行の現地駐在員の紹介でスタディストの現地法人の方よりサービスの詳細、海外での活用事例を知ると、当社にも同様な問題があることに気付かされました。マニュアルなどをExcelで作成、紙ベースで展開しているものの、実際には活用や更新が進んでいなかったのです。特に日本語とベトナム語が混在し、見にくく理解しづらいことが、マニュアルが形骸化してしまう原因だったと考えられます。

Mr. Kobayashi, General Manager

工場の安定的なオペレーションや監査に有効な点も後押しに

人材の流動が激しく、工場の安定した運営を維持するためにもTeachme Bizの導入が有効であると考えました。工場監査の際にも電子マニュアルの存在が非常に役立つと聞いたことが導入を決断するきっかけの一つになり、さらにコスト面でも手が出しやすかったため、導入を決めることは難しくありませんでした。当社は若くて新しいことに積極的な従業員が多いため、導入後の活用も順調に進みました。導入後、スタディストさんのアドバイスを受けながら3ヶ月をかけて作成を進め、すでに100を超えるマニュアルを作成し終えました。作成作業に携わったベトナム人スタッフは、その容易さにとても驚いています。

社内マニュアルだけでなく営業ツールとしての活用も

機械の操作や品質検査に関するものなど、これまでに存在していなかった新規のマニュアルも作成してきました。今後も、現状のマニュアルをTeachme Bizに置き換えるのではなく、Teachme Bizありきで新たな仕組み作りをしていこうと考えています。

営業面でもTeachme Bizを活用しています。製造ラインの冊子にTeachme BizのQRコードを貼付することで、工場を訪れた海外のバイヤーにその場でマニュアルを見てもらうことができるようになりました。製品の仕様や使い方を示す営業ツールとしても利用し始めており、異なる言語での商談でも製品の魅力を明確に伝えることができ、他のサプライヤーよりも選ばれる実績を積み重ねています。

[DAIM Vietnam Co., Ltd. - Sample Manual]

業務の標準化・多能工化、海外拠点間のスムーズな生産移管を目指す

運用してみて初めてわかったことですが、現場では文字だけのマニュアルがしっかり読めない社員もいました。Teachme Bizは写真や動画をアップロードして作成できるため、誰が見てもわかりやすい点が社員に喜ばれています。今後も現場社員からフィードバックをもらいながらより実用的なものに仕上げ、業務の標準化・社員の多能工化に繋がることを目指しています。

ベトナムでTeachme Bizの運用が定着したら、共通資料はグループ会社への展開も可能だと考えています。アイテムごとに生産を移管することもあるのですが、拠点間での情報共有に大きな課題を感じていました。ベトナムで作成したマニュアルをそのまま中国語へ翻訳して活用できれば、この課題も解決できます。

100%を目指さないメモとしての活用

スタディストさんから定着のコツとして、完璧なマニュアルを目指さずメモ的に記録するだけで良いというアドバイスをいただいてから、作成に臨む意識も変わったように思います。私自身も現在、日本人駐在員間の引継書の作成を進めています。非定常業務が多いマネジメントのポジションだからこそ、よりTeachme Bizが価値を発揮すると実感しています。今後はこのようなバックオフィス業務への展開も進めていきたいと思います。

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赴任してみて驚いた海外拠点のマニュアル実態

Mr.Nakayama:江戸幕末の造船所に端を発する当社は、航空・宇宙、エネルギープラント、橋梁といったインフラシステムのほか、機械事業、物流事業など幅広く業務を手掛けています。このうちIHI ASIA PACIFICでは、自動倉庫や立体駐車場、ファクトリーソリューションなどの各事業を展開しています。

創業170年という長い歴史を持つ企業ですから、社内ルールやマニュアルといった類いのものはバッチリと整備されているという印象を持たれますが、こと海外拠点においては、実態はそうではありませんでした。私自身、赴任してみて驚きを覚えました。

日本国内では、どこに行けば何があるかということは全社員がしっかりと認識しているのですが、少なくともタイではこれが追いついていません。このことが業務の遂行や引き継ぎ、社員教育に少なからず影響を与えていました。ルール集やマニュアルの整備が喫緊の課題として浮上していたはずなのですが、しっかりとした対策が講じられてきませんでした。

Mr. Katsumi Nakayama , Managing Director

存在するものとしないものを検索機能で把握

Mr.Nakayama:Teachme Bizを導入する以前も、ルール集やマニュアルが全く存在しなかったということではありません。それぞれの担当者は、自身の業務としてこれら資料の作成を必要に応じて行ってきました。ただ、各人がWordで作成し、各々のパソコン上のフォルダーで保管していたため、ファイルがどこにあるのか分からない、仮に見つけられたとしても、それが最新版なのかどうかも分からないという状態でした。

また、Wordを活用すると言っても、文章の入力はもとより写真の貼り付けや、見出しを立てる、見やすくするために着色するといったことも全てが手作業なため、パソコンをよく利用する人であっても労力を要し、とても時間がかかっていました。キャプチャー画面の取り込みにも、別のアプリケーションを立ち上げてファイルを加工しなければならないなど大変な作業でした。

早急にこの課題に対応しなくてはならないと考えていた中でTeachme Bizの存在を知り、すぐに導入を決めました。まさに、探し求めていたシステムでした。

属人性を排すことが海外では大切

Mr.Nakayama:Teachme Bizは現在、大きく二つの場面で活躍しています。まず一つ目は作業現場における業務のマニュアル化です。タイ法人の主要な事業である自動倉庫、立体駐車場、ファクトリーソリューション。いずれの業務についても長年培ってきたノウハウや知見、技術といったものがあります。これを確実に次の世代に引き継ぐことが会社として重要になってきます。

こうした伝統の技を、属人的に一握りの社員が独占しているようではいけません。その社員が退職してしまったとしても、安心して引き継ぎが行われるようなそんなマニュアルが必要です。Teachme Bizはその点、とても分かりやすくできていますので、誰もがこれに目を通せば業務を継続していくことが可能です。属人性を可能な限り排し、技術を伝承していくことが、特に海外においてはとても重要となってきます。

もう一つがバックオフィス関連のさまざまなルール集やマニュアルの作成です。例えば、新入社員向けのオリエンテーション資料や各種諸手続のためのルール集。それから業務に使用する各種ソフトウエアの操作マニュアルの作成にもTeachme Bizを活用しています。

ビデオマニュアルでトレーニングの負荷を軽減

K.Duke:新入社員が入社する度に、安全講習を行う必要があります。Teachme Bizに出会う以前は、2人のトレーナーが参加する3時間にも及ぶ研修を行っており、時間も工数もかかっていました。Teachme Bizを導入してからは、動画トレーニング教材をプラットフォームにアップロードするだけで済むので、大幅に時間を削減できています。これによって生まれた余剰時間を、他のタスクの管理に向けることができます。

国籍を問わず、すべての社員が業務プロセスを理解できるように

K.Nita:人事・総務部門においては、外国人社員の入社時や、その他さまざまな活動の管理・サポートを行っています。外国人社員の入社手続きの際にはビザや労働許可証の申請・取得が必要になりますが、その書類は複雑なうえに、英語で入手できないものもあります。このようなシーンで、Teachme Bizのマニュアルが役に立っています。

必要書類のサンプルをアップロードし、テキストや記号を追加して手順を示すだけで、簡単にビジュアルベースのマニュアルが完成します。これを活用することで社員は各自で簡単に書類作成できるようになり、結果的に社内における問い合わせが減り、その対応工数が大幅に削減されました。

またメールでマニュアルを簡単に配信できるため、社員が自主的に書類作成の流れを理解し、必要な事務処理を一人で完結できるようになりました。

(Left) K. Chalee Chalayon (Duke), Safety Officer
(Right) K. Tanyatorn Wasookoonsirirax (Nita), HR & Admin

業務の大幅改善と会社組織の再構築を期待

Mr.Nakayama:IHI Asia Pacific (Thailand) Co.,Ltd.は日系企業のタイ法人ではありますが、れっきとしたタイ企業でもあります。現在は、赴任した親会社の日本人が日本での長年のノウハウを伝え、業務指導を行っていますが、いずれはタイ人マネージャーによる指導体制に切り替えなくてはなりません。そうなることが会社の成長としてもとても大切です。

その障壁の一つとなっているのが、人材の流動性です。キャリアアップのために転職を繰り返すことはタイではよくあることで、そのこと自体を否定するものではありませんが、会社としてはせっかく育てた中堅以上の幹部候補の人材を失うこととなります。

この連鎖を断ち切るために必要とされてきたのが、先にも触れたルール集やマニュアルの存在でした。わずかながらもWordを駆使してマニュアル作りを続けては来ましたが、効果が薄かったのは始めにご説明したとおりです。それを一気に解決に導いてくれたのがTeachme Bizでした。業務の大幅な改善と会社組織の再構築が図られるものと期待しています。

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業務プロセスが整っていなかった現場

Mr. Yamaguchi:弊社のタイ・チョンブリ工場では、プラスチックやタイヤの生成機械(カレンダーロール)、設備のメンテナンスサービスを主に提供しています。ここでは日本人とタイのナショナルスタッフ15人ほどが勤務していますが、以前より、業務の流れや手順が整っていないことや、情報の共有に課題を感じていました。解決策を模索している中、「Teachme Biz」を知り、業務プロセスの整備や知識の共有をするプラットフォームとして活用できるのではないかと考えました。

Mr. Takahiro Yamaguchi , Genereal Manager

「Teachme Biz」で写真や動画を使った伝わるマニュアルに

Mr. Yamaguchi:Teachme Biz導入前はあまりマニュアルが整備されておらず、あったとしても日本から持ち込まれた日本語のものがメインで、一部が英語やタイ語に翻訳されている程度でした。そのためマニュアルは使われなくなり、トレーニングも口頭で行われることがほとんどで、結果として、工場内では業務の手順やプロセスに関する問題が日常的に発生していました。「Teachme Biz」を導入してからは、写真や動画の視覚的な要素を入れた手順を可視化することで作業内容をより詳細に伝えることができます。

定例会の実施で活用を推進

Mr. Yamaguchi:ナショナルスタッフは最初、新しいツールにおっくうになっている様子もありましたが、その使いやすさからすぐに慣れていきました。今では月に1回、「Teachme Biz」定例会というものをナショナルスタッフがメインとなって実施しており、作成したマニュアルが現場に浸透するためにどのような工夫をしたか、今後どのように活用していくかという話し合いをしています。このような議論ができるようになったことは「Teachme Biz」の利用そのものが、社内文化として醸成してきた証です。

マニュアル作成により個人の力量向上

Mr. Yamaguchi:導入1年目はマニュアル作成に注力しました。スタッフ個人の業績評価の目標にまで据えて、1人あたり最低でも10件以上作成していましたので、今は全社で300以上のマニュアルがあります。
私たちは主にこれまで可視化できていなかったテクニカルなメンテナンスの要領などを「Teachme Biz」に落とし込んでいますが、この作成のためには作業の内容やノウハウをあらかじめ理解していることが不可欠です。そのため、マニュアル作成自体が個人の業務の理解度や、力量の向上にもつながると考えています。

作業ミス削減のために、Teachme Bizのマニュアルを活用

K. Bird:トレーニングは、まずOJTからスタートします。その後、社員が一人で業務を行う際になにか作業手順について不明な点があれば、いつでもTeachme Bizのマニュアルを参照することができます。この仕組みにより、職位に関係なくすべてのスタッフが常に高い水準で業務を行えるようになり、手順忘れの問題を解消し、現場でのミスを最小限に抑えることができます。

K. Kong:以前は新入社員の教育の際、自分たちでも業務手順に戸惑ってしまうこともありましたが、Teachme Bizを使い始めてからは、それがとても楽になりました。現場で作業する時にも、オンラインで簡単にアクセスできるため、すぐにマニュアルを参照することができます。 また、マニュアルの作成もかなり効率的にできるようになったと感じています。以前はExcelを使ってマニュアルを作成していたのですが、Teachme Bizに切り替えたことで、マニュアル作成が簡単になり、大幅にスピードアップしました。今では以前の半分の時間で、マニュアルが作成できています。

(Left) K. Songklod Jittangtrong (Bird), Supervisor
(Right) K. Nakarin Thiangpa (Kong), Supervisor

「Teachme Biz」を通じて、タイに正しい作業要領を残したい

Mr. Yamaguchi:まだまだ整備しなければならない作業手順や、社内外のプロセスを回すうえで必要な作業要領、マニュアルもありますので、今後も継続して新規のマニュアル作成を進めていきます。その次のステップとして、作成したマニュアルの定期的なブラッシュアップ、改訂をかけて見直していき、最新の正しいマニュアルが整備されている状態を維持していきたいです。

また、日本から技術支援者がタイに来て、OJTトレーニングをすることもあります。今後はこの貴重な機会もその場限りのトレーニングで終わらせることなく、そこで得たノウハウや知識などをしっかり「Teachme Biz」に残し、会社の資産にしていきたいと考えています。

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日本のスーパーマーケットチェーン最大手であるイオングループが総合スーパーを皮切りとして、2020年以降マックスバリューをはじめとする小型スーパー16店舗をベトナムに出店させました。大型ショッピングセンターで知られる同社ですが、伝統的な市場であるウェットマーケットが主流であるベトナムにおいては小型の食品スーパーを多数開業しブランド認知を向上させる戦略で、2025年までに100店の出店をめざしておられます。

プロジェクトリーダーとして現地へ赴任し起ち上げから携わられてきたイオンベトナム スーパーマーケットプロジェクト ゼネラルマネージャー 奥 盛宏 様に、Teachme Bizを導入するに至った経緯や活用方法、またどのような効果を感じていらっしゃるか、今後の計画についてお話を伺いました。

イオンベトナム スーパーマーケットプロジェクト ゼネラルマネージャー 奥 盛宏 様

チェーンストア方式を採用した多店舗経営のカギを握るマニュアル

―――導入の背景を教えてください。

スーパーマーケットがASEAN全体でまだまだ浸透しておらず、ウェットマーケットが主流の生活スタイルですから、まずはマックスバリュの存在を知っていただき、身近なところで多店舗展開することをめざしていきました。ベトナムでは物流センターや問屋を利用することができない中で、どう商品を調達し、受け渡しするかを標準化するのが課題でした。また、笑顔でのお出迎えや挨拶、サポートといった接客業におけるサービス精神や顧客満足という概念もほとんどありません。日本での働き方や当社が培ってきた文化に対する理解が得られない場所で、異なる価値観を持つメンバーが集まってスタートすることになったため、人材教育という面で最も苦労したと言えるのではないでしょうか。

―――マニュアルシステムを導入した背景を教えてください。

多店舗経営はチェーンストア方式を採用してはじめて利益が生まれるビジネスモデルなので、将来的に100店舗という規模でのチェーンストア化を見据えると、作業を標準化するためにマニュアルは欠かせないと考えました。そこで日本法人に生鮮部門のものを提供してもらったのですが、紙ベースにして300ページにもおよぶため、ベトナム語で作り直すとなると不可能なことのように感じました。例えば、マテリアルハンドリングで使用する道具は見たことのないようなものばかりで、とてもではないですが現地スタッフにはそのマニュアルを理解できず、他の方法がないかと模索し始めたわけです。

画像や動画を用いることで言語の壁を乗り越えて意思を疎通する

―――導入の決め手はどんなところでしたか?

一時帰国の際にグループ企業を訪問してヒアリングしたところ、マニュアルツールとして名前が挙がったのがTeachme Bizでした。テンプレートに沿って文字だけでなくイラストや画像、動画を入れるだけで手軽に作成・更新できます。手順を1つずつ表示する「ステップ構造」で細かい動きまでビジュアルでわかりやすく表現され、共有するのも簡単です。実際に見てみると、言語の壁を越えて思いが通じるツールで「これしかない」と直感しました。日本の企業が運営するサービスという面で多少の不安はありましたが、運営会社であるスタディスト様はタイにも子会社があり、英語とベトナム語でのサポートにも対応していただけるということで導入を決めました。

―――具体的な活用方法について教えてください。

ベトナムではサプライヤー様からの供給状況に応じて売場を変更しなければならない場面が多々あります。まずはオペレーションを標準化したいという大きな目標のもと、店舗での作業を洗い出すところから着手し、マニュアルとひもづけることを最優先に進めていきました。以前はパソコンで送った陳列指示書を見て変えていたのですが、閲覧できるQRコードを印刷して棚前に貼り付けるようにしました。そうすればスマホやタブレットなどのデジタル端末からQRコードを介して、直接アクセスすることができます。スタッフがいつでも確認できるようにするためには、店舗で使っているワークスケジュールとひもづけすることが、第1段階のゴールではないかと考えています。マニュアルの数が増えれば、必要なマニュアルにたどり着くことさえ負担に感じてしまうこともあるので、重要なものだけをQRコードで出力し、その場所に貼り出しておくことを徹底していきたいです。

言語が通じない環境下でも指示内容が伝わりやすいよう具体化

―――導入の効果はどのようにお感じでしょうか。

本プロジェクトチームにおけるTeachme Bizの役割は言語を越えて指示を伝える、理解するためのツールだと考えています。結局のところ、私たちのめざしたいところやスタッフの教育すべきところを言葉ではなくビジュアルで伝えるのが理解度も1番高いです。動画を通じて伝えたいことを視覚的に表現することができるという点で紙ベースのマニュアルとは大きく異なり、指示内容を具体的に示すというコミュニケーションの場面において最も苦労するポイントを解決してくれました。また、「プロフェッショナルサービス」(※)を利用したことで自分たちだけでは気がつかないような活用方法について、たくさんのヒントをいただけて非常に大きなメリットになったと思っています。
※プロフェッショナルサービス:Teachme Bizをより効果的にご利用いただけるようスタディストの担当者が伴走支援いたします。詳細はお問い合わせください。

―――今後はどのような活用の計画をお考えですか。

言語がうまく話せない、コミュニケーションできないといった問題を抱えながら、海外で働かなければならない人にとっては特に“神ツール”だと感じています。現在(2023年7月)、作成したマニュアル数は店舗の作業で約200、事務所の作業で約100です。マニュアルを「わかりやすい」と評価してもらえることが、作り手にとっては大きなモチベーションになっています。自分が作成したものを誰かが見て、影響を与えることに楽しさややりがいを感じてほしいですね。

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60余年に渡り日タイの架け橋として発展

―― タイにおける事業概要を教えてください

Mr. Nakagawa:1957年に豊田通商グループ初の海外拠点としてタイに進出し、自動車や金属、化学、食品、物流など幅広い分野を取り扱う総合商社です。タイでのビジネスも60年を超え、現在は約80のグループ会社(総社員8000人)を抱えるまでに成長しました。主な事業は金属、グローバル部品・ロジスティクス、自動車、機械加工、化学品・エレクトロニクス、そしてフード&カスタマーサービスの6つです。

Teachme Biz で業務標準化と脱・属人化、そしてDX化加速へ

―― Teachme Biz 導入の背景をお伺いできますか?

Mr. Nakagawa:創業から現在まで、時代に合わせてさまざまな変化を遂げてきた弊社ですが、社内業務は以前からの慣習がそのまま残ってきた場面が見受けられ、業務の属人化という課題に直面していました。また人の入れ替わりも激しく、前任者ごとで引き継ぎ内容に差異があるなど業務の広がりが見えない状況に陥っていました。

K.Som:その一方で、弊社では以前から“学習する組織”を目指し、個人のノウハウを会社の財産として蓄積できるソリューションを検討してきました。その一つとして業務手順書の作成に取り組んできましたが、数を重ねるごとにその作業時間と労力が非効率的だと感じるようになっていました。

Mr. Nakagawa:加えて、近年は会社全体のDX(デジタルトランスフォーメーション)化に注力しているのですが、普及の鍵になると考えていたのはDX化に対する複雑で難しいという先入観をいかに払拭するかでした。新しいツールに対して「自分の業務で試してみたい」と前向きに捉えてもらうためにも、ユーザーフレンドリーで手軽なツールが必要だと。そんな時にTeachme Biz の機能を知り、前述の課題改善に加えてDX化にも最適だと感じ、導入を決めました。

文字ベースからビジュアルベースへ移行し、問い合わせ8割削減

―― 以前の手順書はどのように作成されていたのでしょう?

K.Som:私は人事部で社員の評価制度を担当しているのですが、年3〜4回の評価時期に向けて毎回必要なデータなどを準備する必要があります。しかしながら、その作業は人事に関わる情報整理の他に、各社員がその評価システムを使用するための手順書の作成も含まれます。システム画面をスクリーンショットし、その画像をパワーポイントに貼り付け、説明文を加える。簡易的なフォーマットはあるものの、画像や文章が増えればそのバランスが崩れるため、細かい調整を繰り返す。そうして苦労して作った手順書を共有しても、全体の2割ほどしか見ていない。最終的には人事部へ直接問い合わせが来るなど、手間も人件費もかけているのに実際の成果に繋がっていないと感じていました。
Teachme Biz を導入したことにより、この問い合わせ件数が8割も削減できたことはとても嬉しい効果でした。画像を添えて「見える化」したことにより、手順が複雑な評価システムに対する各々の理解度も高まった他、人事部では昇進や異動、退職といった場合に対応するためのマニュアルとしても大いに活用しています。高頻度で起こる問い合わせに備えて、あらかじめマニュアルを作成・共有することで、より効率的でスムーズな業務体制へと繋げることができました。

―― 人事労務管理の一つ、昇進管理の場面での活用例も教えていただけますか?

K.Som:当然ながら、昇進が決まった人がいればその業務を引き継ぐ人もいます。その際には後任者が理解でき、なおかつ業務クオリティを下げずに遂行できる業務マニュアルが欠かせません。これまでも昇進候補が決まると、当人が作成した自身の業務マニュアルを人事部に提出し、昇進の可否を最終評価してきましたが、業務マニュアルを作ったことがない人は、その作業に長時間を費やしてしまう場合が少なくありませんでした。また、その完成度にも差異がある場合もありました。そういった非効率な作業時間や差異を解消するために、未経験者でも簡単に作れるようにTeachme Bizを活用しています。作成しやすいのはもちろん、視覚的に情報が理解できるTeachme Biz は業務クオリティを維持できるツールとして 最適だと感じます。マニュアル内には、業務をマニュアル化する理由、具体的な業務手順に加えて、「よくある問い合わせ・問題点」も明記するようにしました。こうした前任者の経験を含めることで、後任者に起こり得るトラブルを事前に回避でき、さらには新たな気づきや防止策の発見にも役立っています。

「マニュアル作成者・利用者どちらの立場からでも使いやすい」

―― Teachme Biz を実際に使用した感想はいかがでしょう?

K.Som:Teachme Bizは、画像や動画を簡単に挿入できるフォーマットが設けられているため、マニュアル作成時も必要なデータを挿入するだけ。初めて使う人でも説明を聞くだけで難なく操作することができ、実際に使用した社員は口を揃えて「他のサービスと比べて簡単で使いやすい」と話しています。また利用する(閲覧する)側としても、ビジュアルベースで情報を捉えられるので社員の理解度向上・業務の均一化に繋がり、さらに習得スピードも早くなるなどいいこと尽くしです。
特に、Centralized Managementと人事部ではもっとも高い頻度で活用されています。一例ですが、Centralized Managementでは全社員の業務効率化、問い合わせ対応の削減を目指し、社内ツールや工具、設備の使い方や就業規則など日常的に必要な情報はすべてTeachme Biz で共有・確認できる体制にシフトしています。

実際のQRコード活用例

コロナ禍のコミュニケーションツールとしても活用!

―― コロナ禍でTeachme Biz の新たな活用場面はありましたか?

K.Som:Teachme Biz 導入当初の大きな目的は ①個人のノウハウを一元化し、会社の財産にすること ② 社員の業務品質の標準化 ③引き継ぎ体制の確立でしたが、当時は想定していなかった効果も実感しています。新型コロナウイルスの影響により直接的なコミュニケーションがとれなくなった際にも、Teachme Biz が役に立っています。例えば、動画を通して社長から全社員へメッセージを伝える時にも、Teachme Biz を使うことでタイムロスなく共有できますし、後から確認することもできるなど新たなコミュニケーションツールとしても重宝しています。

―― 今後の活用プランを教えてください

K.Som:現在は人事、IT、Centralized Management、Safety、Corporate Planingでの使用に限られていますが、将来的には他部門にも拡大していく予定です。最近では、取引先や顧客といった社外コミュニケーションの向上などを目的に、フード&カスタマーサービス部門からTeachme Biz 導入を希望する声がありました。各部署でその効果が現れているからこそ、自ずと活用の場が広がっていくのではないでしょうか。

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短時間・高出力・高精細を叶える「X線検査機」を提供

——タイ進出の経緯を教えてください

「NIKON SALES (THAILAND)」は2011年に設立しましたが、それ以前から現地の総販売代理店「Hollywood International(以下Hollywood社)」とパートナー契約を結び、タイでの製品販売に注力してきました。Hollywood社は業界トップクラスのエンジニア数と技術レベルを誇り、お付き合いはかれこれ40年以上です。その一方で、より多くの顧客を獲得していくために代理店だけに任せるのではなく、製品の魅力を自分たちから普及していくことが必要だと、タイ法人設立に至りました。

——近年は「X線検査機」の需要が高まっているのだとか

ご存知の通り、タイにはASEANにおける生産拠点の確立などを目的に、製造業を柱とする企業が世界各国から集まっています。その製造現場で不可欠なのが、製品の品質を最終確認するための検査・測定機ですが、細部まで精細な検査を実施するために長い時間を要するため、検査効率が上がらないという課題を抱えていました。短時間で検査を行おうとすると、精細なデータが取得できないのです。

そんなジレンマを解消するために開発されたのが、弊社の「X線CT検査装置シリーズ」です。光学機器メーカーとして培ってきた弊社のノウハウをもとに自社開発した高精度なX線源を用いることで、「短時間・高出力・高精細」を実現しました。機械電子部品やアルミをはじめとする鋳造部品を切断・破壊することなく検査でき、樹脂成形部品などにも応用可能。自動車や電気機器、医療機器、美容プロダクトなど業界問わず幅広くご活用頂いていて、珍しい事例ですと、考古学的な遺物の調査等にも導入頂いている例もあります。

——ショールームも構えていると伺いました

はい。BTSラチャテウィー駅から徒歩圏内にあるHollywood社ビル内で、2020年6月から運営を始めました。前述した「X線CT検査装置シリーズ」のデモ試験に加えて、実際の検査利用もできますのでお気軽にご相談頂ければと思います。

Teachme Biz 導入の決め手は“簡易操作と導入コスト”

——Teachme Bizを導入しようと思ったきっかけは?

私は2018年末にタイに赴任したのですが、月日を重ねるにつれ情報共有が属人化し過ぎていることによる業務レベルの差を痛感するようになりました。簡単な例で言えばスタッフによってビジネスマナーの認識の異なりや、製品情報の理解度の違いです。

そういった差異を正そうとしても結局人を介しての指導になるため、微妙なズレが生じてしまう。そのズレを正すために、再び説明を行う…という効率の悪さを強く感じていました。その問題を解消できるツールを探していたところ取引先の銀行様からTeachme Bizを紹介してもらい、このほど契約を開始しました。

——導入の大きな決め手は何だったのでしょう?

各業務を全員が同じように把握できるマニュアル作成と、情報共有のためのプラットフォーム構築という目的に当てはまっていたことはもちろんですが、操作方法がシンプルで使いやすい点は大きな魅力でしたね。

加えて、導入コストが安価な点も理由の一つ。事前にTeachme Bizのサービス詳細や利用方法、過去の事例など丁寧な説明を受けていたので運用イメージは明確にできていたものの、やはり導入してみなければわからないこともあります。万が一、想定していたイメージと異なる場合でもStudist(Thailand) に相談できますし、ミニマムプランで年間契約料は10万B以下とサービスの充実度に対して比較的ローコストなため、弊社にとって大きなダメージにはならない。「まずは試してみよう」という前向きな気持ちで導入することができました。

“ビジネスマナーの底上げ・均一化”を図るマニュアルを

——どのような場面での活用を想定していますか?

Teachme Biz導入の包括的な目的は業務効率の向上ですが、現場レベルで考えているのはスタッフ全員のビジネスマナーの底上げ・均一化と、製品に対する理解度の強化です。

ビジネスマナーについては先にも少し述べましたが、日系企業の皆さまとやりとりをすることが多い弊社ではこれまで、新しいスタッフが入社した際には担当者が日本式の作法を指導してきました。しかし、中にはもちろん正しく理解していなかったり内容を忘れてしまったりする人がいます。名刺交換一つをとっても、渡す向きが上下逆さになっていたり片手で受け取っていたりと間違ったやり方で覚えてしまっているケースはゼロではありません。

小さいなことですが、お客さまとのやりとりはビジネスの基本です。まずは挨拶やメールの送り方、会食時の振る舞いといった起こり得る場面を洗い出し、それに対応する手順や受け答えのマニュアルづくりに取り掛かりたいと思います。Teachme Bizならフォーマットに沿って動画や画像を交えながら視覚的に訴えかけることが可能なので、スタッフも情報を正確に、かつスムーズに理解できる点も嬉しいですね。

また作成したマニュアルはクラウド上に保存できるため、一度作ってしまえば誰でもその内容を振り返ることができる。新入社員への基本指導もTeachme Bizのリンクを送るだけで事足りるようになるなど人材育成の効率化、品質向上に直結すると期待しています。

——マニュアル作成の工程はいかがでしょう?

導入したばかりでまだ雛形を作れていないのですが、専門的な知識や技術を必要としないTeachme Bizの簡易な操作・機能は非常に魅力的です。実はこれまでにパワーポイントを使って自分でマニュアルを作ろうと思ったことはあったのですが、過去の経験から「マニュアル作成は、面倒で手間も時間も掛かる作業」という意識が刷り込まれ、腰が重くなっていたんです。

Teachme Bizを使った場合、大半の作業は既存のフォーマットに沿って文章や画像、動画を入れ込むだけ。これならタイ人スタッフもすぐに操作を覚えることができるでしょうし、作成時間も大幅に短縮できる。そして、同じ説明を何度も行う場面が減った分、自分の業務に集中できるようになるので作業効率が上がり、生産性も増すなどいいこと尽くしですね。

製品マニュアルで営業スタッフの提案力を強化

——製品マニュアルはどのように活用予定ですか?

弊社にはユーザー用の製品マニュアルや簡単なPR動画はすでにあるのですが、それは特徴や使い方を分かりやすく抜粋したもので、当然ですがセールス側にとっては不十分。もちろん現時点でもスタッフは自社製品について把握していますが、そこにはビジネスマナー同様スタッフ間におけるレベルの差、提案力の差が生じています。その問題を解決するために、Teachme Bizを通してセールス時に求められる情報・知識をマニュアルに落とし込むことが最初の作業だと考えています。

原材料や部品、搭載技術、開発から完成までの背景をはじめ、詳細な利用手順や現場での具体的な活用・応用方法など相手が必要とする情報をどんな場面でも正確に提供できるようになれば、提案力・サービス水準は自ずと向上しますし、それは製品の信憑性を高めることにも繋がります。弊社は頻繁に新製品を発売するわけではないので、大きな作業が必要なのは初期段階だけ。

——製品に対する問い合わせや改善点などの共有にも活用できますね

現場で日々発生するお客さまからの問い合わせも、業務効率化のチャンスです。一人でその内容を抱え込むのではなく、どういったケースでどんな返答を行い、解決したのかなど一つひとつをマニュアルに反映・共有することで、同様のケースが起きた時に迅速な対応へと繋がります。またマニュアルの閲覧回数が可視化されているので、スタッフが内容を確認したかどうかも一目瞭然。浸透度をすぐチェックできるのも利点だと感じます。

スタッフが入れ替わっても揺るがない会社のノウハウを、着実に積み重ねていきたいと思います。

まずは雛形を作り、新たな業務体制の構築・浸透を目指す

——今後の展望をお聞かせください

重複しますが、まず私自身が雛形を作り、それをもとに社内スタッフへTeachme Biz の役割・機能を理解してもらうことが喫緊の目標です。そこからマニュアル作成を各マネージャーへ、現場スタッフへと徐々に移行していきたいと考えています。また、現時点ではTeachme Biz の利用は社内セールス部門内のみになるのですが、そこで基盤を構築した後には経理・総務部門やパートナーであるHollywood社、ひいては社外・国外での活用へと発展させていけるようになるのが理想ですね。

新型コロナウイルスの影響により日本からの出張者がいなくなり、急激に浸透したリモートワーク体制にもTeachme Biz が大きな一端を担ってくれるはずです。業務体制の見直しと並行し、弊社が注力する「X線検査機」の周知を図りながら「NIKON=X線」のイメージも定着させていきたいと思います。

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日本最大手のグループウェアの一つ「desknet’s NEO」のASEAN市場開拓

―— タイを中心とした事業概要を教えてください。

Mr. Watanabe : 弊社は、日本本社が開発・提供している「desknet’s NEO」のASEANにおける販売・サポートを行っております。「desknet’s NEO」は、1999年にサービス提供を開始したグループウェアで、同分野では最古参の1つという位置付けです。誕生から20年以上、日本国内でビジネスを展開し、多くのシェアを獲得してきましたが、国内市場の縮小や欧米の競合他社の新規参入といった流れもあり、5年ほど前から経営戦略の一つとしてアジアの市場開拓・販路拡大に向けた取り組みを始めていました。そして2019年12月、マレーシアにASEAN初の拠点を設け、2021年2月にタイ法人を設立し、本格的にASEAN市場へ展開しています。

「desknet’s NEO」は、企業やグループ内での情報をシェアしたりコミュニケーションを図ることが基本になるのですが、ASEAN諸国では情報をシェアしたりコミュニケーションを図るビジネスツールとして、「紙」「スプレッドシート」「LINE」「e-mail」が主流でありこれらのツールが抱える様々な非効率業務を無くしたいと言うニーズが確認でき、我々の製品がアジア市場において需要があるのではと感じ、進出を決めました。

Mr. Tatsuya Watanabe, Managing Director

社内外をケアできる「使いやすさ」と「分かりやすさ」

―— Teachme Bizを導入した背景とは?

Mr. Watanabe : 前述した通り、我々の役割は「desknet’s NEO」の販売および導入後のサポートなのですが、本サービスはサブスクリプション型のビジネスモデルのため、新規のお客さまを獲得し、その方々に長くお使いいただくことで売り上げは自然と右肩上がりに伸びていきます。そのため新規獲得と同時に、一度ご契約いただいたお客さまにいかに継続していただけるかがビジネスモデルとして大きな肝になります。
ただ、当時は立ち上げたばかりということもあり、人的な手厚いサービスを提供することは難しいとは理解していました。マンパワーで補うのではなく、システム的にカバーできるツールを探しているなかで知人に紹介されたのがTeachme Biz であり、スタディスト タイランドさんにサービスの詳細を伺い、導入を即決しました。

―— 導入にあたり、不安を感じていた点はありましたか?

Mr. Watanabe : この手のツールを導入する際に「ローカルスタッフが使いこなせるか」「ローカルスタッフに浸透させられるか」という点は、弊社を含め日系企業の多くが感じることだと思うのですが、デモンストレーションを拝見した時に、Teachme Biz は直感的に簡単にマニュアル作成を進められると感じられたので、特に不安に感じる点はありませんでした。加えて、作成したマニュアルを弊社のお客さまが簡単に理解し、使用できるかという社外に向けた使いやすさも重要なポイントでしたが、Teachme Biz はその点もクリアしており、双方へのケアが実現できることが導入の決め手となりました。

K.Yhok: 弊社ではITソリューションのプラットフォーム「desknet’s NEO」を提供しており、その操作方法に関するマニュアルをTeachme Bizで作成し、社内外で共有しています。例えば社内の営業担当者が操作方法を勉強したい時にTeachme Bizで確認したり、カスタマーサクセス担当者がお客さまにTeachme Bizのマニュアルを送ってサポートをしたりと、社内外の情報共有で活躍しています。

Sangdao Sangarunsuksan (K.Yhok), Customer Service Representative

ゲーム感覚でスタッフに浸透。3言語のマニュアル作成へ

―— Teachme Biz を社内で浸透させるために工夫した点があれば教えてください。

Mr. Watanabe : 予想通り、スタッフが使いこなすようになるまでの時間は短かったと思います。先ほど申し上げた通り、Teachme Biz は直感的に操作がしやすいツールだと感じていたため、スタッフに対しても「習うよりも慣れる」という方針で、Teachme Biz を使った簡単な社内コンテストを実施しました。自己紹介や趣味の紹介といった自由なテーマを通してスタッフが気軽にTeachme Biz に触る機会を設けたことで、より早く社内に浸透したと感じています。

―— 実際にマニュアルはどのような流れで作成したのでしょう?

Mr. Watanabe : 前提として、弊社はマレーシアにも拠点があり、また日系企業の方々のご利用もあるため日本語・タイ語・英語と3言語のマニュアルが必要でした。その素材はもともと日本本社にあったので、まず私自身が各コンテンツをTeachme Biz に落とし込み、そこからタイ語・英語へとローカルスタッフが作り替えていきました。

K.Yhok: 私はマニュアル作成を担当しているのですが、以前はPower Pointを使って1つあたり30分程度かかっていましたが、Teachme Bizを導入してdesknet’s NEOからは5~15分程でできるようになりました。マニュアルができたことで(「desknet’s NEO」の使い方に関する)質問に繰り返し対応する必要もなくなり、全体として70~80%もの工数を削減できました。さらに、出来上がったマニュアルは画像や動画があり、またStep構造であることでより分かりやすくなりましたし、アップデートも簡単にできます。

導入後の問い合わせが半分に! 顧客トレーニングにも活用

―— お客さまに対するTeachme Biz の活用方法を教えてください。

Mr. Watanabe : お客さまに「desknet’s NEO」をご契約いただいた際、管理画面にデフォルトでTeachme Biz へのリンクを埋め込むことで、誰もが簡単にアクセスできる環境をつくっています。
Teachme Biz導入前は、ご契約いただいたお客さまから「desknet’s NEO」の使用方法について月に50〜60件の問い合わせを頂いていたのですが、導入後は20〜30件と約半分になりました。他方で、「desknet’s NEO」をご契約いただいたお客さまへのトレーニングの効率化にも効果を発揮しており、従来2時間〜2時間半ほどかかっていたトレーニング時間を1時間半ほどに短縮できた点においても非常にメリットを感じています。

K.Yhok:以前はマニュアルの更新をする際、そのファイルを探すことに時間がかかり、更新を完了するまでにかなり時間がかかっていました。さらに、マニュアル更新をお客さまへ連絡する際、ファイルの添付を忘れて別途ファイルを送ることがあり、お客さまにご迷惑をおかけすることが度々ありました。Teachme Bizを導入してからは、更新も簡単にできますし、お客さまへの連絡も「マニュアルを更新したのでリフレッシュボタンを押してください」と伝えるだけで済みます。また、私たちがすぐにお問い合わせに対応ができない時にも、お客さまご自身でキーワード・タグ検索で知りたい情報を調べていただくことができます。

マニュアル作成が“顧客に対する理解度向上”にも繋がる

―— その他の変化についてはいかがでしょう?

Mr. Watanabe : お客さまに対するスタッフの意識にも変化がありました。コロナ禍ということもあり、また「desknet’s NEO」の特徴を踏まえるとお客さまとはオンラインでのやり取りが基本になるのですが、その際にスタッフ側はどうしてもお客さまの立場やサービスに対する理解が希薄になりやすいという懸念がありました。
しかし、お客さまの立場になり、お客さまがいかに使いやすいかということをイメージしながらTeachme Biz でマニュアルを作成することで、スタッフの意識が変わり、これまで以上に鮮明にお客さまを理解することができるようになったと感じています。

―— Teachme Biz の使用方法について、今後の展望をお聞かせください。

Mr. Watanabe : 現在は、主にお客さまに対するサポートに焦点を当てて使用していますが、次のステップとしては社内の業務・情報をマニュアル化し、各スタッフがスムーズに業務に取り組めるような仕組みを構築したいと考えています。今後、ビジネスを拡大するなかでスタッフの採用が増えていくことは明らかなので、それぞれがスムーズに業務を始められるよう社内マニュアルの作成にも注力していきたいと思います。

K.Yhok: 将来的に、desknet’s NEOのユーザー様向けのオンライントレーニングにTeachme Bizを活用したいと考えています。リアルタイムでトレーニングに参加できなかった方や、参加したものの内容を忘れてしまった方が、Teachme Bizで復習したり、学んだりできるようにしたいです。

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「ハイボール専門バー」1号店をバンコクにオープン

Mr. Suzuki : 弊社は、アジアでハイボール専門バーを展開するために立ち上げた会社であり、その記念すべき1号店「The Japanese Highball Bar 1923 Krung Thep」をタイ・バンコクにオープンしました。名前の通りお店ではハイボールをメインに据え、料理もハイボールと一緒に楽しめるものをテーマにご提供しています。

「本物の美味しさ」を浸透させるためにTeachme Bizを選択

Mr. Suzuki : 海外でハイボールを普及するに当たって、最も重要だと考えていたのが品質の安定化です。誰が作っても1杯1杯の味を均一に、高いレベルで提供できるか。これまでも海外に商品を輸出し、現地のお店でそれぞれハイボールを提供していましたが、我々が思う「本当に美味しいハイボール」は体現できていないと感じていました。商品やレシピがあっても、見たことも聞いたこともない、美味しいハイボールとは実際にどんなものなのか。また飲食店では人の入れ替わりも激しいため、一度教えても、継続して安定した品質を提供し続けることが極めて難しいと感じていました。本物を知ってもらうためにも、自分たちの店を出すのが一番早いなと出店を決め、いかにその品質を安定化・標準化できるかを考えていた時に出会ったのがTeachme Bizでした。

Left : Mr.Shoichi Suzuki, Chief Operating Officer / Right : Mr.Nattachai Wetsoonthorn (Max), Head Chef

言葉を補う視覚的なコミュニケーションと利便性

Mr. Suzuki : 私自身、タイでビジネスを行うのが初めてなのですが、過去の経験により言葉だけで物事を正確に伝えるのは難しいと感じており、視覚的に情報を伝えることができるTeachme Bizは非常に魅力的だと感じました。

画像と動画どちらもマニュアルに入れ込めるため、言葉では説明しきれない部分を視覚的に補ってくれますし、特にハイボールの作り方など細かな工程を理解してもらうために動画を多く活用しています。当店では英語を基本としながら、日本語・タイ語の3言語が使われているのですが、どの言語でも翻訳した際に微妙なニュアンスを伝えきれない場合があります。そういった言葉の微妙なニュアンスをTeachme Bizではダイレクトに伝えられますし、すべてのスタッフに正しい作り方を理解してもらい、ハイボールの品質を担保するためにTeachme Bizは欠かせないツールになっています。

Mr.Nattachai : 私のミッションはお店のスタンダードを作ることです。前職では紙のマニュアルを作ったり、業務連絡は口頭または、ノートに書いて伝えていました。でも、ここではTeachme Bizで動画や画像をいれるだけでStep by Stepのマニュアルや業務連絡ができてしまうので、以前よりもとても便利です。前職のやり方のままだと、お店のスタンダードを作るミッションは果たせなかったでしょう。

Teachme Bizの導入目的は、(1)来客時の対応、注文の取り方から店内清掃まで、すべての部門の業務標準化、(2)日々の業務連絡、(3)各レシピのデジタル化でしたが、Teachme Bizはそのすべてのニーズをカバーしています。

Mr. Suzuki : また、簡単な操作に加えて、いつでもどこでもスマートフォン(以下スマホ)から作業ができ、じっくりとマニュアルを作成したい時はパソコンから操作できるなどインターフェースが複数あるという利便性の高さにも惹かれました。

Teachme Bizで従業員トレーニングを効率化

Mr. Suzuki : オープンに向けて特に重きを置いていたのは、従業員トレーニングです。お店を立ち上げる上でサービスの流れをスタッフに正しく理解させること、言語レベルの差に関わらず全員が同じ水準でサービスを提供できるまでに育成することが最初のポイントだと思っていましたし、できる限りシンプルに、簡単に伝えるということを肝に命じていました。それをサポートしてくれたのがTeachme Bizです。

新しく入ったスタッフは、まずTeachme Bizのトレーニングコースにアサインして会社紹介や店のコンセプト、メニュー、レシピなどを勉強してもらうことで、全員が同じ知識レベルになるようにしています。その後、現場のトレーニングに入りますが、分からないことがあったら誰かに質問をする前にTeachme Bizのマニュアルを確認するようと伝えています。ひと言で教えられる内容もありますが、複雑な作業を教える場合は教える側も時間を奪われてしまいますし、飲食店ではそういった時間が貴重です。Teachme Biz のマニュアルがあれば各々が確認したいタイミングで確認できるので、店にとって非常に意味があると感じています。

Mr.Nattachai : 例えば、ある手順が分からない従業員が10人いて、もし自分たちで確認ができるものがなければ、彼らは一人ひとり私に聞いてくるでしょう。そうするとわたしは10回同じことを教えなければなりません。でもTeachme Bizのおかげで、そのようなことが全くありませんでした。

Mr. Suzuki : 日本とは異なり、準備期間からオープン後の現在までにスタッフの入れ替わりがすでに複数回発生しましたが、すべての業務内容をTeachme Bizのマニュアルに落とし込んでいたので慌てることなく次のスタッフに移行できました。

細かなグループ設定でセキュリティ面の不安も解消

Mr. Suzuki : 当店では、スタッフがTeachme Bizを使用する際は個人のスマホを利用しています。マニュアルの中には店の大事なレシピもあるため、導入前はセキュリティ面で少々心配な点もありましたが、Teachme Bizではスタッフ全員が閲覧できるものとマネージャーのみが閲覧できるものに権限を細かく分けられるという話を聞き、安心して共有することができました。また、簡単にアカウント削除できることで、退職者が出た時の情報流出の心配もしなくて済む点も安心できるポイントでした。

スタッフの間でもTeachme Bizが浸透し、当初は私が作ったマニュアルを真似て作っていたものを、今は自分たちで考えて作れるようになってきました。Teachme Bizのカスタマーサポートでは、日本語とタイ語、英語の3言語で対応いただけるので、ローカルスタッフが分からない点はタイ語で直接問い合わせできるなどスピード感あるやり取りも魅力だと感じます。

Mr.Nattachai : 日本のハイボールの文化を広げていくために、Teachme Bizは我々にとって「教科書」になります。店舗を増やしていく中で、誰がやっても、同じ基準でサービスを提供できる「Everyone Everywhere」を体現するソリューションです。

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水と風に関わるサプライチェーンをタイで確立

「TERAL THAI」は1991年に設立し、30年以上にわたり揚水や給水、消火栓に関わるポンプと産業用ファンの製造を主軸にタイで事業を展開しています。もちろん、前述した他にさまざまな種類の製品を扱っています。

そして、本社は創業1918年と日本で100年を超える業界のトップランナーとして走り続けると同時に、中国やインド、ベトナム、インドネシア、フィリピン、アラブ首長国連邦、カナダなどさまざまな国に支社を構えています。

お客さまは、建設会社や自動車メーカー、工業団地にある工場などが大部分を占めます。またタイには子会社が2つあり、製造部門と営業・アフターサービス部門に分かれています。アフターサービス部門を設けることでお客さまのニーズを理解することができ、求められる品質に応えられるよう日々改善を続けています。


Ms. Siripen U. Worakul

日々発生する紙のマニュアル更新をTeachme Bizで効率化

前述しましたが弊社ではお客さまの声に応えるため、常に作業を改善しています。それはつまり、日々作業マニュアルのアップデートが必要になるということです。

しかし以前は紙のマニュアルを用いていたため、紙のマニュアルの更新が非効率で追いついていませんでした。また、文字が羅列されたマニュアルを読むことが苦手な人も一定数おり、文字だけで読み取ろうとすると誤った解釈をすることがあり、作業ミスに繋がるという悪循環が発生していました。

この課題を解決することが急務と考え、探したところ、Teachme Bizに出会いました。詳しい情報を調べたところ、ビジュアルベースでマニュアル作成ができることに加え、管理・共有もすぐにできるなど我々が求める機能がすべて揃っていることが分かり、導入を決めました。

デジタルプラットフォームの構築で新たなステージへ

近年の世界水準に適応するためには、デジタルトランスフォーメーション(DX)が欠かせません。Teachme Biz導入を機に、弊社ではDXに取り組み始めました。作業マニュアルをすべてデータ化してTeachme Bizに保存し、共有したことでそれぞれがスマートフォンから容易にアクセスできるようになったことは、DXの第1歩です。従業員がTeachme Bizに慣れていけば、将来的に想定される他のシステム導入時にもスムーズに受け入れてもらえると考えています。

私自身、初めてTeachme Bizを触った時、複雑な操作がなかったため「非常にいい」と感じました。視覚的に情報を捉えることができ、操作がシンプルで簡単。従業員からのフィードバックは予想以上に良く、教えたこと以上の利用方法を知りたがっていると報告を受けました。そして、当初持っていた利用アカウント数をあっという間に超えてしまい、現場に合わせてアカウント数を増やしました。その反響には驚きましたね。

また、以前のマニュアルでは文字だけで覚えられなかった人も、Teachme Bizに切り替えてからは作業内容の理解力が高まりましたし、これまで誤った覚え方をしていた従業員を正すチャンスだと感じました。これにより会社全体の共通認識が生まれ、サービスの標準化・向上、ひいてはお客さまの信頼獲得に繋がると考えています。

Teachme Bizで属人化を解消

弊社ではまず製造部門からTeachme Bizを使い始め、品質管理部門と組立部門へと展開しました。

製造部門では、大きく分けて自動機械と手動機械の2種類を使用しています。導入前から気になっていた点は、従業員ごとに作業スキルが異なるため製品のクオリティが不安定なことでした。特に手動機械は、ほぼ従業員のスキルに頼るなど属人化していました。スキルの高い従業員も定年になれば退職してしまいます。若い従業員にしっかりとした教育を行い、“その時”に向けて備えなければいけないですし、そのためにもTeachme Biz を現場でうまく活用していきたいと考えています。

加えて、品質管理部門においても作業の正確性が以前から気になっていました。この部門では、顧客に製品を納品する前にさまざまな数値を用いて製品のクオリティを確認しなければいけません。弊社の製品が一定のクオリティに達しているか、お客さまの求める製品として自信を持って出荷できるかを管理するための心臓部でもあります。正確な作業を実現する上でもTeachme Biz には期待しています。

「値段以上の価値があるのに、手が届きやすい」

Teachme Bizは効果的な機能をさまざまに備えているのに、ハイコストなイメージのあるデジタルプラットフォームの中で手が伸びやすい値段設定という点も魅力です。業務パフォーマンスを管理するのはもちろん、属人化を回避するなどリスク管理の面でも長期的に見て価値のある投資だと考えています。

【担当者の声】「Teachme Bizは現場を明るく、楽しくする」

Teachme Bizを導入後は、紙のマニュアルを使用していた頃に比べて、従業員同士のコミュニケーションが円滑になり、作業に対する理解が容易になりました。これまでの文字が並ぶマニュアルを敬遠する従業員も少なくなかったのですが、今では使うのが楽しくて、自らマニュアルを作るようになりました。作業に対して以前より興味を持つようになったのもTeachme Bizのおかげだと感じますし、現場の雰囲気が明るく、楽しくなるという相乗効果も生まれています。

ISOに則った運用をTeachme Bizでより容易にする

ISOの目的は製品の品質を満たすように作業手順を統一、管理することです。作業手順は紙でもデジタルでも問題ありません。
従業員の作業手順の理解を容易にするために、ISO上、紙である必要がないものは、Teachme Bizでデジタル化し、ISOに定義されている基準に従って、紙とデジタルの両方で管理する方針です。

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https://biz.teachme.jp/casestudy/teralthai/ (事例動画あり)

事業に不可欠なエンジニアの人件費高騰を見据え、タイに進出

—— タイ進出の経緯をお伺いできますか?

バンコクに現地法人を開設したのは2014年です。弊社の事業にエンジニアは欠かせないのですが、当時の日本では年々その人件費が高騰していました。将来的にコストの負担が大きくなると感じ、日系企業、特に製造業が多く進出し、東南アジアの中枢であるバンコクを弊社の海外初拠点に選びました。

本社は自動車や航空機、精密機器など製造業が盛んなエリアの愛知県・名古屋市に構えていて、製造業界を中心としたお客さまに向けたスマホアプリや業務支援システムの開発、それに伴うITソリューションの提案をはじめ、ITインフラ構築といったIT事業を軸にビジネスを展開しています。

—— サービス内容は日本と同様でしょうか?

大部分は変わりませんが、日本よりもシンプルです。皆さまシステム構築やアプリ開発を求めているのかと思いきや、進出当初の依頼の多くはホームページ制作。本社のホーム ページはしっかりと整っているのに、タイ側では手をつけていない企業が予想を超えてあったことには少々驚きました。そうしたタイのニーズを掴み始めた3年目から人員を強化し、開発・制作総務と、私を含めた現在の7名体制が出来上がりました。

「手の施し用がない」と諦めていたスタッフ間の業務量の差を Teachme Biz で最適化

—— Teachme Biz 導入を決断したきっかけは?

スタッフ間の意識や業務量の差が広がっていることに不安を覚えたからです。特に、立ち上げから一緒にやってきたスタッフは自分のペースで仕事を進められるようになってはいるものの、後輩が入っても業務の引き継ぎがうまくいかず、業務量に差が生まれていました。そして、解決策を投じながらも実を結ばない日々が続き、半ば諦めかけた時に知人から紹介されたのがTeachme Biz でした。

ただ、正直に言うと説明を聞くまではあまり期待していませんでした。当時の私は、 Teachme Biz = 業務マニュアルを簡単に作るだけのサービスだと思っていたんです。過去の経験から、マニュアルは作っても誰も見ない、一切活用されないものだと記憶に刷り込まれていたため、問題解決に繋がるイメージが湧きませんでした。

けれど、説明を聞いてみたら単純な業務マニュアル作成だけでなく、スタッフの業務を可視化することで業務格差の改善にも繋がる。まさに今、自分が求めているものだとすぐに導入を決意しました。その話を聞いたのが2020年夏だったのですが、ちょうど本帰国が決まったタイミングでもあり、自分がタイにいる間に今の問題をクリアしたいという想いが重なったことも一因です。

E-STAGE CO., LTD./E-STAGE (THAILAND) CO., LTD. 志水 辰彦 様

属人的になっていた業務をマニュアル化したら…3人分の作業が2人で完結!

—— 現場ではどのようにTeachme Biz を取り入れたのでしょう

属人化され、ブラックボックスと化していた業務を何とかしなければとそれぞれの業務をすべて洗い出し、マニュアルを作るよう現場スタッフに指示を出しました。私自身はマニュアル制作に一切関わっていません。Teachme Biz を提供するStudist (Thailand)にはタイ人担当者がおり、操作方法からトレーニング研修まで行っていただいたので、タイ人同士でのやり取りが中心です。

また、導入後に不明点が出てきたらLINEですぐに問い合わせできますし、毎週金曜にはStudistオフィスで無料相談会を行うなどアフターフォローも万全。安心して任せられました。

—— タイ人スタッフに戸惑いはありませんでしたか?

第一弾として、ルーティーン業務が多い総務スタッフにマニュアル作成を依頼しました。自分の業務を説明する人とTeachme Biz を操作する人の2人1組で行ったところ、特に躓くことなく、スタッフのみで進めることができました。操作を担当したスタッフは大学を卒業したばかりの新入社員だったのですが、すぐに操作方法を覚えるなど、利用開始直後は非常にスムーズに進みました。

操作がシンプルなため現場スタッフに浸透するのが早い。これはTeachme Biz の魅力だと感じます。今はパソコンの他タブレットやスマートフォンなどデバイスが多様化していますが、Teachme Bizはそのすべてに対応していますし、ちょっとした修正ならスマホで即座に対応できる。若い世代はワードやエクセルよりも、Teachme Biz のようなツールの方が順応しやすいでしょうね。

—— 導入してまだ半年ほどですが、効果を実感する場面はありますか?

総務スタッフの業務はすべてマニュアル化できたのですが、内容を見てみると月ごとや週ごとなどのルーティーン業務が大部分を占めており、一人当たりの勤務時間と照合すると業務量が少ないことが判明しました。過去に「自分は忙しい」と新しい業務を受け入れてもらえなかった経験があるのですが、業務が可視化できたことでそういったセリフを言われても反論できるようになりました。

そうして業務全体が見えたことで、これまで3人で行ってきた作業も2人で十分対応できると分かった点は会社として大きな進歩でした。1人分の手が空いたことで、これまでに手が回らなかった業務を依頼できますし、ひいては会社の成長に繋がる。たった半年ですが、長く抱えていた悩みがクリアになったことは紛れもない効果です。また、マニュアルというそれぞれの業務を振り返る場所ができたことで、安心してタイを離れることができました。

E-STAGE (THAILAND) CO., LTD.様の実際のマニュアル

テレワークで増える申請手続きの対応もTeachme Biz に置き換え可能

—— その他に活用している場面があれば教えてください

日本に帰任後、Teachme Biz を使用しているうちに、自分の中でストレスになっている業務がTeachme Biz のマニュアルに置換できることに気づき、試験運用しているところです。

その業務とは、社内で発生するさまざまな申請手続きの問い合わせ対応です。メールやカレンダーのアカウント発行や備品の手続きなど、こまごまとした社内申請が弊社ではフロー化されておらず、また昨年からテレワークを始めたことにより社外から社内サーバーへアクセスするための申請が新たに加わったため、その方法や申請先の問い合わせが急増したんです。弊社はまだ人数が少ないので一つひとつ処理することもできますが、大企業になればそうもいかないでしょう。

ささいなことですが、積み重なれば時間的にも精神的にも大きな負荷になり、生産性がどんどん低下してしまう。こうした悪循環を断ち切るためにも、Teachme Biz は最適だと感じました。まだ試験運用中ですが、マニュアルの保管先であるリンクを社内で共有したら、想像以上に反響がありました。

それぞれの申請マニュアルはTeachme Biz のサーバー内に「申請一覧」フォルダを作って一括しているので、各々が探しているデータを簡単に見つけられる。さらに、それぞれの申請ステップには説明と一緒に画像を添えられるので、考えなくともゴールまで辿り着くことができる。まだ試験段階ですが、社内の申請に関する問い合わせがゼロになることを期待しています。

人材育成や引き継ぎもTeachme Bizのマニュアルがあれば心強い!

—— 本社でもTeachme Biz の活躍の場は多そうですね

はい。Teachme Bizはタイ法人として導入しましたが、アカウントを分け、すでに新人教育を目的に日本でも活用しています。テレワークに起因するかもしれませんが、社会人としての基本的な応対やマナーを十分に教育できていないと感じる場面が見受けられ、挨拶の仕方や掃除、お客さまを社内へ案内する際の手順など当たり前の行動一つひとつをマニュアルに落とし込みました。

上司からしたら何度も注意したくないですし、新人からしたら何度も怒られたくないじゃないですか。そういったお互いのストレスもマニュアルがあるだけで解消できる。もちろん新入社員に限らず、外部から新しく赴任してきた人たちにも各業務を把握できるマニュアルがあるだけで、仕事のスピード感が大幅に増しますよね。

タイ法人は現在私が日本から遠隔でマネジメントしているのですが、次の駐在者が決まったらTeachme Biz で作った現地用の業務マニュアルを共有して送り出すつもりです。「これが駐在セットだよ」って。

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代理店様の作業の質=自社商品の良し悪しに直結

——Teachme Biz 導入の背景をお聞かせください

Mr. Suzuki:弊社のタイ市場における主な事業内容は、建造物用の窓やサッシを中心にした製造・販売です。工場で完成度50%に仕上げた商品を現地の代理店様に販売し、その代理店様スタッフが現場で組み立て・取り付けを行うというビジネスモデルをとっています。つまりは、現場で作業を行う代理店様スタッフの技術が、エンドユーザーの方々が感じる弊社の商品の品質を大きく左右することになります。だからこそ、自社工場でいくらコンマ何ミリという世界にこだわった精度の高い商品を作っても、雑に組み立てられ、雑に取り付けられてしまえば他社との商品との差がなくなってしまうんです。

その対策として、以前から代理店様に対するトレーニング研修として紙のマニュアルを配布し、直接的な指導プログラムに取り組んできたのですが、研修では正確にできても現場には入れば忘れてしまうなど大きな効果は得られませんでした。その時に強く感じたのが、「作業の流れが視覚的に分かる画像と動画のマニュアル」と、「作業スタッフが見たい時に見れるツール」です。そんな“ちょうどいいツール”がないか探していた時に、弊社のIT部門スタッフから教えられたのがTeachme Biz でした。

スキル・経験不問! “自分が確認したい場所” にすぐ飛べる

——他のサービスもあるなかでTeachme Biz を選んだ決め手は何だったのでしょう?

Mr. Suzuki:一番は「使い勝手の良さ」です。5年ほど前に一度、予算をかけて制作会社にトレーニングビデオを作ってもらい、研修中に見せていたこともありましたが、やはりトレーニングを離れると正しい作業ができなくなっていたりと効果は得られませんでした。加えて、各々が「見たい(分からない)部分に戻れない」という使いにくさを非常に感じたんです。動画は視覚的に流れが分かりやすい反面、それだけでは戻りたい場面に戻れなかったり、細かいポイントが流れていってしまうといった不具合があるなと感じていました。

Teachme Biz は、マニュアル内のスライドで紙芝居的に作業を確認でき、なおかつ肝心なところに動画を挟み込むことができる。画像をメインにした説明と動画を自在に組み合わせることができる使い勝手の良さ、柔軟性が非常にいいと感じました。

——実際に現場で作業を行う代理店様スタッフは何人いるのでしょうか?

Mr. Suzuki:弊社とお取り引きのある代理店様スタッフは延べ1000人を超えますが、それぞれの技術や経験は初心者からエキスパートまでさまざま。立場が異なる人たちが一斉に同じスピードで動画を流されても、理解度がまったく違うものになってしまいますが、Teachme Biz なら初心者の人たちは自分のペースで手順を追い掛けることができ、エキスパートの人たちは自分が確認したい場所にピンポイントに飛んで確認できるとイメージできました。

また、タイというお国柄、ラオスやカンボジアなど近隣諸国からの出稼ぎワーカーが少なくないのですが、今まで配っていた紙のマニュアル(タイ語・英語)は読めないという問題もありました。文字や写真の説明文だけでは大きく開いてしまう理解度も、映像を見せることで視覚的に理解することができる。そういった言語の溝も、Teachme Biz を通して埋めていきたいと考えています。

トレーニングの理解度・習得度向上でクレーム削減へ

——Teachme Biz を実際に使用した感想をお聞かせいただけますか?

Mr. Suzuki:私自身は出来上がったマニュアルを確認する側で、実際には社内スタッフが活用しているのですが、作業に必要な機能や使い方などをすぐにマスターし、自らマニュアルを作れるようになっているので端から見ても相当使いやすいんだと感じています。

トレーニング研修を担当するスタッフによると、従来のやり方からTeachme Biz に変わったことで作業者の修得スピードや理解度が高まり、作業ミスが軽減できたといった効果に繋がっていると報告を受けています。

Admin Installation Team・Mr. Unnop Chinsen:もともと弊社では、TCD(Tostem Certify Dealer)という厳しいトレーニングプログラムを各代理店様に対して導入しています。基本的な研修に加えて、各作業者の現場での作業観察から評価まで行っていて、そのトレーニングは基準通りに作業ができるまで実施します。

Teachme Biz を使い始めて約2年ですが、最近では、各作業に対する理解度や正確性の向上など研修時の効率が高まってきたと感じています。 それと同時に、トレーニングの効果はすぐに現れるものではなく、根づかせるためには反復が必要だということも分かってきました。研修外でも復習のために、Teachme Biz の組み立てマニュアルをQRコードにして定期的に送っているのですが、『現場で作業を行う際のミスが減った』『クレームが減った』『他社のトレーニングと違って簡単で分かりやすい』といったフィードバックを頂くなど、代理店様の皆さんにも徐々にTeachme Biz の効果が現れていると感じます。

今でも紙のマニュアルはありますが、やはり理解が難しい箇所があるのでTeachme Biz で作ったマニュアルには積極的に動画を入れて共有しています。今後、オンラインでのトレーニングが主流となってくると思いますが、集合トレーニングを完全に無くしたいわけではなく、「必須」から「適宜」に形を変えていきます。外国人が多い代理店様など、現場に行った方が効率がいい場合もあるので、状況に応じて形式を変えてるつもりです。

また、研修の他、社内の人材育成や情報共有の効率化を図るためのツールとしても活用できる場面があると考えています。Teachme Biz を各部署の人材育成のために使うことで、一人の時でもトレーニングやスキルアップができるなど、教える側・教わる側双方にメリットがありますし、社内に蓄積された技術を共有することにも繋がると思います。そして、各現場で過去に生じた問題やその解決方法についても Teachme Biz を使うことで、全員がひと目でわかる形にしていきたいです。そうすることで同じようなトラブルを回避できますし、会社全体のノウハウとしてしっかりと蓄積できると期待しています」


Mr. Unnop Chinsen

“スマホをワンタッチ” でTeachme Biz を開く習慣を

——Teachme Bizの今後の活用プランがありましたら、お聞かせください

Mr. Suzuki:直近の課題は、Teachme Biz で作ったマニュアルを代理店様内でいかに定着させるかということです。トレーニング研修に紐づいた効果は少しずつ出てきている一方で、各マニュアルの閲覧回数が伸びていない点が気になっています。各代理店様でマニュアルを見る際には、弊社代理店様向けポータルサイトににアカウントとパスワードを入力する必要があるのですが、そのステップが「面倒くさい」と思われているのではと思い、今は各自のスマートフォン(以下スマホ)で簡単に使ってもらえるよう、ホーム画面にショートカットを設定する方法を研修に取り入れるなど、どうしたらマニュアルを「スマホですぐに見れるもの」として浸透させられるか模索中です。

またタイの他、フィリピン・インドネシア・ベトナム・インドもTeachme Biz のマニュアルを浸透させていこうと取り組んでいます。タイでうまくいった点・いかなかった点を踏まえ、それぞれの国の代理店様に作業マニュアルを見てもらえる環境を整えていきたいと考えています。

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音に特化したスーパーニッチな企業

弊社の親会社は日本音響エンジニアリング。1974年の設立以来、 半世紀にわたって「音」に関わる事業だけを展開している会社です。

事業内容は当初、音に関する建築の内装工事業でした。具体的には、テレビスタジオや録音スタジオ、イベントホール、コンサートホール、個人のお宅のオーディオルームの設計・施工です。この設計・施工事業はいまも売上の大部分を占めています。

その後、設計・施工とは切り離して、室内の音響測定、遮音性能や床衝撃音の測定といった測定事業もスタートしました。蓄積したノウハウを活用して、現在は映画館やライブハウス、集合住宅などを対象に音響コンサルティングも行っています。

さらにロボットを使って音響を自動計測する実験室も提供していますし、自動車メーカー等から製品(車や部品等)をお預かりして音響性能の試験サービスを提供しているほか、航空機の騒音測定システムも手掛けています。日本の民間の空港であればほぼすべて、国や自治体に計測システムを納入しているか、騒音測定していると思っていただいて間違いありません。

音に特化した高品質な製品やサービスを提供している会社としては世界にもあまり例がないでしょう。スーパーニッチな会社です。

音の発生源を見える化した計測器を開発

世の中にはない音の計測器も独自に開発しています。その一つが、音の発生箇所を探す全方位音源探査システム「Noise Vision」(ノイズビジョン)。音が出ている場所を写真上で見える化した計測器で、サーモグラフィーの音版です。

最近は工場の騒音対策の案件が増えてきました。日本では地域ごとに騒音の環境基準があり、工場の敷地境界で何デシベル以下という基準を守らなければなりませんが、計測器を使って音の発生源を可視化すれば、対策の優先順位がつけやすくなります。

オフィス系の需要も近年のトレンドの一つ。外資系の大手企業はオフィスの設計指針も独自にしっかり持っていて、テレビ会議向けの音響設備にも非常にこだわりがあります。職場に福利厚生目的でプレイングルームや充実したカフェテリアを導入するなど、オープンなスペースづくりにも熱心ですが、ワーキングスペースとの棲み分けはしっかりしていて、仕事をする環境には音が影響しないように配慮しています。日本の企業も徐々に変わってきていますが、「音」環境に関してもっと目を向けていただきたいと思っています。  

タイでは試験サービスの提供から事業をスタート

タイには2018年1月に進出しました。なぜ、タイなのか。日本音響エンジニアリングの株主は設立以来ずっと日東紡績でしたが、2015年にヒビノに変更になりました。それを機に、海外進出に関して具体的な検討を始め、狙い定めたのがタイです。 日本の自動車メーカーはどこもタイで工場を開設しており、研究開発機能を持たせているところもあります。進出以前にもいくつかプロジェクトに関わっていたこともあり、比較的参入は容易だろうと考えました。

といっても仕事が取れる確証があったわけではありません。海外進出は来てみないとわからないことがとても多いのというのが実感です(笑)。

まずは小さなところから開拓しようと、本業の室内音響設計・施工は後回しにして、試験サービスの提供から着手しました。音の性能を測る試験設備を作り、自動車メーカーや部品メーカーにこの試験設備の利用を働きかけたわけです。それまでは、日本に送って試験をするしかなかった製品のテストをタイで行えるようにしました。

さらに、音や騒音に関連したコンサルティングや、材料の音響性能試験、エンジニアのトレーニングといったサービスのほか、お客様の要望に応じたさまざまな音響実験室も提供しています。

音を体験できる設備を開設

昨年の11月からは、本業である建築音響の設計・施工についても本腰を入れるべく、音を体験できる設備を新たに設けました。 弊社自慢の音響内装を組み込んで、技術をPRできる環境を作ったんです。

自動車メーカーや部品メーカーは日本でおつきあいがありますが、設計・施工のターゲットとなるスタジオや個人のオーディオファンはタイで開拓していかなければなりません。開拓は容易ではありませんが、いまのところ、お客様の反応は非常にポジティブですね。弊社自慢の音響内装を組み入れた設備で音を体験されるとみなさんびっくりされます。

試験業務のマニュアルからTeachme Bizの活用スタート

Teachme Bizは、2019年12月に開催されたJETROの懇親会で知りました。 機能を知ったときに「これは使える」と直感しましたね。すぐに導入を決め、今年の1月から使い始めました。まだ使いたてのほやほやです。

最初に使ったのは試験業務のマニュアルです。タイで音の性能の試験業務を開始したときに、担当者にPCでマニュアルを作成させましたが、実はそれから1年半が過ぎても中身はまったく更新されていません。その間、特別な扱いが必要なサンプルの測定を経験したりやトラブルの解決策などの ノウハウが貯まる一方で、いっこうにマニュアルに反映されていないのです。ここにTeachme Bizが活きる、と考えました。

PCでマニュアルを作るとどうしても時間がかかりますし、PowerPointの一画面ではなかなか必要な要素を入れることができません。

しかし、Teachme Bizなら作るのも更新するのも簡単です。トラブルが起こったときの情報を記録として残しておけば、いざというときにも迅速に対応できます。動画のクリップを簡単に入れることができるのも大きい。Teachme Bizの導入で機動力をあげていきたいですね。

タイではスタッフの離職率も高いです。その意味でも、 誰が来ても作業をスムーズに進められるよう、Teachme Bizを使ってベースのシステムを作ることは非常に重要だと思います。

最大限にTeachme Bizを使っていきたい

導入を決めた時点で、すぐにスタッフをTeachme Bizの教室に送り込みました。幸い、いまのところ誰もが楽しそうにTeachme Bizを使ってくれています(笑)。目次は私が作って指示していますが、これからに期待が持てそうです。

昨年11月に作った、音を体験できる設備にお客様をお招きして実施しているデモンストレーションの手順についても、Teachme Bizでマニュアル化していくつもりです。タイのローカルメーカーで委託生産した製品を日本に輸出する事業も手掛けていますが、その際の 品質検査の手順もTeachme Bizで残していきます。

タイでうまく機能し始めたら、Teachme Bizを日本側に紹介することも考えています。日本側も、性能試験の手順もPowerPointや手順書を 作ってまとめているだけで、決して十分とはいえません。適切なプラットフォームがないため、なんとなくそのままになっていますが、 Teachme Bizを使えば作業効率はぐっと良くなるのではないかと思っています。タイでTeachme Biz活用を軌道に乗せた暁には「タイではこういう手順でやっています」と日本側に見てもらい、タイだけでなく日本でも品質が向上するようになるといいかなと考えています。

身近なところでは、弊社オフィスの道案内図もTeachme Bizで作っていきたいですね。弊社オフィスはQiss Mallというモールに併設されたオフィスビルに入っていますが、場所がわかりづらくて、道に迷うお客様が多いんです。

オフィスまでの道案内図
How to access NOE Office

ショールームまでの道案内図
How to access NOE Showroom

しかし、Teachme Bizを使えば、オフィスへの行き方を簡単にわかってもらえるでしょう。 用途が幅広いのがTeachme Bizの素晴らしい点。活用範囲をどんどん広げて、総務や経理、書類の整理に至るまで最大限に使っていきたいですね。

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ユーザー数450万人超のグループウェア「desknet’s NEO」がASEAN進出

——タイは海外2拠点目だと伺いました

日本本社が展開するグループウェアサービス「desknet’s NEO(desknet’s NEO)」の海外市場開拓・販路拡大として 2019年にマレーシア法人、その2年後にタイ法人「NEO THAI ASIA」が開設されました。desknet’s NEOは現在450万人を超える方々にご利用いただいており、スケジュール管理や文書確認などに加え、議事録やアンケート機能など業務効率化とコミュニケーションの円滑化を図る27のツールが特徴です。
弊社は人口減少の一途を辿る日本市場を補填するべく近年、海外展開に力を入れていますが、その第1号であるマレーシア法人の立ち上げ人として白羽の矢が立ったのが、当時本社で5年勤務し、技術者として経験を積んでいたマレーシア人のアイエマンでした。私は以前にタイ、マレーシア、シンガポールにてITビジネスの経験があり、2020年4月に日本本社に入社しASEANビジネスの立ち上げを開始しました。現在、マレーシアとタイそれぞれに営業・サポート・マーケティング・アドミンの4チームがあり、私はその全体を統轄する立場となっています。

——ASEAN のどういった点に勝機を感じたのでしょう?

ASEAN、特にタイはここ10年ほどで産業高度化・IT化が進み、近年は国としてDX(デジタルトランスフォーメーション)普及に力を入れるなど、その成長には目を見張るものがあります。以前は安い人件費で「質より量」のビジネスを展開してきた企業も少なくありませんでしたが、今は人件費の高騰に比例して「量より質」の時代が到来しています。少ない人数でも現場を動かせる優秀な人材はもとより、誰でも安定したパフォーマンスを発揮できるツールが今、求められていると感じますし、その需要にdesknet’s NEOなら応えられると思っています。

「既存ユーザーが使い続ける」フォローアップ体制の構築へ

——Teachme Biz 導入前に抱えていた課題は何だったのでしょう?

desknet’s NEOはメインとしてサブスク型の販売形態(定額制)をとっているのですが、その売上基盤になるのが「新規ユーザーの獲得」と「既存ユーザーの維持」です。特に、desknet’s NEOのような広く社内業務に関わるツールは、一度導入していただくとご利用が長期化しやすい傾向にあるため、既存ユーザーの維持はより重要な役割を担っています。マンパワーがあれば各企業に特化したサポートサービスのご提案ができますが、弊社はまだ駆け出しです。リソースの数に限りがあるので、一度作ってしまえばその後の同じような場面で何度も活用できるマニュアル作成のためのツールを探していました。

実際のマニュアル

また、desknet’s NEOをご利用いただいている方々に向けたフォローアップとして、WEBサイト上にFAQを設定しているのですが、恥ずかしながら、ユーザー目線で作られているとは言えず、文字だけで分かりづらいという課題もありました。それらの課題を解決できる方法を探している際に、知人から紹介されたのがTeachme Biz でした。もともとその名前は耳にしていましたが、具体的な特徴や現場での利点などを突き詰めて考えたことはありませんでした。けれどその使用方法を説明されるやいなや、「自社にとって非常に魅力的なツールだ」とその場で契約を決めました。

——予算面の懸念はなかったのでしょうか?

新たに発生する経費に対しては常にシビアな目で検討していますし、Teachme Biz のイニシャルコストは通常だと渋っていたと思いますが(笑)、導入後のメリットが明確に見えていたので躊躇なく決断することができましたね。

ローカルスタッフが受け入れやすい「使いやすさ」「更新のしやすさ」

——導入の決め手を教えてください

自社の課題解決に直結することは前述させていただきましたが、機能として惹かれてたポイントが2つあります。まず1つは、Teachme Biz 最大の特徴でもある「操作の簡易性」です。こういった新たなツールを会社として導入する場合、特に海外では現地スタッフが理解できるかどうかが、効果的な運用に繋がります。つまり、スタッフとの溝が生まれない、使いやすいツールが最優先事項だと考えていました。その点、Teachme Biz は難しい操作が不要ですし、また社内スタッフへの使い方の説明の際にも視覚的に伝えられるため溝ができることなく浸透していくだろうと予想することができました。
そして2つ目は「更新のしやすさ」。これまでは更新が起きるたびにファイル分け・フォルダ分けをするなどバージョン管理を行ってきましたが、更新頻度が高いこともあり、最終的にファイル数が多くなって現場では混乱が生じることもしばしば。Teachme Biz に切り替えたことで、今アップロードされているデータが常に最新情報だという共通認識ができ、迷うことなく正しい情報を共有することができると感じました。「思い立った時にすぐ答えがある」という環境づくりが自ずと構築できる点も決め手の1つでした。

約3ヶ月で750点の操作マニュアルが完成!

——導入後、Teachme Biz を使って現場でどう活用したのでしょう?

導入してからまだ約3ヶ月ですが、日本語・英語・タイ語それぞれでdesknet’s NEOの操作マニュアルを延べ750前後を作成しました。仮にパワーポイントで作ったとしたら、2年はかかってしまうんじゃないかと思うくらいの量がありましたし、各スタッフが通常業務との並行作業だったにも関わらず、こんなに早く完成させるとは本当に驚きました。現場スタッフにとっても、相当使いやすいんだなと感じました。これまでは月80〜100件あったユーザーの皆さんから頂くお問い合わせに1件1件メールや電話で対応してきたのですが、Teachme Biz のマニュアルができたことで問い合わせの数が減少でき、それと同時に、対応に割かれていた時間も大幅に短縮できるのではと期待しています。

——ローカルスタッフの反響や手応えは?

マレーシア法人を率いるアイエマンによると、みんな一様に「作りやすい」「使いやすい」という声を上げていると聞きました。「レイアウトなどデザインに関わることを一切考えなくていいので、サクサクと作れることができるんです。また、マレーシア人は説明を読むことが苦手な人も少なくないので、ビジュアル重視で“情報を見せることができると”いう点も現地にマッチしていると感じます(アイエマンさん)」。

半永久的な会社の財産をTeachme Biz で積み上げる

——今後の運用プランがあれば教えてください

Teachme Biz を使い始めたことで、今まで業務マニュアルの作成時に発生していた生産性のない作業・時間を見つめ直し、会社として解決することができました。こういった作業・時間に気づいていながらも、「目の前のことで手いっぱい」「新しいツールを浸透させる余裕がない」といった理由で解決できていない方々がいらっしゃると思いますが、長期的な目で会社の成長を考えれば、Teachme Biz を現場で運用していくことが経費削減(一人当たりのマンパワー向上)や業務効率向上、共通スキルの底上げといった形として会社の財産に変化していくと感じました。業界や会社規模などに関係なく、すべての企業に当てはまるツールではないでしょうか。
弊社の次のステップとして考えているのは、機能別で分けられた既存の操作マニュアルを場面ごとに置き換え、ユーザーの皆さん目線でイメージしやすく、使いやすいものにしていくことです。この他、社内情報の共有や人材育成の場面にも活用していきたいと考えています。

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「化学品なら何でもござれ」の広く薄いビジネス

弊社は化学品原料の専門商社です。創業は文政年間(1818年〜1831年)。尾張名古屋で砂糖や油を商う安藤商店として産声をあげ、以後、長く個人商店として商売を営んできました。戦後に法人化を果たし、今年で74期目を迎えます。

設立当初の主力商品はろうそく用のワックスです。ただし、いまでは売上の10〜15%程度。現在のメインの商材は溶剤類で、日本本社では年商200億円の売上のうち約50%を占めています。溶剤というと響きがあまり良くないのですが(笑)、化粧品や金属加工など多種多様な産業で利用されています。

専門商社の中には扱い商品を絞り込んだニッチな会社がたくさんあります。一方、弊社は「化学品なら何でもござれ」の商社。仕入先も広ければ、お客様のカテゴリーもさまざま。広く薄い商売を展開しています。日本では外資系大手石油化学会社から輸入した溶剤をバルクで管理し、全国に流通させるといった物量の大きな案件もありますが、小さなリテイルも手掛けています。本当に広く化学品を扱っています。

面倒で手間がかかる案件こそ出番

タイには2018年に進出し、安藤パラケミータイランドを資本金1000万バーツで設立しました。その10年ほど前には仕入れの拠点として中国に進出を果たしています。化学品の調達先が日本で減ってきたため、中国からの仕入れを強化するのが目的でした。現在は、中国に出ている日系の会社にも原料調達や技術サポートを進めております。

タイには、「チャイナ+1」の新規マーケットとして進出を果たしました。40代と若く、新しいことに挑戦しようと意欲的な弊社社長の考えです。タイは経済が成熟しているがゆえにお客様は非常に多く、日本でおつきあいのある企業も少なくない。たくさんの案件が見込めるはずだと考えました。
もっとも化学商社として弊社は後発です。すでに商流の流れができあがっていて、購入ルートやサプライチェーンも確立しているので、そこに割って入ることは難しい。そこで、買う側にとっても売る側にとっても面倒で手間がかかる案件をメインに手掛けています。

お客様はほぼ日系の企業です。注文するにしても、在庫を確保するにしても煩雑で多大な手間を要する案件こそ、弊社の出番。間接コストを抑えるためにフォワーダー会社様(貨物利用運送事業者)や乙仲業者様(海運貨物取扱業者)を回って良い関係を築き、協力を仰いでいます。
このようにお話しすると順風満帆のように聞こえるかも知れませんが、実は設立から4ヶ月間は売上ゼロが続き、苦労の連続でした。幸い、ユーザー様や仕入先業者様、コンサルタント会社様や物流業者様と面談を重ねた結果、売上は少しずつ伸びています。商品のクオリティを担保するのはもちろんですが、面談を数多くこなし、こまめな提案を行い、案件を拾っていったことが功を奏しました。

総務の定型業務をマニュアル化したい

Teachme Bizは2020年の1月に導入しました。以前、JETROの懇親会の場で資料をもらってはいたのですが、そのときはあまり印象に残らず、導入に至らなかったのです。
しかし、昨年の11月に再びJETROの寄り合いでもう一度話を聞く機会があり、そのときにデモンストレーションをしてもらって導入を決めました。 これならいま私が抱えている問題の解決につながると考えたからです。

弊社にはタイ人スタッフ2人と私で運営しています。一人はセールスアシスタント担当、もう一人はアドミンの担当です。アドミンの方は一度、担当者がやめて現在は2人目。新しい人が来るまでの間、セールスアシスタント担当のスタッフが業務を代行してくれましたが、わからないことがたくさん出てきて往生しました。

総務の業務は、ネットバンキングの入力業務や外注している経理のとりまとめなど、毎月ほぼ同じ作業の繰り返しです。しかし、きっちりとしたマニュアルがなかったため、担当者がいない場合にこれらの業務をほかのスタッフがこなすのは大変でした。 Teachme Bizを活用して、これらの定型業務をマニュアル化し、いつ何があっても、誰でも(もちろん、私でも)遂行できる状態にしたい。それが導入の第一の目的です。

省庁への届け出業務にも活用を計画しています。弊社が扱っている危険物には等級があり、その等級ごとに事前に工業省のサイトに届け出をしなければなりません。これらの画面はすべてタイ語で表示されますが、実は入力する内容自体は英語で済むことも多いのです。Teachme Bizを使って手順を記録しておけば、誰でも入力できるようになるはずです。

物流会社にオーダーを送る方法もTeachme Bizを使えばわかりやすくなるでしょう。前から、何か良い方法はないだろうかと考え、写真でも撮っておくかと考えていたところだったので、本当に良いツールが見つかったと思います。

作業している過程を録画して記録に残す

日系のレンタカー会社でレンタカーを手配する作業も現在は私がやっていますが、Teachme Bizで「英語で必要な最低限の情報」や「ccはこの人に送ること」などを記録すれば、タイ人スタッフにも安心して頼めるはずだと目論んでいます(笑)。スタディストの豆田さんに「実際に私やスタッフが作業をしているところを録画して、それを記録として使えばわかりやすい」と教えてもらったので、早速、実践するつもりです。最大20分録画できますから時間的にはじゅうぶんでしょう。

難を言えば、私も老眼が出てきたせいか(笑)、文字がちょっと小さくて見えづらくはありますが、活用範囲はどんどん広がっていきそうです。
といってもまだ導入をして1ヶ月も経っていないので、スタッフは練習している真っ最中。顧客数を増やそうにも、内勤業務に不安があると思うように進められません。スタッフには早く慣れてもらい、私がセールスに集中できる体制を作りたいと思います。

内勤を固めて、セールススタッフを増やし、顧客開拓を強化するのが私の次なる目標です。 城の土台が不安定ではどんなにがんばっても城を大きくはできません。セールスに思い切り明け暮れることができる体制を目指して、Teachme Bizを積極的に活用していくつもりです。

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タイを製造拠点に世界へ! グリスニップルのリーディングカンパニー

―— タイ法人設立から今年で10年目です

弊社はグリスニップルや油圧・潤滑・空圧配管継手、ハブボルト&ナット、自動車・特殊車両部品、建設機械部品などの製造・販売を日本で行う「三和金属工業」のタイ法人として2011年に設立し、翌年に工場を稼働させました。日本国内で事業を展開する際も、自社の貿易機能を使ってアジア、特に東南アジアへ自社製品を輸出するなどその基盤はあったのですが、現地でのさらなる顧客開拓・ニーズへの対応を目的にタイ進出を図りました。グローバルネットワークを構築するための拠点として、日本のクライアントが多く進出するタイは最適でした。

タイでは自動車や農機などに使われるグリスニップルの製造・販売を中心に据えながら、CNC旋盤・マシニングを使った金属製品の受託加工も請け負っており、現在は工場とオフィスを合わせて約50人体制で取り組んでいます。

「現場の情報を残しづらい」とTeachme Biz 導入を決意

―— Teachme Biz 導入のきっかけを教えてください

弊社では製造に力を入れており、私自身も日頃から工場に足を運んでいるのですが、作業時のトラブルや不具合といった「現場の情報を残しづらい」という悩みを数年前から抱えていました。それぞれの作業に手順書があるためそこに反映・共有していけばいいのですが、その手順書は古い体裁を踏襲しており、文字だけが並んでいるため注意点を加えても目に入らないですし、更新した後に刷り直し、配るという手間もかかる。「なんだか面倒くさい、伝わりにくい」と心にずっと引っかかりがありました。

そのような状況の中で、取引先の京都銀行さんが主催するビジネスセミナーの講師がStudist(Thailand) 代表の豆田さんでした。業務改善に関するセミナーで、セミナー内で触ったTeachme Bizの機能が自分のなかの課題にピッタリはまって「求めていたのはコレだ!」と強く感じました。写真や動画を使って、なおかつ簡単に作成できるTeachme Biz なら前述した複数の課題を一つで解決できると思い、導入を決めました。

実際のマニュアル

動画や写真を添えて手順書をアップデート! 未来に活きるマニュアルへ

―— 現場ではどのように活用しているのでしょう?

一番の役割として考えているのは、文章が羅列されただけの作業手順書をTeachme Biz でマニュアル化し、視覚的な情報として分かりやすく共有していくこと。長く勤めているスタッフなら見慣れたマニュアルかもしれませんが、新しいスタッフにとっては理解するまでに時間がかかり、分かりづらいなど本来のマニュアルの意味をなしていませんでした。また「あの手順書が見たい」と思ってもどこにあるか探すのに時間がかかる場合もありました。

そういった現場の非効率な出来事を解消するために、現在一つひとつTeachme Biz を使ってマニュアル化している最中です。なかでも、優先的に反映していきたいと考えているものとしては月1回、年1回といった作業頻度が低い作業です。毎日行う作業ではないからこそ正確な作業内容や手順が曖昧になってしまい、今まではスタッフが忘れるたびに私が説明を繰り返していたのですが、Teachme Biz のマニュアルがあればそういった時間を費やさずに作業を進めることができる点は非常に魅力的だと感じます。

―— その他の場面ではいかがでしょう?

もちろん日々の業務も同様です。これまで思うようにできていなかった社内の情報共有も、Teachme Biz の場合はアップデートと同時に関係者へ情報を共有できる。タイムラグなく注意点やその場の不具合を共有できることは作業ミスを減らし、生産性向上に繋がると期待していますし、こうして手順書をTeachme Bizでマニュアル化することは、会社としての技術的な財産が蓄積されていくと捉えています。今後は新人教育にも活用していきたいですし、目の前の課題解決というメリットはもちろん、長期的な視点で見た時にTeachme Biz で作ったマニュアルがさまざまな場面で活きてくると見込んでいます。

完成度へのこだわり不要! 見やすいフォーマットで作業・共有スピード大幅アップ

―— 導入後に気づいた新たな魅力は?

「マニュアルは完璧に仕上げなくていい」と豆田さんから言われたアドバイスがきっかけで、作業スピードと同時にスタッフへの共有スピードが大幅に上がりました。これまでのイメージだと手順書や記録書といった全体に共有する資料は、文字のバランスや体裁、言葉遣いなどを完全な形になってから共有するものだという意識が染み付いていたので、その分どうしても共有するタイミングが遅くなっていました。けれど、製造時の注意点や作業手順の更新といった社内での情報共有は完成度よりもスピード感が重要ですし、Teachme Biz 導入後は100点ではなく50点でいいから「とりあえず作ってみる」という考え方に転換できました。それは「見やすい」「分かりやすい」フォーマットが設定されているTeachme Biz だからこそ。自然に体裁が整うので負担が大きく軽減されると感じます。

作業の様子

また、これまで作業時のトラブルや不具合など日常的に生じていた出来事を備忘録として自分のパソコンで記録していたのですが、今後はそういった簡単な記録事項もTeachme Biz で共有していきたいですね。機械や製品といったトラブル時の写真など記録として撮り貯めていたものがあるのですが活用しきれていなかったので、どんどんTeachme Biz に反映し、より質の高い製品を提供していきたいと思います。そこで記録として残しておけば、タイの作業状況を日本へ報告する際にも活用できますし、これまで定期的に日本からタイに来ていた出張者の数も減らせ、コスト削減にも繋がると考えています。

トレーニングプランを活用してスタッフのTeachme Biz 理解度を向上

―— 社内での手応えはいかがでしょう?

数字的な手応えはこれからだと思うのですが、現場のスタッフに少しずつTeachme Biz が浸透してきたとようやく感じられるようになりました。導入当初、現場のスタッフにTeachme Biz の特徴や使い方を共有したのですが、長く勤めているスタッフを筆頭に既存の手順書に慣れていたこともあり、なかなか全体に浸透できていませんでした。けれど現場にiPadを設置し、根気強く周知を図ってその場で機能を体感してもらうことで「Teachme Biz で作られた手順書って分かりやすいね」と言われる回数が増えてきました。また最近、過去に共有したマニュアルを改めて見直したら、その閲覧数が予想以上に増えていて驚きました。閲覧回数を見られる機能もTeachme Biz の特徴だと思うので、今まで可視化できていなかった各スタッフの業務への理解度も把握していけたらと思います。

―— 今後の展望をお聞かせください

スタッフへTeachme Biz より普及していくためには具体的な機能やメリットをしっかりと理解し、イメージできる体験が必要だと感じ、近々Studist(Thailand) 側が提供するTeachme Biz のトレーニングを現場スタッフに向けて予定です。私自身もまだTeachme Biz の活用方法に対して手探りな点があるため、同社側の目線で直接トレーニングしていただくことでその特徴をより深く理解できる。そういったアフターフォローがある点もありがたいと感じます。

そしてこれは次のステップですが、スタッフそれぞれがTeachme Biz を「現状の課題をクリアするためのツール」として捉え、その都度、自分たちで考えて活用できる状態まで引き上げていきたいです。それが、会社全体の成長とリンクしていくと思っています。

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1957年に豊田通商グループ初の海外拠点としてタイに進出し、自動車や金属、化学、食品、物流など幅広い分野を取り扱う総合商社へと発展してきた「Toyota Tsusho Thailand 」。近年はその多彩なネットワークを活かした日本ブランドの販促やマッチングビジネス、スタートアップ企業との連携など新規事業への取り組みが加速。そんな同社で、“昼寝スペース”開設やタイにおけるDX(デジタルトランスメーション)イベント開催など、既存の枠に囚われないアイディアで構想をカタチにしてきたのが同社の市原さん。日本への本帰国直前にこれまでのタイでの活動、そしてタイにおけるDX化について尋ねた。

シンガポール法人から日本、タイと3カ国の現場を経験

―— 市原さんはもともとシンガポール法人にいらっしゃったのだとか

そうなんです。弊社の中ではやや特殊ではあるのですが、最初にシンガポール法人に在籍し、その後の日本勤務を経て2015年3月にタイ赴任になりました。私自身は、既存の業務ではなく潮流に合わせた新規サービスの立ち上げを中心に担当してきました。

―— 具体的にはどのような事業に関わってきたのでしょう?

分かりやすい例として3つ挙げるならば、まず一つは日本のグルメや観光、ファッション、伝統芸能などを通した日タイ交流イベント「Toyotsu Japan Festival」です。2016年が開催初年度となり、2019年の第4回開催時には来場者10万人超え、出店企業も増加するなど年々その規模を拡大しました(2020年は新型コロナウイルスの影響により中止)。
そして、タイ航空によるバンコク— 仙台間の直行便再開に向けたタイ側の調整。2014年から運行停止となっていた同便の復活を目指し、豊田通商が運営に携わる仙台空港とタイ航空の仲介役として調整を重ね、2019年10月末に運行再開が実現しました。新型コロナウイルスの影響により現在運休していることは非常に残念なのですが、タイ法人としては引き続き双方の活性化に向けて尽力していく予定です。
また2020年4月からは、タイ法人の食料・生活本部傘下として新設された「Toyotsu L&C (Thailand)」のゼネラルマネージャーとして、これまで以上に日本ブランドの販促やビジネスマッチングに取り組んできました。その一つとして取り扱っているのが、日本No.1の品質を誇るマットレスブランド「Nishikawa Air」のセールスプロモーション。チャオプラヤー川沿いの商業施設「サイアム髙島屋」内に出店すると同時に、タイ本社に併設したショールーム、仮眠による生産性向上を目的とした従業員のための“昼寝”スペース「Nap Station」などを通し、タイの方々へのブランド訴求を行っています。今後も日本ブランドのタイ進出を後押ししていきたいと考えています。

アドミンから派生し、社内でのさまざまなオペレーションにTeachme Biz を活用

―— Teachme Biz のサービスはご存知でしたか?

タイ法人として2020年3月から業務の簡略化・効率化を図ろうとアドミン(総務・経理部)からTeachme Biz の導入が始まったと聞いていますが、私が直接的に関わりを持ったのは11月頃です。現在はアドミンから派生し、他の部署でもTeachme Biz を活用しているのですが、弊員周りでの活用例としては、部署内の輸出入、在庫管理に関するオペレーションのノウハウ蓄積、そしてNishikawa AiRの販売員の教育、PoP UP的に参加しているイベントの当日の動きなど向けにマニュアルを作成し連動させております。
また現在、弊社が投資・提供するドライバーの運転・勤怠管理システム「Flare」があるのですが、やはりオペレーションに対しての教育、ノウハウ蓄積は必要と感じており、今後Teachme Biz と連携したい分野であると思っております。

TOYOTSU L&C(THAILAND) CO., LTD. 様の画像

タイのDX化促進を目的に「Toyotsu DX Event」を初開催

―— 2020年にDXをテーマにしたセミナーを初開催していましたが、その経緯とは

6月に開かれる予定だった「Toyotsu Japan Festival」の中止が決まり、その代わりに何ができるかを考えていたところ、頭に浮かんだのがDXでした。コロナ禍で求められているのはお祭りではなく、デジタルを駆使した将来に繋がる仕組みづくりだと。
そうしてIT技術の活用を通じて組織やビジネスモデルを変革するDXの促進、日タイのスタートアップ及び、大企業側の連携・関係強化を目的に、同年12月に「Toyotsu DX Event」を開催しました。近年、タイで支持を高めるスタートアップ企業としてTeachme Biz を提供する「Studist(Thailand)」、スマートフォンのアプリを使ったクラウドドライバー管理サービスを提供する「Flare」、オンライン上での請求書発行や会計ソフトウエアによる業務効率化を図る「Flow Account」それぞれの視点から業務の簡略化・効率化についてお話しいただき、参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。

―— タイにおけるDX化の現状について

日本同様、まだまだ普及に向けての取り組みが不可欠ですが、さまざまな外的要員を吸収しながら急成長を遂げてきたタイは、新しい技術への抵抗がない分、その浸透スピードはある意味日本より速いと言えるかもしれません。
前述したDXイベントは今年も引き続き開催することが決まっているのですが、ただ同じことをするのではなく、いかに需要を把握し、求められているサービスを提供できるかだと考えていますので、私自身も常にアップデートしていきたいと思います。

イベント案内でTeachme Biz が活躍。作業の負担が大幅に軽減!

―— 前述したイベントにもTeachme Biz を活用されたと伺いました

会場へのアクセスや事前資料、登壇者のプロフィール、事後レポートといった参加者の方々への連絡に活用しました。
特に、目に見えて効果があったのは会場へのアクセスです。通常のイベントでは3日ほど前から会場についての問い合わせが届き、当日の慌ただしい状況でも多くの問い合わせ対応に追われていたのですが、Teachme Biz で作成した案内はサイアムパラゴン外観から会場までのルートを細かく場面分けし、視覚的に分かるようにしたら問い合わせがほぼゼロになり、当日の現場作業やアテンドに集中することができた点は非常に助かりましたね。

※実際に作成したマニュアル
TOYOTSU DX Event 2020

TOYOTSU DX 2020 – Introduction of guest speaker

また、これまでは事前案内や事後レポートといった資料はメールで共有していたのですが、万が一内容に誤りがあった場合、改めて説明のメールと共にデータを送り直さなければいけない。けれどTeachme Biz はサーバー上にデータを保管しているので、小さな誤りはその場ですぐに資料をアップデートできる。さらに、メール添付できないような容量が重いデータもリンクを送るだけで共有できるので総合的な作業量が大幅に軽減されました。
Teachme Biz が、日本でも推し進められているDX化に対する一つの選択肢になるのはもちろん、他の管理アプリやシステムと連動した新たな活用方法が見出せるよう私自身も追求していきたいですし、関わる皆さまにとって最良のシナジーを生み出せるよう注力していきたいと思います。

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日本で求められる人材をタイから紹介

―— 新型コロナウイルスの影響で渡航が遅れたと伺いました

もともと大学卒業後の2020年4月から、タイ国内における人材紹介やレンタルオフィス事業などを展開する「PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER (THAILAND) 」で働く予定だったのですが、当時は感染拡大の真っ只中。渡航予定日にタイの入国ができなくなり、その影響により日本の支店に属して1年ほどリモートにて研修を行っていました。そして、晴れて今年の4月からタイでの勤務が始まりました。

―— タイではどのような業務を担当するのでしょう?

私は PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER (THAILAND) のグループ会社であり、タイから日本に向けた人材紹介を行う「THAI NIPPON FELLOWSHIP RECRUITMENT」の新規事業部にも所属しています。ノウハウが確立されたタイ国内の人材紹介事業と比較すると、まだまだこれからの事業ではありますが、どのようにすれば皆さまに利用したいと思っていただけるサービスになるのか、模索しながらベストな方法を見つけていきたいと考えています。

※PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER (THAILAND) の紹介記事はこちら

日本での研修期間にTeachme Biz でタイ業務の事前準備!

―— 日本での研修期間にTeachme Biz を活用していたのだとか

実際に使用したのはタイ入国前の1ヶ月ほどだったのですが、タイ法人の社内体制や就業規則、手続きの流れといった基本情報がTeachme Biz のマニュアルに落とし込まれていたので、一つひとつ自分で内容を確認することができました。また、人材紹介に関わる業務などもマニュアル化されていたので、それを見ることで日本にいながらタイで働く具体的なイメージができましたし、私が所属する新規事業部にも共通する内容があり、しっかりと心の準備ができたのはTeachme Biz のおかげだなと感じます。タイで業務が始まってからでは他に覚えるべきことがたくさんあるので、事前に基本的なポイントを頭に入れられたことは現場での業務習得のスピード向上にも繋がりますよね。
もし業務内容を失念してしまったとしても、キーワードを検索すればすぐにマニュアルが探せますし、自分だけですぐに基本に立ち返ることができる点も魅力だなと感じました。

長く勤めている人の“当たり前”をTeachme Biz でマニュアル化

―— マニュアル作成もすでに自ら行っているのでしょうか?

私自身が来タイして感じた体験をもとにマニュアルを作りました。タイでの業務が始まってすぐ、社内のプリンタの使い方が分からなかったんです。Teachme Biz でマニュアルがあるか検索したところまだ無かったので、それなら私が作ってみようと。
説明のために必要な写真を携帯で撮り、それをすぐにTeachme Biz のマニュアルに落とし込んで5分ほどで完成しました。私にとってTeachme Biz は初めて触れるツールでしたが、決められたフォーマットがあるので操作が本当に簡単で、つまづくことなく作ることができました。実は使用する前まで、どのデバイスでも見やすい反面、作る側は大変なのでは…と心配だったのですが、「作りやすいし、見やすい」 と双方にとってメリットのあるツールなのだと実感しました。
出来上がったものを上司に確認してもらった際に「気づいた点はどんどんマニュアル化していきましょう」と言ってもらえたので、今後も積極的に実戦していきたいと思います。

※小林さんが作成・公開したマニュアル例
【パーソネル/お客様向け】コロナ禍のタイ渡航に関する情報まとめ(2021年4月30日時点)
https://teachme.jp/88343/manuals/11885522/

完璧を目指さず、50%でも「まず作る」ことで新たなマインドセットを

―— 実際に現場に立って感じたことはありますか?

前述したプリンタの例もそうですが、長く勤めている方々にとって“当たり前”になって見落とされている可能性がある業務こそ、新入社員の私の視点で気づき、マニュアル化を提案できると感じました。私が疑問に思うことは、後から入社する人たちも同様に感じると思いますし、私の時点でマニュアル化しておけば、次の人が混乱したり、誰かに聞いたりということを繰り返さなくて済むなど、いいことだらけではないでしょうか。
それに、マニュアル作成にあたりStudist(Thailand) から頂いたアドバイスも私にとっては大きかったです。「完璧なマニュアルである必要はない。最初は50%の完成度でもいいからマインドセットを構築することが重要」と言っていただけたことで、マニュアル作成に対する肩の力が抜けました。完璧を目指すと時間も比例して増えてしまいがちですが、日常的に活用するTeachme Biz はそういったツールではないと思いますし、肉付けは後からいつでもできるなと。

―— 今後、Teachme Biz をどのように活用していきたいですか?

社内で日常的に登場する基本的な操作や業務などはもちろんのこと、現時点でまだ存在しておらず、私自身が現場で悩んだマニュアル作成〜公開までのステップ(誰に確認し、共有していけばいいか)という「作るまでの手順」もマニュアル化していきたいと考えています。
また今後、新たな業務にあたる際はその一つひとつのステップがTeachme Biz のマニュアル化へと繋がるとイメージできるので、現場の記録を撮影やメモしておこうと思いますし、そうすればすぐにマニュアル作成に移れる。作成スピードがさらに上がっていくのではと期待しています。

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中古車品質検査サービス 日本No.1の「Goo INSPECTION」をタイでも!

——タイ進出の経緯をお聞かせください

弊社は車両検査事業を主体として2012年から日本でサービスを展開しています。タイでも中古車を購入したい方々がスムーズに、かつ安全に購入までのステップを踏めるよう「Car Credo (Thailand) Co., Ltd.」を2018年12月に設立しました。中古車を取り扱う自動車販売会社、中古車オークション会社、自動車リース会社といった企業に加えて、一般の方々へ向けた中古車品質検査サービス「Goo INSPECTION」を提供しています。
※サービス名に含まれる「Goo」は、親会社の「プロトコーポレーション」が提供するクルマ情報メディア「グーネット」「クルマ情報誌グー」が由来

オフィスをBTSプロンポン駅前にある「BHIRAJ TOWER」に、サービスセンターをノンタブリー県・バンヤイに構え、18人体制でサービスを提供しているのですが、現場で検査を行う技術者は高いスキルと経験を誇る優秀な人材が担当し、中古車の状態を細部まで正確に把握し、高いレベルでの品質検査を実施することが可能です。これまでに積み重ねてきたノウハウと経験を基盤に、「お客様の満足(有益な情報とサービス)」と「社員の誇り(会社と仕事)」、そして「株主からの信頼(将来と実績)」を得ることを目指し、日々サービス向上に努めています。

事業を始めて2年が経ちましたが、お客さまからのフィードバックは非常に良く、現在はバンコクに加えてラチャブリー県やナコンパトム県といった周辺エリアにもお客さまが広がり、約90社とパートナーシップ契約を結んでいます。

コロナを好機に! Teachme Biz 導入で属人化していた業務課題の解決へ

—— 新型コロナウイルス感染拡大による影響はいかがでしょう?

タイでは昨年3月に非常事態宣言が発令され、外出自粛などさまざまな活動制限が強いられたことにより自動車業界全体として大きなダメージを被っていますが、弊社はそんな厳しい状況下でも顧客を増やし続けるなど中古車に対する需要の高まりを感じています。

弊社はこのコロナ禍を会社が成長するためのチャンスと捉え、今まで以上に日本クオリティの高水準なサービスを追求していくためのソリューションを探していたのですが、その時に出合ったのが Teachme Biz でした。当時、社内にはまだ各業務に対応するマニュアルがなく、それぞれの作業はスタッフの経験の中でで行われていました。また、すべての作業が一人完結型になっているため、どのような方法で作業を行っているか把握できておらず。業務の属人化が徐々に進んでいたんです。

そのような体制が続けば、サービスの不均一や顧客トラブルといった問題へと繋がってしまう。そうした問題を解消するためのツールとして Teachme Biz はまさに最適でした。作業工程や技術、ノウハウといったサービスの根幹に関わる情報を共有するためのソリューションとして活用しようと、導入を決めました。

—— Teachme Bizを使ってみての印象はどうでしたか?

当社スタッフはIT知識や技術もなく、パソコン操作が得意なわけでもないので「習得するまでに時間がかかるし、大変だろう」と考えていたのですが、実際はCSチームがトレーニングを経て使用しているオフィス系のプログラムと違って「予想以上に簡単だ!」と驚きました。

—— どのような場面で活用していく予定でしょう?

預かった車の情報入力や車の点検手順、セールス方法、そして繊細なGAワークといったさまざまな場面で活躍してくれることを期待しています。すでに、リモートワーク時の業務手順に Teachme Biz で作成したマニュアルを使っていますが、以前は毎日のようにあった問い合わせやスタッフ間のやりとりが導入後は一掃されました。このマニュアルがあれば、社内異動やスタッフの入れ替わりがあったとしても説明や手続きなどに時間を取られることなく、それぞれがスムーズに業務を進められるので非常に助かっていますし、Teachme Biz 導入の効果を実感しています。将来的には、新しいスタッフが入社してきた際にもマニュアルを見ただけで業務内容を理解し、自分で作業できる体制も構築していきたいと考えています。

スマホで現場の技術者へ即共有・即アップデート!

—— Teachme Biz を使い始めて1年経ちましたが、社内状況はいかがでしょう?

Teachme Biz の操作が非常に簡単だったため、効率よく正確に、かつスピーディーに今あるすべての社内業務をマニュアル化することができました。また、Teachme Biz は携帯などから動画や画像がすぐに追加できるため、オフィスでの作業はパソコン画面の録画機能を用い、現場での作業はスマホで写真を撮影するなどして動画や画像を活用しながら分かりやすいマニュアルを目指しました。

車両検査マニュアルの点で見ますと、以前は日本本社から共有される膨大な量のPDFを紙に印刷し配布していたものを、Teachme Biz に切り替えたことで場所を問わず即座に情報共有ができるようになり、さらにはアップデートや微調整などもTeachme Biz 上ですぐに対応可能になったことで作業の手間が大幅に軽減されました。同時に、印刷コストを削減できた点も大きなメリットですね。現代はペーパーレス化が加速していますし、紙を介しての接触が減ることはコロナ感染拡大にも繋がります。Teachme Biz はそういった時代に適したサービスなのだと現場で利用することで改めて実感しました。紙のマニュアルを持ち歩く必要がなくなり、情報漏洩のリスク回避にも繋がっていますね。

car-credo-thailand様のマニュアル使用例

——Teachme Biz で作成したマニュアルをいくつか教えてください

現在、社内には現在40のマニュアルがあり、それらは2つのカテゴリーに分けられます。

技術者向けマニュアル
検査端末やツールの使い方、作業手順、会社の規則まで共有しています。技術者は現場からでもアクセスが可能で、「外部公開」機能を使って多くの技術者に共有しています。以下は一例です。

・掲載物の写真の撮り方
弊社が取り扱う車を自動車関連情報サイトである「AEON AUTO LOAN」に掲載するための写真撮影の方法。以前は撮り方がバラバラだったため統一できるようマニュアル化しました。
https://teachme.jp/88331/manuals/10713807/

・移動履歴アプリの使い方
弊社では移動履歴を残すためのアプリを導入していますが、多くのスタッフがその使い方を理解しておらずTeachme Biz でマニュアルを作成しました。一つひとつの手順を画像を添えて可視化することで、問い合わせに対応する手間がなくなりました。

管理部マニュアル
弊社の管理部は、お客さまのアフターフォローや営業サポートといった基本業務以外の内容も対応します。現在は2人体制で回っていますが、離職や体調不良などスタッフ不在の時にも対応できるようマニュアルを作成しました。見るだけで対応できる体制になっていれば緊急時も慌てることはありませんし、新人教育の場面にも活用したいと考えています。

・検査管理システムの使い方
技術者が検査をした後、管理部は検査管理システムにて最終チェックとデータベースへの登録をし、検査結果データを別途お客様に送ります。このシステムが少々複雑なため、Teachme Biz で分かりやすい作業マニュアルを作成しました。

お客さま向けアプリの利用マニュアルとしても期待!

—— 導入後のアフターフォロー・カスタマーサービスについてはいかがですか?

契約を結んで終わりではなく、期待していた通り丁寧なサポートをしていただいています。スタッフの方々はとてもフレンドリーで分からない点などを尋ねやすいですし、LINEや電話で気軽に連絡をれるためスピード感を維持しながら作業できるのも嬉しいですね。そして何より、マネジメントのコツや新機能紹介のLine Content といったTeachme Biz 以外の面でもいろいろな役立つアイディアや情報をもらえる点がとても気に入っていますし、参考になります

—— 将来的なビジョンを教えてください

Teachme Biz はサービスの根幹となる社内のノウハウ管理・共有ツールとしての役割の他に、お客さまに向けたサービスガイドや情報発信ツールとしても利用していきたいと考えています。Teachme Biz はセキュリティ面も強固な体制で管理していますし、即座に情報をアップデート・共有できる点も大変魅力ですし、安心して利用できます。また近い将来、タイ全国への直販・OEM・アウトソースを含めたサービスネットワークの拡大を予定しておりますが、その利用マニュアルとしてTeachme Bizが大きな役割を果たしてくれると期待しています。

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タイの事情が見えたところで導入を決意

APRは、札幌・すすきのを中心に、居酒屋や和食店、バー、クラブ・ラウンジ、イタリアン、スイーツ、ラーメン店など約30店の飲食店を展開している企業です。弊社のAPR TRADINGは、そのAPRのグループ会社。海外事業や卸事業を手掛けています。

タイに店を開いたのは2015年。現在(2019年)は、ニッカウィスキーを豊富に取り揃えた、バー「余市 NIKKA BAR & RESTAURANT」、「北海道グリル 焼肉&ジンギスカン えぞや」「北海道 寿し居酒屋 えぞや」の計3店をバンコクに展開しています。

Teachme Bizについては、昨年、私がタイに赴任した1週間後に紹介してもらいました。あれば便利だろうなとは思ったものの、タイに来たばかりでタイの事情についてはまったくわからない。その時点では導入を見送り、1年経って現場の問題点が見えてきたところで導入に踏み切りました。

目的は品質の維持管理と時間の短縮化

導入の狙いは、ズバリ、品質の維持管理と時間の短縮化です。
私たちの店は日本の味をタイで再現することをモットーとしていますが、なにせ焼き肉や寿司、その他居酒屋メニューを合わせるとメニュー数がトータルで200以上もあるので、容易なことではありません。その場での指導ではどうしても味や見た目にブレが生じてしまうんです。

また、タイ人スタッフは気がつくと勝手にボリュームを増やしたり、刺し身を厚く切ったり、自分の好みで飾り付けしがちですし(笑)、一度では理解しづらい手順の料理もたくさんあります。

例えば、焼き肉の場合、網で焼くメニューとジンギスカン鍋の2つを揃えていますが、それぞれの手順を覚えなければなりません。ジンギスカンをタイで初めて食べるというお客様も多く、「どうやって食べるの」「どうやって焼けばいいのか」という質問がたびたび寄せられ、焼く順番や美味しく召し上がっていただくポイントなども説明する必要があります。

ただ、こうした質問に対応できるタイ人スタッフは3、4人。従来は、見て覚えてもらおうと目の間でやってみせていましたが、どうしても時間がかかってしまうのが悩みのタネでした。こうした問題を解決するためにTeachme Bizを導入したのです。

手数の多い飲料から活用をスタート

2019年10月に導入し、まずは手数の多い飲料から活用をスタートしました。例えば、きめ細かなきれいな泡が立ったビールの注ぎ方ですね。泡が汚くなるにはちゃんとした原因があり、キレイに泡にするにはコツがあります。これまでは、一人ひとりスタッフの注ぎ方をチェックして指導していましたが、これがなかなか大変でした。現場で教えるだけでは限界があるんです。

そこで、Teachme Bizを使って注ぎ方の要領をビジュアルで見せ、スタッフに理解してもらうように努めました。おかげで、汚い泡のビールはなくなりましたよ。忙しくなるとどうしてもスピードが優先され、作業が雑になりがちですが(笑)、ビールの泡に関する悩みは減りました。

いま、動画はタイ人スタッフが撮影し、編集を日本人が行って、大切なポイントについては切り抜いて強調していますが、実際に使ってみると、Teachme Bizは思った以上に簡単ですね。これでいいのかなと感じるほどです。

何度でも手軽に繰り返し見られるのもいい。理解したつもりでも、いざやろうとすると忘れていたということはよくありますから、スタッフにも何度も見るようにと伝えています。

いまのところ飲料のみの活用ですが、料理についてもできるだけ早くTeachme Bizを使っていきたいと考えています。弊社の店では盛り付けを重視していますし、簡単そうに見えてもひと手をかけたメニューがたくさんあります。例えば、枝豆。バター醤油炒めをしてから盛りつけをしていますが、醤油の量が重要で、盛り付けの際も高さを作って手前に盛るといった具合に、美的センスが欠かせません。

寿司もそうです。米の炊き方から始まって、酢飯の切り方、ネタの切り方など身に付けなければならない技術やノウハウが多いんですね。調理はすべてタイ人が行っていますから、日本の味をタイで正しく再現していくためにも、導入を急ぎたい。使い方には慣れてきたので、早々に料理のマニュアル化に取り掛かるつもりです。

日本の店への導入も計画中

タイでTeachme Bizをしっかりと活用し、クオリティを確保できたら、日本の店にも導入する計画です。

北海道では、200以上ものレシピのマニュアルをEXCELやWordを使って作成し、カラーコピーをして各店に配布していますが、店舗数が多く、スタッフも600人ほどいますから、そのコストはばかになりません。いちいち紙のマニュアルを取り出してチェックするというのも非効率です。タイでの取り組みを成功させて、日本にも導入できたらと考えています。

Teachme Bizは新しい料理をメニューに取り入れるときにも効果的だと思いますね。実は、先日、厨房の調理長をつとめていたタイ人マネージャーが都合により業務を継続できなくなり、しかもメニュー替えの直前だったので、対応に追われて四苦八苦しました。彼が考案したレシピは共有されておらず、作れる人が誰もいなかったからです。

なんとかレシピを作って間に合わせましたが、Teachme Bizがあれば状況はまったく違ったでしょう。全員が共有できて、わかりやすいマニュアルの必要性を痛感しました。Teachme Bizのようなツールは飲食店には大きな効果をもたらすと思います。実際、知り合いの飲食店オーナーには推薦しました(笑)。

年内には、現在、移転休業中の「寿司居酒屋えぞや」を別の場所で開店しますし、今後もタイにて事業拡大をしたいと考えています。Teachme Bizを活用して、日本の味をみなさんにしっかりと堪能してもらいたいですね。

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https://biz.teachme.jp/casestudy/ezoya/ (事例動画なし)

タイ初の日系企業向け人材紹介会社として創業から27年

—— 事業概要をお聞かせください

弊社は1994年に、日系企業に向けたタイ人及び日本人の人材紹介会社としてスタートしました。当時のタイには同様のサービスがなく、現地の日系企業の方々が「スタッフを雇ってもすぐに辞めてしまう」という悩みを抱えていた背景があり、それならば私がと一念発起。その場しのぎの採用ではなく、求職者も求人側も納得できるよう、“人と人”で向き合う人材紹介をモットーに事業を続けてきました。

—— 現在は人材紹介以外の事業も展開しているのだとか

前述した人材紹介の他、グループ会社を通してタイ語・日本語・英語の翻訳、レンタルオフィス「OFFICE23」運営、通訳者・会計事務等の短期派遣業務、日本人・タイ人向けセミナーの開催、ビジネスコンサルタントを行っています。グループ全体のスタッフは約80人となり、ありがたいことに年々その規模は拡大しています。

事業拡大に伴い多様化していった業務をTeachme Biz で統一

—— Teachme Biz を導入した経緯とは?

導入を開始したのは2019年末でした。その1年ほど前にStudist(Thailand) 代表の豆田さんとお会いしており、そこでTeachme Biz というサービスを知ったのですが、当初は目の前の業務に追われていたため、すぐの導入には繋がりませんでした。

しかし、その間にスタッフの入れ替わりや社内体制が変動したこともあり、現場での実務のやり方が担当者ごとで異なるなど業務が属人化しているという問題が浮き彫りになっていきました。今後、より良いサービスの提供を目指すためにはそういった問題を一つひとつ解決していかなければいけない。それぞれの業務を統一し、かつ高いクオリティでサービスを平準化していかなければ…。そう危惧していた際にTeachme Biz が頭に浮かび、改めてそのメリットや導入コストなどの説明を受け、導入に至りました。

PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER(THAILAND) CO., LTD. Managing Director 小田原 靖様

PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER(THAILAND) CO., LTD. Managing Director 小田原 靖様

—— 新型コロナウイルス感染拡大当初に、Teachme Biz を用いたデリバリー紹介ページを作成したと伺いました

コロナの影響はさまざまな業界にダメージを与えましたが、その中でも特に店内営業停止の規制が出た飲食店の方々の苦しむ声が私のもとに届いていました。それぞれデリバリーに切り替えて営業を続けていましたが、少しでも情報発信の手伝いができればと作ったのが、47店のデリバリー情報を載せた紹介ページ「みんながヒーロー!!」です。こうした咄嗟のアイディアをすぐカタチにできたのもTeachme Biz があったからこそでした。

※飲食店デリバリー情報ページ「みんながヒーロー!!」
https://teachme.jp/88343/manuals/8316587

各部門の業務を洗い出し、Teachme Biz で業務を平準化

—— 実際に利用してみて、Teachme Biz が魅力的だと感じる点は?

やはり手軽に、かつスピーディーにマニュアル作成ができる点が一番でしょう。これまでもエクセルやパワーポイント、ワードなどで部門ごとの業務をデータとして残してはいたものの「見やすさ」を意識して作られたものではなく、せっかく時間をかけて作っても誰にも見られず眠っている状況でした。また、そういったデータは制作者の作りやすいようにできているため、第三者が少し手直ししようといじっただけでデータ内の文字がズレたり画像が消えてしまったりと扱いづらいものでした。

けれど、Teachme Biz では最初からフォーマットが設定されているので誰が操作しても等しく高い完成度を保つことができる。さらに画像や動画を簡単に挿入でき、文字が並ぶだけだと流されがちな情報も視覚的に捉えることができる。これは、業務内容の統一・平準化を目指す弊社にとって最適なサービスだと感じました。

—— 現場スタッフの反応はいかがですか?

まだ全体で活用し切れているわけではないのですが、過去に製造業勤務でマニュアル作成の手間や大変さを痛感していたスタッフはTeachme Biz のあまりの容易さに「マニュアル作成=非常に面倒な作業というマイナスな印象が消え去った」と驚いていました。

Y LINK CO.,LTD. KOKOKARA CO.,LTD. Senior manager 松本 裕美様

Y LINK CO.,LTD. KOKOKARA CO.,LTD. Senior manager 松本 裕美様

—— 新しいスタッフが入った際にも重要な役割を担いますね

27年の間に何度もスタッフの入れ替わりを経験しましたが、Teachme Biz 導入前は前任・後任者同士の直接的な引き継ぎが主でしたし、そのほとんどは勤務期間が重ならない場合が多く第三者を介して業務の説明を行ってきたため、人によって説明にズレが生じていました。しかし、Teachme Biz で作成したマニュアルがあれば、人を介さなくとも常に正確な業務内容を伝えることができ、新人教育にかける時間も大幅な短縮が可能です。

現在は、それぞれの部門で行ってきた業務一つひとつを各スタッフにヒアリングし、マニュアル化している最中ですが、新人スタッフが研修期間に覚えるべきことや習得すべきこともマニュアルに落とし込んでいき、業務への理解度を測る指標としても活用していきたいと思います。

人材紹介・レンタルオフィス・翻訳部門それぞれの業務をマニュアル化へ

—— 具体的には各部門でどのように活かされているのでしょう?

Teachme Biz の活用がもっとも進んでいるのは、レンタルオフィス「OFFICE23」です。こちらは日本人スタッフが常駐し、日系企業の皆さまがタイでの事業立ち上げ当初に構えるオフィスとしてご利用いただいているのですが、そこでの業務は現場の日本人担当者により業務マニュアルはひと通り完成しました。業務内容が契約書や請求書の作成、領収書の発行、契約更新の連絡などルーティーンワークが中心であることも、マニュアル化が進んだ理由でしょう。

実際のマニュアル

マニュアル作成後に入社した日本人スタッフに早速、マニュアルを通して業務の流れを確認してもらったのですが、こういった手順は初めてだったにも関わらず「特に疑問が生じることなく業務内容を理解でき、またTeachme Biz の操作もシンプルで簡単だったためスムーズに適応できた」というフィードバックをもらいました。このスタッフはまだ入社して3カ月ほどですが、すでに上司と確認しながらマニュアル内容をアップデートする役割を請け負っています。また、これまで指導する側だったスタッフも「何回も教えなくて済むようになり、自分の業務に集中する時間が増えた」と喜んでいます。

今後は、初めて利用する方へ向けた案内など頻繁に問い合わせを受ける内容に関しても、マニュアル化する予定です。そしてTeachme Biz を使った体制がしっかりと整った際には、これまで現場に付きっきりだったスタッフに営業の役割も任せていきたいと考えています。マニュアルに頼る部分と、人の手で実行する部分の住み分けが明確になったこともTeachme Biz を導入して良かった点です。

BTSアソーク駅からOFFICE23の行き方
https://teachme.jp/88343/manuals/7660737/

—— 他の部門ではどうでしょう?

人材紹介はもともと勤務年数が長いスタッフが多く、それぞれの頭の中に業務内容が把握できていたことにより属人化が進んでしまっていたのですが、最近ようやく各業務内容の洗い出しが終わり、マニュアル作成の段階へ入りました。業務をどんどん「見える化」していくことで一人ひとりのパフォーマンスのバラつきを解消し、サービスの底上げを図っていきたいと考えています。そして次の段階になりますが、採用ステップの中での基本情報やスケジュールなどのお知らせといった共通業務をマニュアル化し、業務効率を上げていきたいです。

翻訳部門(タイ語・日本語・英語)ではマニュアルが完成し、現場での活用度を高めていく段階です。翻訳は案件によって表現の仕方やテイストが変わるのですが、その土台となる基本ルールや業務の流れなどはマニュアルを通してどんどん共有していきたいと思います。

Teachme Biz を社外への告知や案内、情報共有へ発展させる

—— 今後の展望をお伺いできますか?

まだまだ社内でTeachme Biz の活用に対する足並みが揃えられていないので、まずは日本人・タイ人問わずしっかりと全員が利用できる体制を構築することが最優先。現在は移行期間のため、過去のアナログなやり方とTeachme Biz が併存している状態になっていますが、しっかりと一本化できるよう現場での話し合いを増やし、会社全体の業務効率化・サービスの底上げを目指していきます。また、ゆくゆくはお知らせやご案内、サービスの利用方法など社外に向けた活用へと発展させていきたいと思います。

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10店舗のホテルへ“自分がいなくても”想いを共有できる仕組みを

―――事業内容を教えてください。

松田様(以下、松田) 「Kokotel Bed & Cafe(以下ココテル)」は、タイにたくさんある50~150室の小規模ホテルの運営をオーナーさんから委託していただき、お客様にサービスの提供をしています。タイ全土で11店舗を展開しており、今後新たに8店舗の展開を予定しています(2020年9月現在)。お客様に最高の体験をしていただくための宿泊サービスはもちろんのこと、質の高い食事を提供する“Bed & Cafe”としてのポジション確立を目指しています。

―――ココテルの名前の由来は?

松田 ココテルは、日本語で「ハート」を意味する「こころ」に由来しています。「We Are Friends & Family Serving Friends & Family」をコンセプトに、日本の高水準のサービスとタイ式の「微笑み」のサービスを融合させ、心温まる体験を提供することが自分たちの役割だと考えています。

ココテルのホテルの様子。スペースやデザインに特徴がある

―――Teachme Bizの第一印象は?

松田 初めて聞いた時、日本でもたくさんの企業がすでに利用されていて、その中には同業のホテルも含まれていたので、きっとうまくいくに違いないと思いました。日本の事例を紹介していただき、弊社もそろそろこのようなツールを使わないといけない時期に差し掛かっているとも感じました。スタッフにTeachme Bizの概要を説明したところ、「ホテルのプレオープニングに使える」という意見をもらい、導入を進めました。

―――Teachme Bizをどのように使っていますか?

松田 現在11店舗のホテルを運営していますが、今後もさらなる拡大を目指しているので新しいスタッフを採用することはもちろん、教育し続けていかなければなりません。そのためには、より簡単に初期研修ができる各ホテル共通の業務マニュアルが必要だと感じ、手始めにフロント、キッチン、ハウスキーピングなどの業務にTeachme Bizを適用しました。最近では、バックオフィス業務や、当初の予定にはなかった本社業務にも活用しています。営業部門をはじめ、経理・人事部門でも、手当ての申請方法やシフト変更の申請方法などに加え、社員とのコミュニケーション手段としてもTeachme Bizを有効に使えているなと実感しています。

Kokotel (Thailand) Co.,Ltd. CEO 松田 励 様
「ホテル業界の厳しい課題は、サービス水準の維持と各支店のスタッフの育成」

―――Teachme Bizに対するスタッフの反応はいかがですか?

松田 他のマニュアル作成ツールとは違ってスマートフォンで写真や動画を撮るだけで、すぐにマニュアルを作ることができるので、「とても使いやすい」という反応をもらっています。「頭を抱えて長い時間をかけて作るもの」という従来のマニュアル作成の方法やイメージ、手順が大きく変わりました。
特に厨房部門では、指先だけで写真や動画をアップロードすることができ、紙のレシピよりもはるかに簡単にレシピが作成可能になったことで、作業時間の大幅短縮に繋がりました。また、教わる側も写真と動画で簡単に作業内容を理解できるので、スタッフ間におけるレシピの認識違いを防ぐことにも役立っています。

―――今後の利用方法について。

松田 Teachme Bizを実際に使用した所感としては、単純なマニュアル作成ツールというより、会社全体の企業文化を変えるプラットフォームだと感じています。マニュアル作成で業務を標準化し、改善するというマインドをスタッフに意識づけする効果もあると手応えを感じています。また、社内向けの業務改善プラットフォームとしてTeachme Bizを活用するだけでなく、お客様とのコミュニケーションツールとして、さらに活用していきたいと考えています。

―――続いて Jojo シニアマネージャー(以下、Jojo)のインタビューです。

Teachme Bizが“ココテルらしさ”を維持する鍵に

―――Teachme Bizを導入してみての感想は?

Jojo これまでの私の経験上、ホテルの基準やマニュアルのほとんどがハードコピーでした。毎日のように大量の紙を使って打ち合わせをしてきましたが、オンラインツールであるTeachme Bizの存在を知ってからは、重たくて場所をとる紙のマニュアルを持ち歩かず、またマニュアルを保管している場所に足を運ばず、自宅でも本社でも業務マニュアルを見ることができるようになりました。
以前は接客や清掃といったサービスの提供場面で、会社の基準に則していないという問題がごくまれにありました。しかし、Teachme Bizを活用することによって、会社の基準に則しているかどうかをスタッフが現場ですぐに確認・判断ができ、ホテルごとのサービス水準におけるバラつきがなくなりました。これは、全社的な業務を標準化することができるようになったということですね。

―――複数あるホテルを物理的に管理することは難しいですもんね。

Jojo その通りです。サービスを複数展開する上で、ホテル間の連絡や移動の問題に加え、同じレベルのサービスを維持するためにはスタッフ教育を徹底することが必要です。
ココテルでは新入社員の初期研修とは別に、年に2回のスキルオンラインテストを実施しています。テストの結果が最も悪かったホテルには、復習してもらうためにTeachme Bizにあるマニュアルを送っています。これを定期的に繰り返すことでサービスやスタッフの教育水準の維持及び向上に繋げています。

―――Teachme Bizに対するスタッフの反応は?

Jojo 例えば、Teachme Bizを導入する前はスタッフが社内用の申請書などが欲しい場合、その都度本社に連絡して書類がどこにあるかを聞いたり、届けてもらったりしなければなりませんでした。ですが、Teachme Biz導入後は、書類をオンライン上に保管できるようになり、本社に連絡しなくてもそれぞれで確認・申請できるようになりました。そのおかげで、それぞれの作業時間を妨げることがなくなり、お客様への対応に時間を充てることができるようになりました。

―――現場での具体的な活用方法はいかがですか?

Jojo スタッフの反応も良好、かつTeachme Bizは作成・活用・アクセスがしやすいプラットフォームではありますが、導入初期はスタッフがちゃんと理解してシステムを使いこなせているか不安でした。そこでTeachme Bizにある、「レポートを見る」という機能でスタッフのアクションを確認することができるので活用したところ、マニュアルを確認していないスタッフがいることがわかりました。これまでの紙のマニュアルでは見えなかった点が見えたことは収穫でした。
マニュアルを確認をしていないスタッフに対して、どうにかしてマニュアルの活用を促せないかと考え、「SOP of the day」という企画に辿り着きました。既に利用していたLine Botと組み合わせて、Teachme BizのマニュアルのURLを毎日自動的にホテルのスタッフへ送る設定をしています。そうすることで習慣の中にマニュアルを確認するという行為が根づき、スタッフはそこから知識を増やし、その知識がパフォーマンス向上に繋がっています。

接客用のマニュアル。英語はもちろん、デバイスによってはタイ語にも対応している

――― トンローに新たなホテルを開業すると伺いました。

Jojo はい。現在、トンローで新しい支店の準備を進めているのですが、その中で新規採用スタッフの教育は不可欠です。そこで活用すべきはやはりTeachme Biz。これを使うことで、膨大な量のテキストを読む必要がなく、写真や動画で操作手順を覚えることができ、そうすることにより研修の流れをスムーズに進めることができます。
日常では、作業手順を覚えられないときや作業に困ったとき、すぐに操作マニュアルを確認したり、出勤前に携帯電話でその日の準備や改善すべき点を調べたりとお世話になっていますね。

エコ時代に対応する新プロジェクトをTeachme Bizで

———今後の取り組みについてお聞かせください。

Jojo 現代のニーズに応えるべく、環境に配慮しながら、お客様により良いサービスを提供できるよう新プロジェクト「Koko Loves Eco」を立ち上げました。具体的には、これまで提供してきたペットボトルの飲料水の代わりに再利用可能なガラス瓶を使用したり、いつでも給水所でガラス瓶を補充できたりするようにしました。また、これまで紙でしかなかった部屋帳をTeachme Bizによってデジタル情報に置き換えることで、更新が容易になりました。紙の使用量が削減され、お客様がホテルサイトに簡単にアクセスでき、また部屋にあるQRコードをスキャンするだけで最新情報にアクセス可能になりました。

このプロジェクトをさらに浸透させるために、Teachme Bizを使って全ての作業内容をマニュアル化しました。今後は社内だけでなく社外へ、そしてお客さまへ共有できるようTeachme Bizを展開していきたいと思います。

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日本式居酒屋チェーン「しゃかりき432”」がタイに出店したのが2012年7月。現在では各種居酒屋のほか、炭火焼肉店など、マレーシアやミャンマー、タイ、日本で33店舗を展開しています。そんな店舗を支えるのは約600名のスタッフ。日本人は15名のみで、あとはほぼミャンマー人とカンボジアやラオスといった隣国のスタッフが働いています。

レシピの映像化で言語や文化のハードルも解消

―――Teachme Bizを導入した背景を教えてください。

「見切り発車」が影響して、料理のクオリティが安定しないなど、常に問題は山積み状態でした。必死に動いていたのですが、解決しようにも言語の壁はもちろん、日本とは料理や文化がまったく違うので、どこが重要なのかを説明するのも一苦労。教える側の人員も限られる中、オーダーとは別に、マンツーマンで実際の食材で作って見せる。ただ、それが人から人へ伝言ゲームのように伝わるうちに、料理のクオリティが不安定になってしまっていました。

―――導入の決め手は?

以前からその評判を耳にする機会はありましたが、実際にアプリを見た瞬間に「これだ」という直感がありました。
一番気に入ったのは機械音痴な自分でも操作しやすい、誰でも簡単に操作できるところ。どんなスタッフでも国籍に関係なく、1つの目標に向かっていけると感じました。

SHAKARIKI432 Co.,Ltd. 代表取締役代表 清水 友彦 様

Teachme Biz導入によって現地スタッフの自主性が育つ

―――どのようにマニュアルを作っていますか?

現在、レシピの数はもうすぐ300になります。マニュアル作成を担当するのは3~4名。莫大な量になるので、とても憶えられるものではありません。日々の修業でしかつかめない感覚もありますが、やっぱりマニュアルがあることによってベースができて、その上で新しいメニューが生まれることもある。現場サイドとしても、Teachme Bizを導入するべきだと考えていました。

レシピは食品ロス率が高いものや原価の高いもの、クレームに繋がりやすいものを優先して作成していくようにしました。最初でこそ戸惑いながらでしたが、今では日本人スタッフが指示しなくても、タイ人スタッフが先頭になって作成するという流れになっています。

レシピマニュアルの例

料理のクオリティの安定化により顧客クレームが80%減!

―――導入の効果はいかがでしたか?

Teachme Bizならレシピを映像化できるので、言語の壁も越えて理解が圧倒的に早くなりました。しかも、調理手順まで確認できて、料理の品質も安定。なぜその手順が必要かということから、日本の食文化まで理解し、成長してくれていっているようです。実際、店舗に設置しているアンケート用紙でも、月10件あったクレームが1~2件になりました。

外国語にも対応しているため、現地スタッフも理解しやすい

また、スタッフが調理する映像をチェックすることで、細かいところまで指導できるだけでなく、教える側にとっても気付くことが多く、逆に指導しやすくなったように感じます。
さらに、食材ロスも大幅削減できました。購入した食材はだいたい20~30%をスタッフ指導に使用してきたのですが、現在では、指導用食材は10%以下になりました。

Teachme Bizは企業の将来に可かせないツール!

―――今後の活用計画を教えてください。

Teachme Bizは、しゃかりき432”の未来を明るいものにしてくれる、特別なツールです。キッチンのマニュアル作成は第一段階をクリアしたので、次はホール、サービスのほうにも活用の幅を広げていきたい。今後は“オススメ”を売る力やお客様を楽しませる力を磨いてもらって、お客様だけでなくスタッフも楽しめるお店にしていきたいですね。

海外で飲食業を営む他企業の事例はこちら

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モリトモタイランドは、グローバルとローカルをつなぐディストリビューターです。主な事業はスキンケアおよびパーソナルケア製品の輸入販売です。日本の親会社である森友通商株式会社は、1854年(安政元年)に設立され、モリトモタイランドは2009年に設立されました。現在、タイでの従業員数は42名です。
今回は、人事総務部責任者Ness様と営業部シニアセールスのBoat様にTeachme Bizの活用状況、効果、将来の活用計画についてお話を伺いました。

Teachme Bizの導入きっかけ

Ness様(以下、Ness) 当社には、標準化された具体的なマニュアルがありませんでした。新入社員の教育は、口頭やOJT、あるいはパワーポイントなどで各自が作成したノートを見せる方法で行われていました。教育内容は担当者に依存しており、定められた内容と異なる場合がありました。また、会社の成長とあわせて、会社としては、従業員が様々なことに対応できるようマルチスキルを身に着けてほしいと思っています。この課題解決と要望を実現するために、Teachme Bizを導入することに決めました。

導入前の課題

Ness 長く勤めていても、たまにしか発生しない業務を忘れることがあります。作業内容がわからず、中断してしまったり、ノートを確認する必要がありますが、どこにノートがあるか分からず探すことに時間がかかることもあります。新入社員が入社した場合でも、前任者が教える時間がなかったり、うまく引き継げないこともあり、前任者が退職すると、その人が蓄積したノウハウが失われることもあります。

しかしTeachme Bizを導入してからは、公式な手順書をすぐに見つけられるようになりました。また、新入社員が入社したら、公式な手順書をまず見せるようにしています。そうすることで実際に現場に入ってもすぐに慣れ、作業に取り組むことができるようになります。早期に作業に取り組めるようになることで、改善点や新しい取り組みなどのアイデアが生まれることもあります。また、新入社員から手順書のフィードバックをもらうことで、手順の改善にもつながるので、非常に効果的だと感じています。

Boat様(以下、Boat) 今まで働いていた他の企業の教育方法だと、口頭で教えられてあとで見返せるように自分たちでメモを取ることが多かったです。そうすると、教えられるべきことが抜けていたり、間違った理解でメモを取ることもありました。トレーニング後に手順を忘れることがあれば、指導者や上司にもう一度教えてもらったり、時間がなければ、自分で思い出して作業しなければならないこともありました。

しかし、モリトモタイランドでは、事前にTeachme Bizで作業内容を理解してから現場に入ります。手順書で理解するので、抜け漏れがなくなりました。どこでも何回でも確認できるので、失敗を避けることができます。この方法を取り入れたことで、作業内容の把握がより確実になり、生産性が向上したと感じています。

(写真左) Kattareeya Takamthiang様 (Ness), HR & General Affairs Senior Officer | (写真右) Channut Wuttichalermwat様 (Boat), Senior Sales Executive

Teachme Bizをどの部門で活用していますか

Ness 現在、総務、デザイン、マーケティング、営業、輸出入、オンライン営業のバックオフィスのメンバーはほぼ100%Teachme Bizを活用しています。1~2名しかいない部門もあるため、誰かが不在でももう一人が対応できるように、手順を共有することが重要です。たとえば経理部では、かつてはオフィス系プログラムで手順をまとめていましたが、フォーマットがバラバラで分かりづらく、更新もできていませんでした。しかし、Teachme Bizを導入したことで、プログラムの使い方、お客様への連絡方法、書類の作成方法など、全ての業務の手順をSOPで共有することができるようになりました。これにより、誰かが不在でも他のスタッフが書類作成やお客様対応ができるようになりました。輸出入部でも、海外からの請求書の確認方法、関税関連の書類の準備、FDAに提出する書類の準備方法などの手順書を作成しています。

Boat 営業部では、お客様ごとに異なるニーズに合わせた提案や対応が求められます。そのため、記憶に頼ることができず、失敗のリスクも高いという課題がありました。

そこで営業部では、お客様ごとに作業フローを作成し、共有することで、スムーズかつ正確な業務の実行を実現しています。具体的には、各お客様の連絡先や問い合わせ内容、製品の提案の流れ、契約書の取り扱い、配送の流れなどを明確にした手順書を作成しています。

SOPのサンプル

知識を世代から世代へ

Ness 我々の会社は若手もいればシニアの従業員もいます。もちろん、それぞれの得意分野が違います。シニア世代の従業員は問題解決のスキルや交渉スキルが高いものの、ITツールを使うことはあまり得意ではないことが多く、SOPの作成が進まず、若手に知識を共有することも少なかったです。しかしシニア世代でもスマホは使いこなせるので、スマホで簡単に作成できるTeachme Bizであれば問題なくSOPを作成できるようになり、現在では少しずつ知識を共有できるようになってきました。

SOPを使ってもらうためにどう促進しましたか

Ness 導入当初は不安でした。従業員だけでなく、私たちも「何を作ればいいのか分からない」という状態でした。そこで、デイリー、マンスリー、3か月ごとの作業をメモしてもらうことから始めました。全業務を洗い出した結果、何を作る必要があるか、何を作らなくてもよいかが明確になりました。現在、すべての部署のSOPが完成しました。作成が完了した後は、複合機操作のSOPのQRコードを必要な場所に貼るなど、活用を促進するための取り組みを開始しています。スキャンするだけで、使用方法が表示されるので便利です。休暇中に他の従業員に代理で作業を依頼する必要がある場合には、SOPがあれば作業内容を簡単に伝えられるため、安心して休むことができます。このように、Teachme Bizの便利さが従業員に伝わると、彼ら自身がSOPを作り出すようになります。

QRコードをスキャンしてSOPを確認

従業員の理解の確認に活用

Ness SOPは、担当者が作成した後に上長に確認してもらいます。新入社員の教育が終わった後には、新人にSOPを作成してもらい、理解度をチェックします。このシステムにより、新人が業務をどの程度理解しているかをすぐに確認できます。

将来の活用計画

Ness 現在、SOPの完成度は60%程度です。100%完成後には、各従業員にマルチスキルを持ってもらうことで個々の能力を向上させるため、ジョブローテーションを実施する予定です。

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Teachme Bizがハイスピードな店舗展開のアクセルに

―――貴社の事業内容をお聞かせください。

「食から世界を幸せに」を企業理念に、タイで日本食サービスを提供するTeppenは、2019年5月時点で7店舗、年内にはさらに3店舗を展開予定。おもてなしのサービスでお客様の心を幸せに、そして健康な食でお客様の体を幸せに、アジアそして世界の未来をつくっていきたいと願っています。

―――Teachme Bizを導入した背景を教えてください。

タイで事業をスタートして6年、現場スタッフを教育するのも自ら。店舗ごとにスタッフを集め、出向き教えてチェックする。全店舗に教え終わるには時間がかかり、メニュー開発のまとまった時間をなかなか取れていませんでした。

さらに、大きな壁になったのが言葉のニュアンスの違い。導入前まではなるべく書面として残すようにしたり、日に何度もミーティングを重ねたりしていましたが、コミュニケーションの土台となる信頼関係の構築に時間がかかっていました。

TEPPEN(THAILAND)CO.,LTD. Managing Director 柳本 貴生 様

―――導入の決め手は?

出会った瞬間、Teppenのこれからの展開において絶対必要な存在だと思いました。それまでは150あるレシピも紙に書いたり、Office系のソフトに写真を貼り付けたりしながら作ってきたのが、Teachme Bizなら大幅に時間短縮できます。

なにより、写真や動画ベースで工程まで作成できるので、一目瞭然。あとは褒めて育てることを意識すれば、早く信頼関係が構築できるので、Teachme Bizを見てもらえば、教育する作業が要らなくなりますよね。その分、店舗展開を加速できるので、世界進出も現実味を帯びてきました。

東南アジアの激しいマーケットの中でリアルタイムに対応

―――どのように活用していますか?

「見える化」したのは、レシピや「今日のおすすめ」、企業理念、朝のミーティング方法、手の洗い方、出社から退社まで何をするのか等、多岐にわたります。キッチンのメンバーであれば、出社したらまず包丁を研ぐ、悪くなりやすい食材をチェックする、ごはんの温度を確認するといった作業がGoogleのツールでタスク管理されています。もし分からないことがあれば、Teachme Bizで、すぐ確認できるので便利です。

Teachme Bizで実際に作成、共有されたレシピなどのマニュアル

2週間ぐらいかかっていた新レシピの適用も、今ではレシピ確定後、翌々日には店頭に並べることができます。弊社のレシピ作成は、デジタルマーケティングを駆使しています。例えば、刺身ならツマ・大葉の有り無しなど、さまざまなバージョンを撮影し、InstagramやFacebookに投稿。「いいね」やコメントの数で反応が分かるので、その中でも一番反応が良いものを採用し、Teachme Bizでレシピを即配信してお客様に提供します。そのあとは、お客様や現場の声を反映しながら微修正を繰り返し、完成形に近づけていく。レシピ変更もたった1分という手軽さなので、その即時性が私たちの“武器”になっています。

>実際のレシピマニュアル例(ビジュアルベースで完成形がきちんと伝わる)

目標の可視化によってスタッフの意欲や社長自身の考えにも変化

―――導入の効果はいかがでしたか?

なんと言っても、Teachme Bizで「見える化」するという社内文化を作れたことが、最大のメリットです。
私たちが願うのはお客様だけでなく、事業に参画する仲間の幸せでもあります。そのためには、楽しくて成長できる環境づくりが大事です。決められたポジションをずっと務めることも悪くないのですが、新しいスキルを求めて転職するなら、いろいろなポジションに異動しながら、マネージメントやリーダーシップも身につけていってほしい。例えば、マネージャーの仕事内容も公開しているので、次のステージに向けて学ぶことができます。またどうすれば評価されるのか、どうすれば給料が上がるのかをルールとして明確にすることで目標を設けやすくなり、モチベーション向上にもつながっているようです。

「見える化」がモチベーションの向上をもたらした

その影響は店舗スタッフだけでなく、私自身にも変化をもたらしました。「自分が全部やらなければ」という考えがあったため、新店舗の起ち上げから約2ヶ月間は現地を離れることができなかったのですが、今はTeachme Bizという“先生”が各ポジションにいるので、約2週間で離れて任せられるようになったのです。

「世界で最も必要とされる食のグループ」を目指して

―――今後の活用計画を教えてください。

キッチンやホールのサービスについてはもちろんのこと、総務や財務、マーケティングのやり方など、もっとさまざまなことにTeachme Bizを活用して、「誰かに頼らない経営」を確立したい。
そして、「世界で最も必要とされる食のグループ」になっていきたいですね。

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マニュアルのペーパーレス化で
トレーニングコストを大幅セーブ

―――Teachme Biz導入の背景を教えてください。

マレーシアで回転寿司をはじめとした和食サービスを提供する、スシキング。1995年の創業以来、順調に店舗を拡大し、国内最大の回転寿司チェーンへと成長してきました。近年、ハラル認証を取得。保守的な食文化を持つマレー人のお客様に、ご利用いただく機会も増えています。

紙のマニュアルを使用していた当時は、大きく3つの課題を抱えていました。1つ目は、標準化における課題です。弊社では、マレーシア国外からのスタッフも相当数雇用しています。その場合、言語の壁が存在して“見よう見まね”でトレーニングするので、何度もトレーナーが店舗を訪れて指導する必要があります。そのため、新人スタッフのスキルやサービスクオリティに、バラつきが生まれていました。

2つ目は、トレーニングに時間がかかるという課題です。外食産業は離職率が高いため、常に新人スタッフを何名も抱えている状況です。教えては辞め、また教えての繰り返しで、とにかく教育に時間がかかってしまっていました。

3つ目は、マニュアル配布のリードタイムです。新興国ならではの悩みかもしれませんが、日本ほど物流が発達していない上に、陸地でつながっていないところにも店舗があるような状況のため、配送中にマニュアルを紛失してしまうという事態も起こります。マニュアルを更新するたびに、1週間から10日ほど時間を要していました。

―――導入の決め手は何でしたか?

最大の決め手となったのは、ROI(投資対効果)が期待できたことです。マニュアルの印刷代だけでも250万円から30万円へ、85%のコストカットを実現できます。トレーナーが店舗に赴くための出張費や、マニュアル配布のデリバリーコストなど、年間300万円の削減になります。Teachme Biz導入のためだけにタブレットを新規導入しても回収できると算出されました。オーバースペックな他社サービスと比べて、必要なものだけがパッケージ化されており、リーズナブル。導入しない手はありませんでした。

コメント機能や評価制度を駆使して、現場で活きるマニュアルを!

―――どのようにTeachme Bizを運用していますか?

マニュアルの内容は、メニューやレシピが中心です。既存のマニュアルをスライド化し、なかでも重要なものは動画化するようにしています。ただ、せっかく作ったものが“宝の持ち腐れ”になってはもったいないので、「新人教育ビデオ DAY1・2・3」を作成し、絶対見ておくように指導しています。受講状況を管理するとともに、小テストを実施することで、クロスチェックできるような体制も整えています。



実際のマニュアル(クリックして拡大)

本部・マネージャーと現場の間で双方向コミュニケーションが図れるので、マニュアルをブラッシュアップすることも可能です。「こんなマニュアルがあったらいいな」を提案してもらい、KPIとしてそれを数値化、個人の評価につながるような仕組みも取り入れています。

マニュアルとの“にらめっこ”は卒業!ワンタップでスキルをボトムアップ

―――導入の効果はいかがでしたか?

長くて複雑なことや、活字では伝えづらかったことを動画に置換できて革新的。また、完成したマニュアルをすぐ配信することができるので、1週間~10日ほどかけていた配送の時間短縮になるのも大変重宝しています。

スキルの底上げには、何よりもまずマニュアルを見てもらうことが重要です。今までは資料と“にらめっこ”でしたが、タブレットをワンタップするだけで、「何をするべきか」が一目瞭然。現場スタッフからも、シンプルで分かりやすいと好評で、作る側も見る側も楽しめているのが印象的です。

また、本部やマネージャー側から一方的に発信するマニュアルづくり体制へのテコ入れになり、現場の声を吸い上げる体制も出来上がりました。現場スタッフにもそこに参加している感覚が生まれ、双方向コミュニケーションに対する意識づけができたのも良かったと感じています。

動画でわかりやすく、更新も簡単

言語の壁を超えるマニュアルがビジネス拡大の一翼を担う

―――今後の活用計画を教えてください。

今のところは、マニュアル共有のためのツールとして使用する機会がほとんどですが、「この店舗でこのような改善施策を実行したので効果が上がった」という、“処方箋”として横展開していく予定です。「こういう問題が起きたときにどうすればいいか」に対するベストプラクティスを共有し、全社的な標準化につなげたいです。

また、Teachme Bizでマニュアルを動画化することによって、言語の壁を越えて共有することができるため、他国展開にあたって大きなアドバンテージとなります。実際に、マレーシアで作ったマニュアルを、ベトナムやインドネシアにも展開しようと考えています。

更に、評価制度に関係のないところで、マニュアルに対する議論が活発になれば、楽しみながらマニュアルをつくるという、社内カルチャーが芽生えるはず。トレーニング部門で予算を組み、現場スタッフを巻き込みながら、マニュアルコンテストを開催するのも良いアイデアかもしれません。

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https://biz.teachme.jp/casestudy/sushiking/ (事例動画なし)