マニュアル作成事例 公務 長野県中野市様

個の“感動”を引き出し、市の活性化を目指す

長野県中野市様 長野県中野市様導入事例

地方公務外部公開

導入目的

情報発信を“仕事”ではなく“楽しみ”に変える

課題

ウェブ担当1名による情報発信頻度の低下

効果

市職員それぞれが情報を即公開できる体制構築

毎年秋に長野県中野市の一本木公園で開催されるバラまつり

毎年秋に一本木公園で開催されるバラまつり

長野県の北東部に位置する中野市。人口は44,627人(2013.10.1現在)で、高品質なりんごやぶどうなどの果物、日本一の生産量を誇るえのき茸のほか、多彩な農産物の産地として知られる。工業では、カメラレンズメーカーの老舗「コシナ」といったグローバル規模で活動する企業も立地するなど、農業、工業、商業がバランスよく発達した市だ。

2015年に北陸新幹線が延伸することを受け、地域の活性化を狙い、様々な施策を練る中、注目したのがスタディストの“Teachme”。「Teachmeはアイデアの数だけ活用方法がありました」、そう語るのは池田茂中野市長。

今回は池田市長と、庁内でTeachme導入を担当した総務部政策情報課情報係長兼統計交流係長の大沢英樹氏、市の広報を担当する庶務課秘書広報係長の柴本清天氏に、導入背景から、効果、展望を聞いた。

 新幹線の延伸で更なる地域活性化を

長野県中野市長

中野市の魅力を語る池田茂中野市市長

中野市は、周囲に観光地が多かったこともあり、これまであまり観光に目を向けてこなかった。北陸新幹線の延伸で隣接する飯山市に駅が開業し、首都圏、関西圏との移動時間が大幅に短縮する。この変化に対し、銀行系シンクタンクで手腕を発揮していた池田市長は、都市との交流、情報発信の重要性を訴え市長に就任。池田市長が感じていたのは、時代が変化する中で、これまでと同じことをしていては埋没してしまうという危機感だった。

しかし、理想的な情報を発信するには、“役所”特有のルールが壁になっていた。これまでも地域住民や観光客向けにHPや広報誌で情報発信を行ってきたが、魅力を伝えきれていなかったと庶務課の柴本氏は振り返る。

「ホームページの更新は、まず担当課で内容を決め、課内決裁を経て、庶務課で更新作業を行い、公開する際にも庶務課内の決裁が必要でした。2度の承認プロセスが入るため、リアルタイムに情報発信ができませんし、『私たちが知らない中野市の魅力』を引き出すことができませんでした。」(柴本氏)

 専門知識を必要とせず“感動”が発信できるTeachme

スマートフォンでガイドを作成する広報係の市職員

スマートフォンでガイドを作成する広報係の市職員

Teachmeの導入には、池田市長も自ら関わったと言う。情報発信に課題を感じ模索していた池田市長は、市長就任以前の職場の部下からTeachmeの話を聞き、興味を持ったそうだ。スタディストの担当者がプレゼンをする際、市長も出席しTeachmeの機能、使いかたを聞いた。ある農業生産法人が農作物の生育状況をTeachmeで発信していることからヒントを得て、自身の課題解決に応用できると感じ、すぐに導入検討を指示した。

池田市長がこれからの中野市を考える上で必要だと考えていたのは、地域住民だけが知る魅力の発信および中野市のブランド力向上だ。秀逸なキャッチコピー「そうだ、京都へ行こう」になぞらえて池田市長はこう話した。

「観光客、中野市民、中野市で働く人、それぞれに物語があります。観光に注力しようとした場合、寺社仏閣や山や川といった自然などが浮かびます。しかし、魅力はそれだけじゃありません。中野市に慣れ親しんだ人が感じる『中野市は良いところ』をより具体化して市外、県外の人に伝えていく。中野市に“物語”を感じてもらえるよう働きかけるのが重要ではないでしょうか。京都のコピーは人々の“物語”を引き出したんです」(池田市長)

“物語”を引き出す。そのためには、職員や市民が持つ「中野市の魅力」を引き出さなければならない。写真を撮影し、その場ですぐにアルバム化できるなど、スマートフォンの使いかたがわかればすぐに活用できるTeachmeは、中野市の魅力を引き出すのにマッチしていたと言う。

「既製のHP作成アプリケーションを使ってホームページを更新するのは、担当がいなければ作業ができないという問題がありました。しかし、Teachmeなら、誰でも作りたい、必要だと思ったときにすぐアルバムやマニュアルが作れ、公開も簡単にできます」(柴本氏)

「お寺や山なども魅力的ですが、『中野市の良いところは“ココ”なんだよ』と決めてしまっては、中野市の魅力が固定化してしまいます。また、撮影者本人が『良いところ』と思っていなければ、心をこめられません。パソコンに詳しくない職員でも、Teachmeは“瞬間”に感じた感動をまとめて、そのまま公開ができるんです」(池田市長)

「“瞬間”に感じた感動を素早く公開ができる」外部公開オプションはこちら

 自由な発想をカタチにする情報発信が“楽しみ”になる

担当者ごとの長野県中野市の「良いところ」が集まった公式ページ

担当者ごとの中野市の「良いところ」が集まった公式ページ

実際に導入し運用が始まったのは2013年10月から。総務部政策情報課では庁内各課に呼び掛け、コンクール情報やイベントの記録、告知などでTeachmeを使用し、15件の“ガイド”を作成し、発信している(2013年11月時点)。<<公式ページ>>

「Teachmeを活用することも考え、タブレット端末を導入しました。すでに利便性を感じフル活用している職員もいます。広報用としての利用はもちろんですが、庁内の業務マニュアルを作っている職員もいるので、これからも活用範囲は広がっていくと思います。」(大沢氏)

池田市長は、Teachmeの使い易さ、迅速な情報発信性のほかにも満足している点があると言う。現在、同市が契約しているのは自治体専用プラン。同プランは、Teachmeで作成するマニュアルやアルバムなど、外部に公開する“ガイド”の数に上限はない。

「Teachmeは自由にアイデアを出し、カタチにして発信することができます。情報発信が“仕事”ではなく“楽しみ”に変わるのではないでしょうか。楽しむことは大事です」(池田市長)

例えば、市外に住んでいる職員が「市役所までの通勤ルートで見つけた魅力的な場所」をTeachmeで発信した場合、市をまたいだ“地域”の魅力を伝えることができると池田市長は続けた。“市”にこだわらず“地域”の魅力を伝えるためには、こうした“個”が持つ感動が引き出せる“風土”作りにTeachmeは役立つと池田市長は考えているのだろう。

 中野市の物語をTeachmeで一冊の本にする

Teachmeの公式ページへのリンクが設置された中野市公式ウェブサイト

Teachmeの公式ページへのリンクが設置された中野市公式ウェブサイト

「消費者に中野市産の農産物、製品に慣れ親しんでもらうには、品質向上を常に心がけなければなりません。しかし、別の視点でもブランド力の向上が実現できるのではないでしょうか。『中野』の名前を聞いたら、市内で開発された独特な赤みを持つりんご『秋映』を思い浮かべてもらう。個々人やモノが持つ“物語”に “つながり”を持たせることが重要なんです」(池田市長)

今後は庁内外問わず活用範囲をより広めていくとともに、市民に地域“特派員”となってもらい、中野市の魅力をどんどん投稿していけるような仕組みが作れたら、と池田市長、柴本氏、大沢氏はさまざまなアイデアを語った。

Teachmeを通して、職員や市民の描いた“物語”がつながり、一冊の本になっていく。池田市長の構想、引いては中野市がこれから描き出すであろう“物語”からは目が離せない。

(山川譲)

<<中野市公式ウェブサイト>>


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